デザイアロンパ 希望のライダーと絶望のジャマト 作:ボルメテウスさん
「つまり、あなたもそれが分かったのね」
そう、寄宿舎へと帰ってきた霧切さんが僕に問いかける。
「あぁ、だけど、まだ偶然かもしれない」
僕は、まるで蜘蛛の糸に縋るように、霧切さんに言う。
だが、彼女から出てきたのは無情な一言だった。
「あなたも分かっているはずよ。
ここまでの情報で」
それは、既に変えられない事実に、僕は。
「何やら面白い話をしているな、お前達」
そう、僕達に問いかけるように、十神君が現れる。
「えぇ、それはぜひとも私にも」
それはセレスさんも同じだった。
「……」
そして霧切さんは何も言わずただじっと見つめてくるだけだったが、その瞳には先程までの無感情さは無く、強い意志を感じた。
そんな三人に対し、僕はどうしようかと考える。
この2人を味方に引き入れれば心強いだろうし、協力してくれるかもしれない。
けど。
「苗木君、覚悟を決めなさい。
これは、私達が生き残る為に、確実にしなければならない真実なのよ」
そう、彼女の言葉に、僕は頷く。
同時に僕は二人に、ここまで気づいた事を話す。
「ふむ、なるほど。
確かに、それを言われたら納得できるな。
それで、どうするんだ?」
「おそらくは犯人は欲が出ると思うわ。
だからこそ、私が囮になるわ」
「そんな、危険だよ」
そう僕は言うが、霧切さんは首を横に振る。
「リスクを踏まないと、真実は掴めない。
分かっているはずよ」
その言葉に、僕は。
「分かった。
けど、無理だけはしないで」
「分かっているわ」
その言葉と共に、僕達は作戦を実行した。
僕達と別れた霧切さんは、誰もいない食堂にて、一人でいる。
周りには誰もいず、わざと警戒しない様子。
その中で、人影がゆっくりと近づく。
手には凶器を持っており、ゆっくりと、じりじりと。
そして、その凶器は振り下ろされる――。
しかし、その凶器は届かなかった。
「っ!」
「もう、これ以上は止めるんだっ、舞園さんっ!」
そこには、既に仮面ライダーへと変身していた舞園さんが、その手に持つビートアックスで霧切さんに向けていた。
僕は、そのギリギリの所で、変身し、両手に持つニンジャデュアラーで受け止める。
「苗木君っなんでっ!」
「私が囮になったのよ。
あなたの事だから、こうして大型バックルを狙ってくると思ったのよ」
そう、霧切さんは呟く。
「なんで、私が犯人だって」
そう、舞園さんはゆっくりと僕達に語りかける。
「まずは江ノ島さんの死体。
バラバラになっている死体だけど、あそこまでするには、寄宿舎にある物では殺せないわ。
それを行えるのは、あなたの持つギター、いや斧ぐらいじゃないとできないわ」
「そんなの、苗木君だって」
「そうね、だけど、あなたはミスをしたわ」
「ミス」
そう、聞いてくる。
「あの1階で行われた戦いにおいて、バックルのほとんどが小型バックルしかない。
それは、あの時のモノクマの言葉が証拠よ」
『ここで出た小型バックル』
「そんなの、たまたま」
「あの時、わざわざモノクマがそう言ったのは、大型バックルが出ていなかった事を言っているわ。
それは、他の皆に確認したから間違いないわ。
だからこそ、バックルは間違いないわ」
「だっだとしても、私が、江ノ島さんが殺したバックルとは限らないわっ」
「あなたは、少し動揺して気づかなかったのかしら。
大型バックルの穴は、小型バックルとは違い、そのバックルの形に合わせているわ。
そして、江ノ島さんの近くにあったボックスの中にあったバックルの形は」
その言葉と共に、見せたのは江ノ島さんの近くにあったボックスだ。
そこには、舞園さんのバックルに合った形だった。
「舞園さん、なんで、江ノ島さんをっ」
「仕方なかったんです。
私は、どうしても生き残らないといけない。
だからっ」
そして、顔を覆う。
涙を流している。
それに、僕は。
「苗木君、構えなさい」
「えっ」
その言葉の意味が分かるのは次の瞬間。
食堂のドアが開き、締まった。
そこにいたのは
「くっ桑田君っ」
「わっ悪く思うなよ、苗木。
俺達が、生き残るには、多くのバックルが必要なんだよ」
『SET』
「だから、苗木君、霧切さん。
私達の為に」
『SET』
それと共に、ドライバーにバックルが装着される。
「「
『Beat&Zombie!READY FIGHT!』
舞園さんのベルトから音声が鳴り響くと同時に、その姿は変わる。
あの戦いの時に見たアイドルのような輝かしい姿と共に、その下に追加された装甲はまるで舞園さん自身の罪を思わせるように痛々しくも、凶悪な物だった。
『ARMED CHAIN ARRAY!READY FIGHT!』
同時に、桑田君もまた変身していた。
シロクマを思わせる仮面にトゲ付きの超重量鉄を持つ。
超高校級の野球選手の彼が持てば、それは小型バックルでも厄介だろう。
「なるほどな、まさか既に手を組んでいたとは」
「どちらにしても、これに乗らない訳にはいきませんね」
「なっ」
それと共に、食堂の隅で隠れていた十神君とセレスさんも現れる。
「まさか」
「この状況を想定していないとでも?
一応は取引での協定だけど」
「あぁ、舞園の持つ大型バックルを奪えるという条件でな」
『SET』
「そういう事ですわ。
数の有利で、攻めさせて貰いますわ」
『SET』
「「変身」」
『ARMED CLAW!READY FIGHT』
同時に十神君は、まるでライオンを思わせる仮面ライダーへと変身し、小型バックルとして、その両手には巨大な爪型の武器を装備する。
『ARMED SHIELD!READY FIGHT』
そして、セレスさんもまた、変身する。
ピンク色の羊を思わせる仮面ライダーであり、その手には身を守る為の盾を装備している。
「苗木君、戦わなければ、生き残れないわ」
『SET』
「分かっている」
『SET』
同時に僕も、霧切さんの言葉に従うように頷き、構える。
確かに戦わないといけない。
けど、これは殺す為の戦いじゃない。
彼女達を説得する為の戦い。
だから。
「「変身!」」
『NINJA!READY FIGHT』
『MAGNUM!READY FIGHT』
僕も、霧切さんも同時に変身する。
それと共に、僕達の戦いが、始まる。
生き残り人数 残り14人
現在判明しているライダー
苗木誠-タイクーン
霧切響子-ギーツ
舞園さやか‐ナーゴ
葉隠康比呂‐モンキキ
桑田怜恩-シロー
十神白夜-ライオー
セレス-メリー
死亡
江ノ島
苗木の次回の交流イベントは?
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霧切響子
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十神白夜
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山田一二三
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大和田紋土
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セレスティア・ルーデンベルク
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朝日奈葵
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石丸清多夏
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大神さくら
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葉隠康比呂
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不二咲千尋