デザイアロンパ 希望のライダーと絶望のジャマト 作:ボルメテウスさん
僕は部屋に戻ってすぐにベッドに入る。
そして考えるのはやはりあの事についてだった。
『……本当にあれが現実なのか』
僕には分からない。
夢のような出来事だけど、でも僕の手には確かにドライバーがあったし、そして戦った時に感じる痛みもあった。
「夢じゃないんだよなぁ」
僕は呟く。
あのジャマトとの戦いを終えた後、僕達はモノクマの言う寄宿舎へと入る。
道中、ジャマトによって学園の設備の多くは破壊されてしまっていた。
そして、そのまま僕達は今後の方針を軽く決めた後、疲労が溜まっていた事もあり、それぞれに用意された部屋へと向かう。
非現実的な戦いを行った事もあってか、ベットへと寝転んだ僕に襲い掛かったのは、疲労感だった。
疲れた。
そんな事を考えている間にも、僕の意識は段々と薄れていく。
このまま眠ってしまおうと思った時だ。
部屋に入る前に、霧切さんとの会話。
「警戒して、あなたのバックルを狙っている人がいるわ」
「えっ、なんで」
僕はその言葉に我が耳を疑った。
「今、この中でまともな戦闘手段があるのは私と苗木君。
それ以外は大神さんは生身でも戦えるけど、他の皆はバックルなしではおそらく戦えない。
ならば、身を守る手段を手に入れるならば」
「僕達の持つバックルを狙う」
まさか、生き残る為に協力する仲間から狙われるかもしれない。
その事に戦慄している間にも霧切さんは話を続ける。
「バックルは、自分の身を守る為に必要な物。
だからこそ、何時、ジャマトに襲われるか分からない恐怖は計り知れないわ」
それは、まさしく獣が何時、襲ってくるか分からない中で無防備な状態でいる事。
だからこそ、彼らにとっては、その獣を倒す事ができるバックルを奪いたいはず。
「殺しても」
「そうすれば、邪魔にならないなから」
それだけ言うと、霧切さんはすぐに別れる。
「警戒しなさい。貴方が思っている以上にこの学園は危険よ」
「分かってるって」
僕も急いでその場から離れる。
「……でも、本当に危険なのかな?」
僕は走りながら呟く。
確かに、この状況は異常だ。
しかし、それで本当に。
「とにかく、今は、寝よう」
僕はそう言いながら、今は体力を回復する事だけを考えて、ベットへと沈むように寝る。
だけど、僕はこの時、まだ甘かったのかもしれない。
次の日。
朝になって僕は目を覚ます。
昨日の疲れもあってかよく眠れたようだ。そして、僕は朝食を食べるために食堂へと向かう。
そこには既に何人も集まっていた。
まるで取り囲むように。
「あれ、皆、どうしたの」
「苗木っこれ」
その言葉と共に、僕はゆっくりと、それを見る。
「はっ」
頭で、すぐに理解する事はできなかった。
人が、死んでいる。
その事をにわかに認識できない程、現場は酷いありさまだった。
例えるなら、肉屋の屋台が転んで、売り物が全部ひっくり返ったようなありさま。
おびただしい血の海と肉の山の中に人体のパーツが沈んでいるのが確認できる。
そして、腰だと思われる箇所には生前身に付けていただろうドライバーと壊れたIDコア。それと共に無残に置かれていたのは、ミッションボックス。
中身は既に抜かれており、空っぽな状態だった。
しかし、それだけで、この場で何が起きたのかすぐに分かった。
「バックルを拾った、誰かが殺された」
昨晩、霧切さんが言った言葉が事実になった。
「うぷっ……」
吐き気を催すような光景に、僕は思わず口元を押さえる。その拍子に足下に転がっていたモノを見てしまった。
それは、首だった。
白目を剥いた首が転がっている。
それが意味するところを理解して、また吐き気がこみ上げてくる。
それと共に本当に意味で理解してしまった。
僕達は、確かに戦っている。
無差別に襲い掛かる怪物ジャマトと。
自分の為だったら、平気で人を殺す正体の分からない仲間と。
そんな非日常の中で、それでも生きようと必死になっているのだ。
「……」
そして、その戦いはきっとまだ始まったばかりだ。
生き残り人数 残り15人→14人
現在判明しているライダー
苗木誠-タイクーン
霧切響子-ギーツ
死亡
???
苗木の次回の交流イベントは?
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霧切響子
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十神白夜
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山田一二三
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大和田紋土
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セレスティア・ルーデンベルク
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朝日奈葵
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石丸清多夏
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大神さくら
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葉隠康比呂
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不二咲千尋