『新型機なんて。ずるい!しかも、若のお手製の新型機とか。』
「ずるいって。あのな。歳を考えろよ…。爺さん…。もう70近いだろうに…。」
『この
(この爺さん。寿命で死ぬのかな?)
(さぁ?敵に特攻するとか。親分たちや、若の身代わりとか?)
(それ、寿命と言えるのか?)
ジョージがハシュマル(再現機)で暴れてる頃、月にあるヴァックストン家が所有する補給拠点でヴァックストンの実働部隊が集まっていた。仕事の都合で今回は、不参加の面々の方が多いが…。
月の基地に、直接参加している面々は、通信で参加しているヴァックストン社の部門長であり、最年長であるカロッゾ・ロナのテンションにゲンナリしていた。
『今日も3つほど輸送船団を叩き潰したからな。酒がうまい。』
(平時と戦闘前後のテンションの差が激しすぎねぇ?)
(普段は温厚な爺さんなんだよな。ロナ部門長。)
(「やりすぎたかな?」とか若は言ってたけど、やりすぎたんだろうよ。絶対。)
(そうだろうな。マシンガンを弾くらしいぞ?あの鉄仮面と服装。)
(若は、事故で瀕死だった身体を治しただけとか言ってたぞ?……いや、ないか。悪い顔してたしな。)
(はいはい。無駄話はそこまで。通信は切ってるがカロッゾ爺さんがこっち見てるぞ。)
端末でメッセージを送りながらコソコソやっている実働部の面々を、鉄仮面がジロリと睨んでる。……ように見える。
『お前たちの報告を聞いておらんぞ?ワシはさきほども言ったように輸送船団を3つ叩き潰したぞ?』
「好き勝手出来る私掠部隊より派手な活躍なんて出来ませんよ。そんなに派手なことをしたら上に怒られますって。」
「悪いことをしてるのに派手にしてるのもマズイ気がするんですが?」
「ベネリットグループ内部の面々を襲ってないですよね?いや、別にバレなきゃいいんですけど。」
「我々としては、むしろ小規模とはいえ、艦隊運用してるのに表に話も出ないコツを聞きたいですよ。」
「まぁまぁ、悪巧みはその辺でやめときましょうよ。我々はまだやり過ぎ注意ですよ。」
「グループ内部でやり合ってもいいのでは?親分たちが宣戦布告した。景気よく御三家の船やフロントを沈めるとか。」
『それは手っ取り早いな。やるか?ワシとお前の部隊で。』
「「「「「待たんかい。」」」」」
カロッゾと、金星警備担当の動きを他の面々が止める。今のテンションのカロッゾと、常に結論が『殴ったほうが早い』と考える金星担当ならやりかねない。いや、放って置けば確実にやる。
むしろ、止めないと『暗黙の了解』とか言って、ほかも巻き込む。
「尻拭いするのは我々だからやめろ。頼むから。」
「我々と言うか。主に月と火星担当だから。」
「いいじゃん。いずれ殴るんだから。早めに殴ったほうがいいじゃん。」
「まだ敵じゃないからな?一応、味方だからな?」
「そうそう。金星担当は相手を軽く見すぎだろう。いい加減迷惑かけないでくれ…。」
不満顔の金星担当に、今までの苦労を思い出し疲れた顔をする月担当と、火星担当。その様子を見るに本当に何度も尻拭いをしてるのだろう。
「巡回部隊や、地球担当も好き勝手。……本当に好き勝手やりやがって。中間管理職なんかやらされて苦労するなんて思わなかったよ。」
なんでオレ。中央配属で喜んでたんだろう。と、疲れた顔をしたまま肩を落とした。水金地火木と拠点があり、巡回部隊や輸送船団、小惑星改造要塞、宇宙要塞とあるなかで全部の中心にある月担当は、同格の役職でありながら権限は上であり、非常時には艦隊の動員や核兵器の使用も許可できる。……今現在はそんな権限使うこともないので、マイナスの方が大きく、今の月担当は一番疲れていると思う。いや、絶対に苦労している。
「むしろ金星担当と地球担当をぶちのめしても許されるのでは?」
「おちつけ。ロナさんも、金星担当もそこまでにしてください。頼みますから。」
ちょっと目のハイライトが消えかけた月担当をなだめつつ、火星担当が他をなだめた。一番キレされたらヤバいことを理解しているからだろう。
「あー………。うん。失礼した。今回も何も異常なしと連絡しとくから。解散で。」
正気に戻った月担当がエイジとフランクに報告するために席を外した。グッダグダであり、不参加者も多いがコレでも『支部会の定例会議』。……会議なんです。
「今回もまとめられなかった。しかも、参加者は半数以上来てないし。」
「お前はよくやってるよ。いや、ホントに。主要の面々だけなら半分は来てるから。な?」
月支部に用意された居酒屋(純和風)でチビチビと酒を飲む月担当。空いた猪口に酒を注ぐ火星担当。その横では金星担当がグイグイとビールを飲みまくり、肉を食らう。同席でありながら、その三人から少し距離を離してジョージから受け取った新型自慢をする水星担当と、負けじと新拠点開発の自慢をする木星担当。
水星担当と木星担当が離れた場所にいるのは、愚痴を聞くのが嫌であり、金星担当の酒癖に巻き込まれるのが嫌なだけであって、仲が悪いわけではない。多分。
ちなみに火星担当にクダを巻いている月担当は泣き上戸で、金星担当は絡み酒である。
(もう勘弁してくれ。)
唯一、素面の火星担当が頭を抱えながら心でボヤきつつ夜は深まっていった。
※月担当者…苦労人枠。大規模支部の長としては一番マトモで能力もある。ただ、本来は地球が全拠点の中心部分を司るはずたったのが、火薬庫のような状況なので、月が現在、支部たちの中心になっている。搭乗機はお下がりのガンダムアスクレプオス(完全再現機)。
月は支部長の出身の影響があり、和風寄りの内装と造り。バルジ中継所(と言う名の要塞)の指揮官も兼ねる。
※火星担当者…副長枠。大規模支部長の中では一番堅物で、風紀委員長タイプ。現在、木星の開発中なので物資の運搬では、一番慌ただしく、忙しい支部。惑星付支部では今のところ一番規模がデカい。(月や宇宙要塞等を除けば一番でかい。)
火星支部はラテンアメリカ系が多く、派手な活動を行うことが多い。支部長の愛機はガンダムベルフェゴール(再現機・フェイスマスク付)
※金星担当者…戦闘狂枠。惑星付拠点としては二番目に小さい支部の支部長。水星からのヘリウムなどのエネルギー資源の中継点でもあり、金星の採掘拠点も兼ねている。他の企業は金星にあまり目を向けていないので、新型機のテスト場所にもなっている。金星支部は西アジア系が多く、地球に居たときのように各民族で使用モビルスーツが違う。支部長の愛機はフルアーマー百式改(再現改造機)。
※水星担当者…真面目枠。惑星付の支部・拠点としては一番小さい拠点。派手さもなく、淡々とヘリウム3と、惑星周辺の鉱石と、少しのパーメットを採掘している。表向きのカモフラージュが強い拠点。新人や問題社員の更生・育成場所でもある。支部長の愛機はゲーマルク(再現改造機)
※地球担当者…荒事枠。ヴァックストン家の本宅があり、現在代表であるエイジが生活している支部。食糧生産を行う部署が存在し、地球以外の生産施設を使用して、ベネリットグループ内部の食品を安定供給して、牛耳っている。地球ではアーシアンの独立組織が色々きな臭い火薬庫の様な場所なので、防衛力と警備力は高い。支部長の搭乗機はフルアーマーF91+フライトユニット(再現改造機)
※カロッゾ・ロナ 運輸部門長兼ロナ社代表。子会社でありながらグループ上位に入り、査問会にも参加できる人間で、エイジの側近。『原作』のカロッゾとは単なる同姓同名である老人ではあるが有能。他企業の妨害による大怪我により、強化され鉄仮面を装着している。
ジョージさんの最初の餌食は誰だ!
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いいキャラですね。グエルさん。
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強化人間枠だった。エランさん。
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腹黒だけど現在理解不明。シャディクさん。
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FA計画と提携は?!スレッタさん。
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次の後継ぎだから、殴る。ラウダさん。
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地球?宇宙?強いもん勝ち。チュチュさん。
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あ、量産機のテストしなきゃ。モブたち!
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G伝説は初代。モブたち。