ジョージは自称・常識的な凡人さん。   作:強力イソジン

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 うーむ。仲間たちにも前回の付録(時間稼ぎ)は不評だなぁ。明日から忙しくなるから、進めるところまで進めよう。


魔女は自称・常識人と手を組み、後に知ったヴィムは胃を痛める。

 

 「寝すぎた……。日をまたぐまで寝るつもりはなかったのに。」

 

 ハシュマルで雑魚を蹂躙、破壊し尽くしたジョージは学園に新しく建てた拠点に戻ると泥のように寝てたのだが、目覚めると多数のメッセージが残されていた。

 その中は決闘委員会からの文句や愚痴、手のひらを返して媚びを売る生徒であり、ジョージは気にせずもう一度寝ようか。と、一応メッセージに目を通していると、差出人に…

 

 

       『プロスペラ・マーキュリー』

 

 

 …と、書かれた物があり、時間と場所が指定されていた。ジョージは受ける理由もなかったが、特に断る理由もなかったので指定された場所にむかうことにした。

 

 「我ながら奇特というか。変人と言うか。いや、今更か。」

 

 もしも、他人に、こんなよくわからない招待状を受けた理由を聞かれたとしても上記の通り、理由はない。本当に、『なんとなく?』としか返せない。

 

 

 

 

 

 指定された場所は宇宙港近くにある修繕中の施設の一室。警備員も、監視カメラもない。学園内部を巡回する警備ロボや、清掃ロボも通らない場所にあり、隠し事をするには、お誂えな場所だと言える。

 

 「誰もいないな。居たら、居たで困るけど。待ち伏せでズドン。…とか。」

 

 一足先に到着したジョージは暗い室内を手持ちのライトで照らし、ランタンを部屋の中央に置いた。約束の時間まで一時間。これだけあれば部屋を調べることもできるだろう。

 

 「罠の類はないな。」

 

 「当たり前よ。招待しておいて殺すなんて無粋な真似はしないわ。」

 

 ある程度、部屋を調べて安全を確認したジョージに、呆れたように声をかけてくるプロスペラ。どうやら本当に話をしにきたように見える。一応、腰に拳銃を装備しているが護身用だろう。敵意というものが感じられない。それに拳銃だけでジョージを殺したければ後に悪の四天王になる英国紳士か。双子の狙撃手でも連れてこなければ相手にならない。

 

 「それで。何用ですか?こんな夜中に。」

 

 ジョージは壁に背中を預けてプロスペラに呼び出した理由を聞いた。なにせメッセージには場所と時間しか書かれてなかった。

 

 「ジョージさん。ワタシと今回は手を組みません?ワタシとしても娘たちが悲しむのは見たくない。出来る手はやっておきたいのよ。アナタ。この前の意見会では助けられたし、形はともかくベネリットグループでは御三家と争う同士の様ですしね。」

 

 今回とは、スレッタとグエルの決闘のことだろう。ジョージとしては関わる気はあまり無かった。査問総会。いや、意見会でプロスペラを援護したのも、横槍を入れたことへの詫びも少しはあるが、大半が、『あの程度の機体』で『ガンダム』を名乗って、認められたくなかったという個人の考えであった。

 

 「敵の敵は味方。と、でも?」

 

 正直、ジョージとして利益も興味も湧かない。今回来たのも『なんとなく』であり、面倒だと思えばすぐ帰る気だった。

 ガンダムを見て、色々な感情で大騒ぎをした身ではあるが、あの程度のモビルスーツなら見る価値もない。

 

 「まさか。会社の規模も、資金力もそちらのほうが上です。むしろ、コチラの技術を見てもらい、価値を見てほしいのですよ。」

 

 仮面によって目元が見えないプロスペラが謙った対応をするが、口元の笑みは消えない。コチラの技術。と、言うほど、あのモビルスーツに自信があるのだろう。

 何度も言うか、ジョージからすれば、あの程度のモビルスーツだ。相手にするのも面倒だと大きく息を吐いた。

 

 「帰る。」

 

 「エアリアルの底はまだ、誰も知りません。その底は、アナタが評価した『あの程度』ではないですが?」

 

 見なくていいの?と、挑発するようにジョージの背中に言葉をかけ、ジョージは足を止めた。

 

 「あの子たちの底を見たくはない?」

 

 今度はハッキリとジョージに告げたプロスペラ。振り返り、プロスペラをジョージは見るが、変わらず余裕のある笑みは崩れない。見ている限りではハッタリには見えない。

 

 「それに以前、アナタに問いかけた質問の答えも聞きたいものね。」

 

 以前、彼女がジョージに『アナタにとって、ガンダムとはなんなのかしらね』と、問いかけたことだろう。しかし、

 

 「乗せられた様で気に食わないが、いいだろう。アンタのいうエアリアルの底とやらを見せてもらおうか。」

 

 してやったり。乗ってきた。と、言わんばかりに笑みを深めるプロスペラに、イラつきながらジョージは話に乗ることにした。本当にアレが、ジョージが知っているガンダムならきっちり対応してやるよ。と、笑みを浮かべる魔女とは逆に、苦虫を噛んだような顔で握手をするジョージ。

 ここに、魔女と自称・常識人(キチガイ)の一戦だけという条件付きの同盟が結ばれることになった。

 

 

 

 

 「なんだと!?あのキチガイ野郎が、シン・セー社と短期の技術提携をしただと!?」

 

 短期間ではあるが悪魔のような同盟が結ばれたことは、夜明けとともに各社に通達された。決闘まで実質2日を切った状況で技術提携などできない。単なる宣伝。と、タカをくくる面々が大半の中、ヴィムは言いようもない不安と、危機感を覚え、胃を痛める。

 

 「はぁぁぁ……。それで、あの小僧は何をしてる?」

 

 部下の居る前ではあったが、ヴィムは大きくため息をして、ジョージの動向を尋ねた。

 

 「それが、自前の工場に籠もってます。」

 

 (次は何をやらかすつもりだ?)

 

 思わず痛む胃を押さえながら、息子たちが居ないことに安堵しつつ、グエルに渡すダリルバルデの調整を急がせるのだった。

 

 




 エアリアルのフルアーマー化。始めていきます。7話目見ました。まぁ、うん。何か話が進み出番が増えるたびにデリングが少しずつ好きになってきて、プロスペラはなんというか。早めに殺すか。除くべきな気がする。スレッタに何かしてるみたいだし、スレッタに対応しないと行けない気がする。
 娘にする対応じゃねぇよなぁ。ガンダムらしいといえばらしいけど。

出張中ですが、何もしないのも落ち着かないので。

  • キャラ説明(オリキャラのみ)がほしい。
  • キャラ説明(出演全員に一言等)がほしい。
  • ヒロインはそろそろいるやろ?(別アンケ)
  • そんなことより戦闘とメカだ!
  • 企業間戦争って、燃えるよね。色々。
  • 文が硬いから、修正してほしい。
  • もう少し各キャラの心理描写がほしい。
  • 特に無い。他(感想欄または、活動報告に)
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