ジョージは自称・常識的な凡人さん。   作:強力イソジン

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 少し日をまたぎ、過ぎてしまいました。今回、他ガンダムシリーズで有名なキャラを、そのまま名前と姿を使用しています。  


ミオリネ・レンブランは呆れ、査問総会は開始する。

 

 スレッタとグエルの決闘が終わり、数日が経過した。御三家を中心とした査問会であったが、結論が出ずに、グループの主要メンバーと、監査機関の代表を集めてシン・セー社のCEOを問い詰める査問総会と言う名の魔女裁判が翌日行われることになった。

 そんな中で、軟禁先からとんずらしたジョージと、協力を頼んだミオリネは、アスティカシア学園内に存在するヴァックストン社施設にて祭りの準備をしていた。  

 

 「……なぇ。ゴホン。ねぇ。本当にここまでやるの?」

 

 積み上げられた査問総会対策(びっくり箱)の内容を確認して、ミオリネはジョージに頼ったのは間違いないと思いつつ、容赦の無さというか。

 殴る以外でも手段を選ばない手札の多さに顔が引きつり、声が裏返るぐらい引いていた。

 

 「くっくっくっく。決闘の審議もなく勝手に取り消し、あの程度のモビルスーツをガンダムだと魔女裁判にかける。しかも、オレが大人しく軟禁されてると分かると、ヴァックストン社を査問会から追い出しやがって。」

 

 元の調子を取り戻してきたジョージは、鬼の居ぬ間に洗濯。と、言わんばかりに好き勝手をされたことで、コチラも手札を揃えることには自重しない事にした。使うかどうかは相手次第だ。

 

 「準備を終えたようで悪いけど。そういえばジョージ。アンタはどうやって査問総会の会場に入るのよ。公的には軟禁されてるでしょ?」

 

 とんずらしてるけど。と、続きそうな言葉をミオリネは飲み込んで尋ねた。腕づくで突入する可能性もあるけど、そこまで頭の中身が『自由』な方向に行ってないとは思いたい。

 

 「普通に入るよ?」

 

 「え?アンタ、軟禁されてるのよ?逃げてるけど。」

 

 今度は言葉を飲み込まずに、逃げたことを話した。

 

 「だから普通に入るって。」

 

 ???と、ジョージの言葉が理解できないミオリネの目の前にあるものを置く。

 

 「ワ、ワタシも着けるの?」

 

 「いやいや、オレ……ンン゛。ワタシだけ。ミオリネはそのまま入れるし。予定はコチラで建てるので戦艦に乗ったつもりで安心してくださいね。」

 

 外していた外行きの『皮』を被ったジョージは、あるものを装着して、何事もなかったように査問総会に向かった。

 

 (アレで警備が通れたら、ベネリットグループ全体の質を疑うかも。ワタシ。)

 

 ジョージの乗るシャトルに同乗したミオリネだったが…

 

 『ID等の認証完了。どうぞお通りください。』

 

 (…大丈夫かしら。この組織。)

 

 心配を他所に、数重のセキュリティチェックを異常なく通過できてしまったのだった。

 父親を嫌い、ベネリットグループ全体にも苛立ちを覚えていたミオリネですら心配してしまうほど呆気なく査問総会にジョージは参加するのだった。

 

 

 

 

 「シン・セー開発公社代表レディ・プロスペラに問う。お前は魔女か?そして製造した機体はガンダムか?」

 

 査問総会の場。その最上段でベネリットグループの総裁・デリングがシン・セー社のトップ・プロスペラに、いつもの鉄面皮で尋ねる。

 

 「いいえ。」

 

 デリングの質問に、否定の答えを返すプロスペラ。顔の上半分を隠しているが、口元には笑みを浮かべて余裕すら感じられる。並の人間ならデリングの圧力に圧されるが、その様子もない。

 

 「報告によれば、先日、アスティカシアで行われた生徒の決闘で、シン・セー社が製造し、搬入させた『エアリアル』なる機体から、パーメット流入値の基準が超えていたと聞いた。」      

 

 内容を読み上げ、書類を投げるように机に置いたデリングは、視線をグラスレー社の席に向けた。

 

 「間違いありません。ジェターク社製のモビルスーツとの戦闘データの詳細をご覧ください。この数値を過去の情報とすり合わせば、これはガンダムの基幹システム・GUNDフォーマットの特徴を表すモノです。」

 

 グラスレー社の席で養父に代わり、説明を行うシャディク。しかし、プロスペラは余裕を崩さない。

 

 「GUNDフォーマットが搭載されているとすればデータストームが検出されるはず。さらに、この記録情報は一部破損したものを修正した物。そう報告を受けたと聞きましたが?」

 

 ジョージのアスクレプオスに装備された『ジャマー』によって、記録を続けていた装置に不具合が起きたことまで知っているプロスペラにグラスレー社の面々は内心驚く。

 

 「それなら、この提出された情報の方に不備があるのでは?なにより、学園に搬入する際に、『グループの技術条項に沿ったものである。』と、許可もいただいております。」

 

 それならば監査機関の不備では?と返したプロスペラ。

 

 「では、この映像に残った遠隔操作可能な装備はなんと説明するのです?これは過去のデータでガンダムに搭載されていたモノと瓜二つではないでしょうか?」

 

 「あれは我が社が開発した新型ドローンです。必要でしたら技術提供も行いましょう。まさか、新技術が似ていたからガンダムとでも?」

 

 「たが、データストームが発見されない以外のすべてはこちら側に根拠らしいものがないではないか。それだけで限りなく黒に近い事を白というのかね?」

 

 「我々も末席とはいえ、グループの一員。カテドラルの協約は存じております。そのため信用を得るために技術提供でも。と、申し上げているのです。」

 

 いかなる質問にも、全く余裕が崩れないプロスペラにデリング、グラスレー社、カテドラル以外の面々は戸惑う。

 

 「新技術のドローンを使用し、発展させれば安全を確保しつつ活動圏の拡大ができる可能性があるのです。是非ともエアリアルの開発許可をいただきたい。」

 

 プロスペラの言葉に一部の経営者は興味を持ったのか書類を開き、中身を確認し始める。

 

 「そのためにはグループの協力が必要なのです。」 

 

 魔女裁判であったはずの査問総会は、プロスペラの独壇場になり、シン・セー社のプレゼンの様子になっていたのだが、

 

 「それは認められん。あれはガンダムだ。ガンダムに関わるものは排除せねばならない。」

 

 デリングの言葉で流れは断ち切れた。

 

 「なぜ、ガンダムだと?」

 

 「私が判断したからだ。異議のあるものは?」

 

 有無を言わせない圧を放つデリングによって、査問総会は予定通りの方向に進む。デリングだけではなく、御三家も『シン・セー社はガンダムを作った』という方向性を決めている。  

 異議がある。と、手を上げる者はいない。

 

 「異議あり。」

 

 ……はずだった査問総会で一人だけ手をあげる者がいた。まさかそんな人間が居るとは思わず、その場の全員が声の主に視線を向けた。

 

 「どういう意見があるのだ?ロナ社のカロッゾ代表。」

 

 デリングが声をかける前に、グラスレー社のサリウスがたずねた。ロナ社の代表こと、カロッゾがライトで照らされると会場がざわめいた。

 その姿は鉄仮面を着け、手足も機械化されているような姿であった。

 

 

 

 

 




 なんかネタ元というか。データ元の人間が教えてくれる情報を聞いてると本編を全部見たいけど、そうすると罰ゲームでも、規格でもなくなるのでこのまま行きます。
 査問総会も、『査問会のあとで、全員集まった査問会が行われて吊るしあげるつもりが〜』という話を聞いてつくった言葉です。そんな総会あるのかわかりません。
 お気に入り100件突破しました。ありがとうございます。また、誤字・脱字報告もありがとうございます。 
 また、ここすき。と、☆7点 ありがとうございました。

ヴァックストンの暗躍・活動の第一候補は?

  • エアリアルをフルアーマー化(企業協力)
  • グエルに協力(再決闘時のAI等)
  • 武力とインパクト(MA・ビクザム)
  •   〃     (MA・アプサラス)
  •   〃     (MA・サイコガンダム)
  •   〃     (MA・ハシュマル)
  •   〃     (MA・シャンブロ)
  • いや、表に出ない方がいい。(戦闘以外)
  • ジョージ『パイロット科にも顔出すかな。』
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