「プロになれるかは正直運次第」
緊急速報!!愛斗くんがバンド組んでライブ出るらしい。1週間後のミニライブで即興バンドで出るとかなんとか。聞いた話まりなさんが手回してたってさ。グッジョブまりなさん、見直した。自分の中での評価がマイナスから0に戻ったよ!!おめでとう!!
でも愛斗くんバンドしたいとか言ってたっけ?自分は聞いたことないけど。え?隠しカメラ……?あ、盗聴……。うん、まあ知ってた。哀れ愛斗くん、ライブ映像はしっかり撮ってあげるからね。もちろんバンド全体分と愛斗くん単体とで別で。
どの楽器すんのかな?やっぱギター?絶対アレンジ入れて暴れまくる気がする。ベースもいいよね、○淵さんみたいに弾いてるとこも見てみたいし、ドラムも叩いてるとこ見たいなぁ。シンセに関してはまだ弾いてるとこ見たことないからレアな愛斗くんが見れるかな?
……お、噂をすれば愛斗くんじゃん。聞いてみよ、おーい。
「ん?陽向か、どしたん」
「愛斗くん来週のミニライブ出るんだって?メンバーとかって知り合いの人?」
「いや、まりなさんが集めたらしいから面識ないぞ」
「あ、そなんだ?だから即興バンドって言ってたんだ、納得。ミニライブ決まった時からメンバー探してたのはそのためか」
「気がついたら外堀固められてたんだけど??怖すぎるあの人」
「まあ今に始まったことじゃないし。それはそうと愛斗くんは?何やんの?」
「ギターボーカル」
「へ〜、ギターボー……、愛斗くん歌うの?!」
まさかのギターボーカルだった、愛斗くんメインの歌聴けるのは嬉しいなぁ。紗夜さんとの動画じゃコーラス回ってたし、いつもの暴れ動画じゃところどころ歌ってるくらいだから俄然楽しみになってきた!!
そういやミニライブ当日って自分シフト入ってたかな?もし休みだったら某ぼざろの青髪ベーシストみたいに後方腕組み古参ヅラでもしようかな。いやでも演奏してるとこちゃんと見たいし最前列行きたい……。
撮って動画が残りはするけど、生の音と録音じゃやっぱテンションのぶち上がり方が段違いだしね。あの腹に響く重低音……、たまらんっ!!
しかも即興バンドだからそのまま組み続けるか分からんし、最初で最後のライブかもしんないからできるだけのライブが見たいわけですよ!!あっ、もちろん録画も何十周として聴くつもりだけどね???
「そういや陽向、ボイトレのいいやり方とか知らん?」
「ボイトレかぁ……。聞いた事あるのはピンポン玉咥えて発声するってやつかな?」
やり方は歯に当たらないように唇でピンポン玉をくわえてそのまま発声。どこで声を響かすかを意識的に発声するのが目的。
喉の奥で響かしたら声が篭もるし、逆にピンポン玉が飛び出でるくらい前で響かせようとしたら大きい声が出なくなるらしい。いい感じのところを見つけてね!ってことだね。
ちなみにどこから知ったかと言うと、天使とア○トって漫画。そんときの場面の絵面がやばかったから覚えてる。
「まあ詳しくはググってみてね、変なやり方したら逆に喉壊すし気付けてね」
「とりあえずピンポン玉のやつ試してみるわ、サンガツ」
「あい、そういや曲は?」
「ボーカル権限でドラマツルギーにした」
「いいやん!!楽しみにしとく。じゃあ練習とかがんばえ〜」
「あいよ、陽向もバイト頑張ってな」
「あんがと。愛斗くんもおつかれ〜」
ドラマツルギー、いい……。ラストのとこ想像しただけで惚れてしまう。愛斗くんファンクラブ第1号なんでよろしく!!!ていうか本家様がカッコよすぎんだよなぁ、低音も高音も綺麗だし。あの人の曲聴き出したのがあの娘シークレットからだけど、そっからストラトステラとかカバー聴いてすげー!ってなって歌い手さん聴き出したきっかけなんだよね。懐かし!
それはそうと、バイトもあと1時間ちょいだけどお客さんは愛斗くんがラストだし清掃したら暇になるな……。適当に暇つぶすかぁ。
「陽向くーん、愛斗くんは?」
「まりなさん?なんです?愛斗くんならさっき帰りましたよ」
「あちゃー、バンド名何にするかキキソビレチャッタナー」
「後半ものっそい棒読みですけど???」
「仕方ないし私達で決めよっか!!」
「うーん、笑顔で言ってる時点で確信犯」
「まあまあ、いいからいいから陽向くん的には何がいい?」
愛斗くんのバンド名か〜。関連キーワードが突撃か黒歴史かハーレム……、いやハーレムは愛斗くん以外男らしいし没で。んー、悩んでてもしょうがないし安直に
「black history?じゃあそれで!」
「え?即決??愛斗くんに消されるが???」
「私が決めたってことにしとくから大丈夫だって〜」
愛斗くんにはそろそろ幸運なことがあってもいいと思うんだ。
……いや割とマジでごめん。