デザイアロンパ 希望のライダーと絶望のジャマト 作:ボルメテウスさん
「そんな、一体誰が、こんな事を」
その死体を前にして、僕達は呆然としている中で、霧切さんはそのまま死体に近づく。
近くにはバックルが入っていたと思われるボックスがあり、大きな穴が開いていた。
それと共に、死体となっている人物の頭を見つめる。
「死んでいるのは、どうやら彼女で間違いないようね」
「彼女?」
その言葉と共に僕は疑問に首を傾げる。
確かに、その死体の特徴を見ると、女性の物だと連想するのは幾つもあった。
しかし、その髪型は、この場にいる誰にも該当しない。
その事に僕が疑問に思っていると、霧切さんが口を開く。
「……彼女は江ノ島盾子よ」
「えっ!?」
その名前を聞いて、思わず声を上げる。
「江ノ島さんって、なんで?
だって、彼女とは髪型が全然違うし」
そう、彼女は髪型はボリュームのある金髪が特徴的だ。
しかし、目の前にいる彼女は黒髪に肩まで伸びたストレートヘアーだった。
「彼女が、なぜ江ノ島さんの名前を使ったのは、今は分からないわ。
問題は、この場の誰かが、彼女を殺して、彼女からバックルを奪ったのか。
それが問題でしょ」
その言葉と共に、その場にいた全員が互いに見つめ合う。
恐怖と不安が、ゆっくりと浸透していき、全身を支配していく。
未だに、僕達を襲うだろうジャマトが外側から襲う事にも。
そして、信じるべき仲間のはずの彼らの中に、江ノ島さんを殺した殺人犯がいるかもしれない。
その事に僕達は……怯えているのだ。
「おやおや、これはこれは面白い事になってきましたねぇ」
そう言いながら、僕達の前に現れたのは陽気な声と共にモノクマが現れた。
「せっかくゲームが始まる前に、もうメンバーが一人減っているなんて、僕は悲しいなぁ」
そう、わざとらしく言うモノクマ。
確かに、こんな状況で、現れるなんて。
「そんな君達の戦いがいよいよ始まるよ!
まずは、校舎一階を占拠しているジャマトを倒しましょう!」
「こんな時に何をっ」
「僕は別に良いんだよ。
けどね、早くしないと、ジャマトがこの寄宿舎まで押し込んでくるよ。
その時に、バックルがない人は一体どうなるんだろうねぇ」
その言葉と共に、皆は怯えは凄まじかった。
現状、バックルを持っているのは、僕と霧切さん。
そして、江ノ島さんからバックルを奪った誰か。
このまま戦わなければ、この3人しか生き残れない。
そう、脅すように他の皆を脅す。
「何を言うかと言えば。
俺は始めから、戦うつもりだったぞ」
そう、十神君は、ドライバーを腰に回す。
「俺は貴様らと仲間になったつもりはない。
始めから一人でも生き残るつもりだった。
だが、このまま野垂れ死にたいならば、そのまま固まっていろ」
そう、十神君は皆に冷たく言い放つ。
「……ふんっ、強がりだな。
だが、このまま舐められっぱなしで、死んでたまるかよ」
大和田君もまた、ドライバーを腰に回す。
その言葉を合図に、皆、それぞれ覚悟を決めるようにドライバーを回す。
「苗木君。
あなたは前に出て、なるべくジャマトの相手を頼めるかしら。
私は後方で、援護に徹するわ」
「お願いするよ。
僕も、皆がバックルを見つけるまで、なんとか頑張るから」
そう、霧切さんの意見に賛同するように頷く。
それと共に、僕達はすぐに校舎へと入っていく。
相変わらず、その校舎の中はジャマト達によって占拠されていた。
しかし、今は臆病になっている場合じゃない。
「変身!』
『ENTRY』
その音声と共に、僕と霧切さんを除く12人が変身する。
そのほとんどが真っ黒のボディスーツ程度だった。
『MAGNUM』
それに合わせるように霧切さんもまた姿を変わる。
その姿は、他の皆とは違い、白いアーマーを身に纏い、その手には銃を持っていた。
『NINJA』
同時に僕は緑のアーマーを身に纏い、両手には短刀を持つ。
そして、ジャマトの集団が襲い掛かる。
「ここは僕が!」
それと共に、僕はそのままジャマトの集団に突っ込む。
他の皆がバックルを見つけるまで、時間稼ぎを行うように。
そうして、僕は戦い始めた。
まず最初に、向かってきたジャマトに対して僕は短刀で切りつける。
「はっ!!」
しかし、それはあっさり避けられてしまう。
僕の攻撃を避けたジャマトはそのまま拳を振り上げる。
だが、それを足払いをするように、蹴り飛ばすことで回避した。
その瞬間、ジャマトの身体に短刀を叩きこむ。
それにより、ジャマトは倒される。
やっぱり、ジャマトを簡単に倒す事ができる。
すると、ジャマトが何か落とした。
見ると、それはバックルの入ったボックスだ。
「もしかして」
僕はすぐにその箱を拾い、開ける。
見ると、そこに入ってたのは、バックルだ。
ただし、それはニンジャに比べたら、小さい。
「おぉ、苗木っち、それって、バックルか!!」
「うん、僕は持っているから、葉隠君が使ってみて!!」
すぐ近くに葉隠君が変身したと思われる猿を思わせる仮面ライダーがいたので、すぐに投げる。
「おぉ、感謝するぜ、それじゃさっそく!!」
その言葉と共に、葉隠君はすぐにドライバーにバックルを装着する。
『SET! ARMED WATER! READY FIGHT』
「おぉ、あれ?」
そう、変身した葉隠君だが、首を傾げる。
見れば、僕や霧切さんとは違い、水色の胸当てがある程度だった。
そして、その手には消防車のハシゴのような形状をした水色の水鉄砲だった。
「これは?」
「どうやら、バックルには当たり外れがあるようだな」
そう、十神君は呆れたように言う。
確かに、僕のと比べたら、かなり外れ感は凄まじい。
けど
「それでも、何もないよりはマシだっ」
僕はその言葉と共に走り出す。
ジャマトを倒せば、そこからバックルを手に入れる可能性がある。
それで、皆の助けになれる。
僕はすぐにジャマトの集団の中へと突っ込む。
ジャマト達はすぐに襲い掛かってくるが、ニンジャの力で素早く動く事ができる為、次々とジャマトを倒していく。
しかし……
(数が多いな)
倒しても倒しても増え続けるジャマトの数に少しだけ焦りを感じる。
その最中。
『BEAT』
鳴り響く音声と共に、聞こえてきた音楽。
その方向を見ると、なんと舞園さんが変身したライダーの姿が見えた。
「それって」
「なんとか、見つける事できました。
苗木君が渡してくれたボックスの中にありました!」
そう、彼女は言いながら、その手にあるギターを操作する。
すると、先程までの疲労が嘘のように消える。
「仲間の支援するバックルという訳か」
「これだったら!」
その言葉と共に僕達の反撃が始まる。
未だに迫るジャマト。
だが、舞園さんの音楽のおかげで、僕達は負ける気がしなかった。
そうして、やがて校舎の一階にいるジャマトを全滅させることに成功する。
「勝てた」
その一言は誰が呟いたのか、分からない。
しかし、その意味は確かに分かった。
この場にいるジャマトを倒し、誰も犠牲者を出す事はなかった。
その事に、僕達は安堵したのだ。
けれど……。
──ドクンッ! 心臓が高鳴った。
それは、一体なぜか分からない。
「おめでとう!
今回のMVPは舞園ちゃんだよ。
君には、この記念の大型バックルをあげよう」
「大型?」
「ここで出た小型バックルとは違い、ゲーム的に言えばスーパーレアもしくは切り札であり、アタリ装備とも言える強力な性能を持つ。
身に纏う装備は独自形状で、サイズも半身を覆う大掛かりな物だよ」
「つまりは苗木君達が使っているような奴という事ですか」
その説明を聞きながら、僕はある事に気が付く。
周りの皆は、全員が共通の装備を身に纏っている。
それが、おそらくは小型バックルだろう。
そして、僕は、先程までバックルが入っていたボックスの中を見る。
そこには小型バックルがすっぽりと入る程度の小さな穴しかなかった。
生き残り人数 残り15人→14人
現在判明しているライダー
苗木誠-タイクーン
霧切響子-ギーツ
舞園さやか‐ナーゴ
葉隠康比呂‐モンキキ
死亡
江ノ島
苗木の次回の交流イベントは?
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霧切響子
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十神白夜
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山田一二三
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大和田紋土
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セレスティア・ルーデンベルク
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朝日奈葵
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石丸清多夏
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大神さくら
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葉隠康比呂
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不二咲千尋