きくりお姉さんからしか摂取できない栄養がある   作:syumasyuma

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引っ越し中間テスト猫きくり

閑静な住宅街の片隅にある築30年のアパートの一階の角部屋。

それが俺の現在住んでいる家だ。

 

帰宅後、いつものように玄関扉に投函されたチラシを持って部屋に入る。

 

「かずくんおかえり~」

 

ただいま。

チラシをチェックしながらゴミ箱に捨てていると、

A4の紙が一枚入っていた。

 

書いている内容を見て小さくうめき声がでる。

 

「どうしたのかずくん?」

 

これを見てみろ。

テーブルの上に紙を載せる。

紙を眺めるきくりを横目に着ていたスーツをクロークに掛けていく。

 

紙にはこう書かれていた。

 

騒音注意・警告と。

 

カーテンは遮音のものを使っているし、

壁に吸音シートを掛けている。

 

きくりもベースを弾くときにアンプは使ってないし、

深夜や早朝は弾いてない。

 

しかしそれでもこの壁の薄そうなアパートでは音が漏れてしまうのであろう。

 

スウェットを着て、動きの止まったきくりの前に腰を下ろす。

 

きくりの持っていた紙を取ろうとしたが、

その動きに反応したのがびくりと、きくりが動きを見せる。

 

徐々に紙が下がり、きくりの顔が見える。

いつものゆるい笑顔ではなく、少し引きつった笑顔だ。

 

「えへへ?」

「・・・ごめんなさい」

 

きくりが頭を下げる。

でも上目づかいでこちらをちらちら窺っているのがバレバレだ。

 

きくりさんや。

 

「はっはい!」

 

この部屋も二人で住むにはちょっと狭いと思わないかね?

わざとらしくふんぞり返って聞いてみる。

 

「おおお?」

 

週末にもうちょっと広くて壁の厚い部屋探そうぜ!

 

きくりがすごい勢いで顔を上げた。

紙をひっくり返し、勝訴と書き込んでこちらに見せる。

 

「わたし無罪!?」

 

いや無罪ではないかな。

あと声大きいから静かにしようか。

 

気が緩んで声が大きくなるきくりを嗜め、

PCで新しい賃貸情報を検索する。

直ぐにきくりが隣座ってきて、寄っかかってきた。

 

「わたし~新宿がいいな~」

 

家賃高いから却下。

 

「ええ~わたしの城なのに~」

 

まあ2DK以上で、駐車場があって、壁の厚い家族向けがいいだろ?

きくりがどんどん下にずれていき、膝枕のようになり、目が合う。

 

「家族?」

「でへへへへへへっ!」

「もうかずくんってば~!このこの~!」

 

一瞬きょとんとしたきくりが身をよじる。

三回くらい回ってから、腹にごすごすと頭突きをしてくる。

 

嬉しいのは分かったからやめれ。

 

 

 

 

次の週末。

 

不動産屋に連れられて幾つかの部屋を内観させてもらう。

 

「およ?かずくん玄関入ってすぐ階段だよ」

「かずくーん見てみてベランダが広いよー」

「駐車場のシャッターが自動で開くんだ。すごいね!かずくん!」

 

色々見せてもらったがきくりはずっとこの調子でご機嫌だった。

不動産屋に元気な奥様ですねと笑顔で言われてしまった。

 

「奥様だって~えへへっ」

 

にへにへ笑うきくりとおべっかを使う不動産屋を放っておいて、

俺はまじめに内観をする。

 

日当たり、通路や廊下、玄関の大きさ。

エアコンの型式、各部屋の湿気、壁の厚さ。

駐車場や周辺施設、交通の便などだ。

 

それらを考慮して一つの物件に目を付けた。

 

たった一つの問題に目をつむれば優良物件の部屋だ。

3LDK、日当たり良好、エアコンも新しい、窓も大きく風通しもよい。

駅からそれほど離れてないし、近くにコンビニやスーパーなどがある。

 

窓を開けると目の前に謎の石碑と大きな木が見える。

 

「緑があっていいね~」

 

まあ、きくりが気にしないならいいか。

でも念のためちょっと石碑前を清掃しておこう。

 

 

 

 

 

荷物を車に詰め込み引っ越しの準備をする。

家電に布団、服に小物、一部屋分しかないのに、結構量があるな。

いらないものは引っ越しを機に処分したほうがいいな。

 

ふむ、使い込んで古くなった洗濯機は新しいの買ったほうがいいかな。

すっきりした部屋に残った一人で運ぶには骨が折れる洗濯機を見てそう考える。

 

それよりきくりの家によって、荷物積むか。

車を走らせ、きくりから聞いた住所に向かう。

カーナビは墓地の横を案内している。

 

えーときくりの家は・・・あれか。

きくりが気にしない理由が分かった気がするな。

 

「おーいかずくーんこっちこっちー」

 

窓からこちらに手を振るきくりにそんな感想が浮かんでくる。

 

 

はあ、やっと引っ越し終わったー。

 

「疲れたねぇ」

 

まあ、まだまだ市役所行ったり、まえの住居の処理しないと行けないがな。

荷物が少なくてまだガランとしているリビングに転がってみる。

 

一人一部屋としてもまだ一室余るくらいに広くなった家。

 

ぼんやりと天井を眺めていると、きくりも横になる。

ただし頭は俺の腹の上に乗せてきた。

 

うぐっ。

 

「フローリングに直接寝ると背中痛いねぇ」

「あっ、隅に埃があるから掃除しないと」

「ふあーおやすみ」

 

寝るな。

 

 

 

 

新居に引っ越して数日。

きくりが前の住所に行って空き家のドアを必死に叩いた事件が発生したが、

それ以外は特に問題は起きていない。

 

新居のドアを開けて玄関ポストを確認する。

引っ越しで直ぐはチラシは無いようだ。

 

「かずくんおかえりぃ」

「ソファー届いたよぉ」

「なんかもちっとしてるぅ」

 

真新しいソファーに転がって手を上げるきくり。

三人掛けのソファーで、生地はポリエステル、中のクッションはウレタンだったかな。

本革のイイヤツが買いたかったんだが、ひよって安いやつを買ってしまった。

でも背もたれは50cmあるから座り心地は悪くないはず!

 

「かずくんも座った座った」

「三次元なんちゃらで体圧がうんちゃらかんちゃらなんだって」

 

きくりが何も理解してないことは分かった。

どれどれ?ふむ、ソファーの底を突いた感じはしないし、

なんとなくフィット感?があるような気がするな。

 

転がっていたきくりが身を起こして隣に座るように促す。

促されるままに座って、ソファーの座り心地を確かめる。

なんとなく映画館の椅子より上の快適さはあるようだ。

 

「へへっ、膝もーらい」

 

きくりさん、着替えたいんですが。

 

「もうちょっとだけー」

「おねがっがっががががっあーあっああっあー」

 

膝の上にだらっと上半身の乗せるきくりの背をリズミカルに叩く、

次第にあーとしか言わなくなってしまった。

 

「あー」

 

いやどいてくれよ。

 

 

 

 

厳しい残暑が落ち着いた頃、

帰宅すると中から賑やかな声が聞こえてきた。

 

「かずくんおかえりー」

 

ただいまー。きくり誰か来てるのか?

きくりの下駄を揃えながら答える。

玄関には見知らぬ靴が二足増えていた。

 

「今ねえぼっちちゃんたちが来てるのぉ」

 

リビングの戸を開けながらきくりが来客の正体を教えてくれる。

 

きくりの後ろから少し前に知り合った子たちが表れる。

確か結束バンドの子だったよな。

元気なのが喜多郁代ちゃんで、見切れてるのが後藤ひとりちゃんだったかな。

 

「和臣さん!お邪魔してまーす!お仕事お疲れ様です!」

 

「おっお邪魔してます・・・。」

 

あら喜多ちゃんとぼっちちゃんが来てるのか。

言ってくれればケーキでも買ってきたのに。

ちょっと待っててね。何か出すから!

リビングに置かれている飲み物を見て、寝室にカバンとジャケットをしまう。

 

「大丈夫ですよ。お構いなくっ!」

「かずくん~芋焼酎ちょうらーい!」

 

はいはい黒霧島しかないけどいいか?

二人はお茶とオレンジジュースどっちがいいかな?

冷蔵庫に入れてある酒を割る用の飲み物からマシなものを取り出す。

 

「すみませんありがとうございますっ!」

「わたしはオレンジで!後藤さんは?」

 

「あっお茶で・・・。」

 

「わーいくろきり~私黒霧島大好き~」

 

コップとペットボトルと酒瓶を持って、

リビングに持っていき飲み物を提供し、

すぐさまキッチンに戻ってお菓子がないか探す。

 

何かあったかな?

柿ピーとチータラ、さきイカ・・・つまみしかねえな。

ああでも洋酒用に買っておいたチョコとドライフルーツとナッツがあるな。

 

はいおまち、こんなのしかないけどどうぞ。

いいかんじの木皿などは無かったので、

ふつうの白い平皿に載せて持っていく。

 

「ありがとうございます!」

 

「あっあざす」

 

「かはぁ~ふうぅ・・・」

 

ソファーに座り込みグラスを傾けているきくりを無視する。

ありゃそろそろ寝るな。

 

それで何してるの君たち?

テーブルを囲んでカーペットに座っている二人に、

クッションを渡しながら話を聞く。

 

 

「今度中間テストがあるので勉強中です。」

 

「です」

 

へえー立派だねえ

俺はテスト勉強前日しかしなかったなあ

それで?勉強は捗ってるのかい?

喜多ちゃんは肩を落とし、ぼっちちゃんは居心地悪そう俯いている。

明らかに捗っていなさそうだ。

 

「それが後藤さんの調子が良くなくて・・・。」

 

とりあえず教科書見せて?

へえー数1と数Aかー懐かしい。

 

「後藤さん板書はちゃんと取ってるんですけど」

 

ふーんノート見せてね。

 

「あっはいどうぞ」

 

俯いてこちらを見ないぼっちちゃんからノートを預かる。

文字が色んな色で書かれていて、先生がここ重要と書いていた部分は四角く囲まれている。

黒板に書かれていた内容をきちんと書き写しているようだ。

 

筆箱に入っている蛍光ペンはあまり使われておらず、

定規を使って赤ペンで下線を引いている。

 

綺麗に取れてるね。

今回の中間の範囲も書いてあるね。

ああ点とりやすいとこあるからここを重点的にしよう。

一緒に問題を解いて行こうか。

 

ノートを置いて、落書きのない教科書開く。

 

「はっはい」

 

俺が問題を読み上げるからまず式を書いていこう。

よく聞いててね。

 

「はい・・・。」

 

 

 

はいちゃんと書けてるね。

次はノートに書いてある公式と解法を見ながら解いてみようか。

まばたきの多いぼっちちゃんの式を確認したところ、

ちゃんと音を聞き取って掛けている。

 

「あっえっ?」

 

先生も最初解き方を教えてくれるだろう?

ノートは復習する為にあるんだよ。

弱弱しく頷くぼっちちゃんに先を促す。

ぼっちちゃんは鼻をちょっと触ってからシャープペンを持ち直し、

ノートを見ながら解いていく。

 

「はっはい・・・できました?」

 

次はその解いた式を参考に別の問題を解いていこうか。

眉間に少し皺が寄っているぼっちちゃんの解答に誤りがないことを確認する。

特に問題はないので次の問題を出題する。

 

「あのほとんど答えなんですけど」

 

でもちょっと違うだろ?

両手をすり合わせて、机を見るぼっちちゃんはかなり戸惑っているようだ。

 

「そうですけど・・・。」

 

5問といたら10分休憩ね。

休憩中は何もしないで座ってること。

寝ててもいいよ。

頭をやや後ろに反らせて、天井をぼんやりと見つめる。

ぼっちちゃんは本当に従順で素直な子だな。

 

隣の喜多ちゃんも真似してるな。

暇なのかな?

 

「は、はあ」

 

ハイ休憩終了。

新しく問題作ったから今度は解法を見ずに公式だけで出来るかな?

 

「えっと、まだ解き方覚えてるので」

「あのできました・・・。」

 

うんうん出来てるじゃないか!偉いぞ!

このまま5問解こうね

首を少し傾けて、口を少しすぼませたぼっちちゃんはまだ良く分かっていないようだ。

でも褒められてちょっと嬉しそうだし、ちょっと不本意そうでもある。

 

「あっはい」

 

うんうんいいね。

最後の方はあんまり公式見ないでも計算できてたよね?

周りをちらちら見てからこっちを見るぼっちちゃん。

すぐに反らされたけど、今日初めて目が合ったな。

 

「あっそういえばあんまり見てなかったような」

 

それはぼっちちゃんが自力で解いたってことだよ。

シャープペンのシャー芯を指で引っ込め、

またカチカチとシャー芯を出すことを繰り返す。

 

「そっそうなんですかね・・・。」

 

ぼっちちゃん知識や技術の習得はね。

勉強中や練習中に起こるんじゃないんだよ。

その後の休憩中に起こるんだ。

ギターだってそうだろう?

何時間も練習しても引けなかったコードが、

翌日には上手くいったなんてことがあったんじゃないか?

 

「あっありました」

 

それはぼっちちゃんが練習した記憶を脳がまとめてくれるからなんだよ。

だから休憩中は脳の邪魔をしないようにスマホとかゲームとか触らないようにね。

膝に手を置いたぼっちちゃんが、体をこちらに向けて座り直る。

 

「はっはい」

 

それと先生の話はよく聞くこと。

 

「はっはい?」

 

多分だけどぼっちちゃんって板書とるのに必死で先生の話あんまり聞いてないでしょ?

ほらノートのここにこの公式を使う理由まで書いてあるよ。

 

そう指摘するとぼっちちゃんはちょっと猫背になった。

喜多ちゃんはこっちに身を乗り出して、

ノートを見て感心したように溜息をこぼす。

 

「あうっ」

 

「はぁーノート見ただけで分かるんですね」

 

目だけに集中しないで耳も良く使うようにね。

記憶っていうのは五感全てが影響するから、

一つだけしか使わないのは勿体ないよ。

折角いい耳してるんだから。

 

今度は二人して耳を触りだす。

 

「みっ耳を使う」

 

「耳ですか?」

 

君たちの先生だって授業で使うノートを取ってるよ。

板書するとそのノートの情報全てを書くことはできないんだ。

 

でも言葉で重要なとこを強調したり、

書いてないことまで話したりするだろ?

 

板書するだけだと情報が不足してるんだよ。

まあ、ぼっちちゃんのノート見れば板書でもかなりの情報量があるけどね。

結構書いたり消したりが多い先生なんじゃないかな?

 

ノートをじっと見ている二人を見ていると、

隣にきくりが座っていた。

いつのまに。

 

「かずくん~私の耳は~?」

 

う~ん?耳かきしてやるよ。

きくり、静かだったから寝てるかと思ったよ。

耳かきとティッシュを持ってきて、

きくりの頭を膝に乗せる。

 

「わーい」

 

そういえばなんで君たち家に来たの?

きくりの溜まった耳垢を取りながら二人に聞く。

 

「いや~かずくんってば家でよく勉強してるでしょ?」

「そのこと話したら是非教えてもらいたいってさ~」

 

「殆ど無理やりだったような」

 

うちのきくりがごめんね。

あときくりは危ないから動くな。

スターリーの店長さんとかは教えてくれなかったの?

 

「あのそのー色々ありまして」

 

ああ、大体わかったから言わなくてもいいよ。

きくりの体を逆向きにして、反対の耳もやってやる。

 

「その和臣さんは大人なのに、なんで勉強してるんですか?」

 

勉強は何も子供だけの特権じゃないよ

大人も色々と勉強しないといけないんだよ

そう資格勉強をね!

こそばゆいのか動くきくりの頭を押さえつけながら答える。

 

「資格勉強ですか・・・」

 

見てみる?

そこの本棚の上段に入ってるよ。

しかしすごい量取れたな。

 

「はい!理論、法規・・・。」

 

「め、目がちかちかする」

 

理論は高校の数学と物理をちゃんと勉強してたら割とすんなり理解できます。

そして資格をとるとお給料が上がって、生涯年収にも影響が出てくるのです。

分厚い参考書の中身を見ておののいている二人に社会の現実を叩きつける。

大人になってからもっと勉強しておけば良かったと思う現実を。

 

「はあー私数学なんて社会に出たら使わないと思ってました。」

 

「わっわたしも」

 

「わたしは~使ってないよ~?」

 

きくりはもっと頭使って生きてこうなー。

まっ、勉強した分だけ人生の岐路が増えるということで、

もう遅いし二人とも送っていくよ。

 

きくりを抱き起こしてソファーに座らせる。

もうぐったりして動く気が感じられないな。

 

二人を後部座席に乗せて家の近くまで送る。

 

「和臣さん、また来てもいいですかっ?」

 

いいよ。またおいで。

喜多ちゃんを降ろしたら

運転席の横に来て聞いてきたのでそう答えた。

 

「あっありがとうございました」

 

ぼっちちゃんまたね。

喜多ちゃんを降ろした後、一時間ほど寝ていたぼっちちゃんは、

降り際にそういって帰っていった。

 

 

 

 

「今日は後藤さんに英語を教えてください!」

 

・・・いいよ。

 

ぼっちちゃんたちは連日、わが家で勉強をしに来た。

自宅よりも誘惑が少なく、学校よりも落ち着くから勉強が捗るそうだ。

 

ぼっちちゃんは中間テストが終わるまでスターリーを休み、

毎日勉強を頑張っていた。

 

その結果、ぼっちちゃん平均35点、喜多ちゃん平均80点。

 

「高校で初めて30点超えました」

 

「私勉強のコツをつかんだ気がしますっ!」

 

「二人ともおめでとぉ~」

 

ぼっちちゃん赤点回避できて良かったね。

喜多ちゃんは前から思ってたけど、君学習能力高いね?

 

 

 

 

 

「にゃ~ん」

 

・・・ただいま。

家に帰ると猫きくりがいた。

玄関ポストからチラシを回収し、近寄ってきた猫きくりを撫でる。

 

小豆色の髪の上に、黒い猫耳カチューシャを付けた猫きくりを連れてリビングに入る。

猫きくりは普通に歩いて付いてきた。

 

「にゃにゃにゃ」

 

着替えている間、猫パンチを繰り出す猫きくり。

 

「にゃーんにゃーんにゃーん」

 

夜食を作っている間、カチカチと箸で食器を叩く猫きくり。

 

「かっー!くぅー!・・・にゃー」

 

日本酒を煽って鳴き声を上げる猫?きくり。

 

「なーん」

「ごろごろ、んっ?ごっごろろ?」

 

頭突きして撫でることを要求した後、

猫のゴロゴロ声が出せなくて困っている猫きくり。

 

なあ、きくり。なんか嫌なことでもあったのか?

 

「わたしかわいい?」

 

ああ、世界一可愛いけどどうしたんだ?

わざわざ猫耳を外してから聞いてくるきくり。

そこはロールプレイ守るんだな・・・。

 

「ごろにゃーんっ!」

 

もう夜遅いから静かにな。

猫耳を付けなおしたきくりの突撃を受け止める。

そのままお姫様抱っこに移行して、ソファーに座る。

 

「にゃーん?」

 

俺の首に手をかけて、小首を傾げる猫きくり。

 

そのあざとすぎる仕草に屈服し、

猫きくりが満足するまで付き合うことにした。




文化祭まで書くつもりでしたが猫きくりお姉さんで力尽きました。
中間テストや猫きくり回はそもそもスターリーで起こっていて、尚且つ平日の開店前ということで普通のリーマンはいけないよねってことで、自宅に来てもらいました。
中間の結果については、ぼっちちゃん+5点、喜多ちゃん+20点です。喜多ちゃんはぼっちちゃんにつきっきりで成績下がったらしいので、その分上乗せでプラス加点しました。

猫きくりは多分先輩と虹夏ちゃんに冷たくされたり、貧乏バンドマン扱いされたり、借金がまた増えたストレスの発散じゃないかな。
・・・きくりお姉さん二期で無理やりねじ込んでニャンニャン言ってくれませんかね。

それにしてもソファーっていちゃいちゃシチュエーション無限に出てきますね。びっくりしました。
本当はもっと書こうかと思ったんですが、話が進まなすぎでカットしました。

それと今回は人間のしぐさの描写を増やしてみました。
まあ練習がてらなので、そのキャラが抱いている感情が伝われたいいかな?ていどですが・・・。

次回こそは本作で書きたかったことを書きます。
文化祭は多分冒頭でおまけ程度だと思います。
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