ジョージは自称・常識的な凡人さん。   作:強力イソジン

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 なんか水星の魔女で残酷描写がどうこう言ってるみたいだけど、まだ7話までではそこまで残酷描写なのは無いなぁ。でも、ガンダムだし。今更な気がする。


ジョージは素を隠し、一日でやらかすことにした。

 

 「い、いいいいやです!エアリアルはわ、わ、わ、渡しません!」

 

 地球寮からジョージの会社に運ばれたエアリアル。それにくっついてきたスレッタが、ジョージの前に両手を広げて、エアリアルに近づかないように精一杯の行動をする。

 

 「いらない。あんなの。」

 

 「はぅあー!!」

 

 プルプルしているスレッタの肩に手を置き、ジョージは『不必要』と答えた。盗られないことに安心するよりも、『あんなの』呼ばわりされ、ショックを受け、ヘナヘナと崩れる。

 

 「何してんのよ。アンタは。」

 

 「改造準備。シン・セー社から頼まれた。」

 

 イライラと頭を押さえ、ジョージの頭を叩くミオリネ。その後ろには、飛び出したスレッタを追いかけてきたのか。地球寮の面々が息を切らして追いついてきた。

 

 (もしかして、説明受けてないのか?)

 

 そんな馬鹿なことがあるのかなぁ?と、思いつつジョージはスレッタに尋ねるが、

 

 「そ、そ、そうだったんですか!?」

 

 「アンタねぇ。連絡どうなってるのよ?そうじゃなくても、学園の広報を見れば、わかりそうなもんでしょ。」

 

 全く知りません!と、言わんばかりのスレッタに呆れるミオリネ。その後ろでは、地球寮の面々がジョージの開発したモビルスーツを見て、ワイワイと騒いでいる。

 ガードが追い返さないということは、別に大きな問題はない。と、言うことだろう。……そもそも、仕事してる?ジョージが強すぎるから油断してない?ちょっとした疑念が浮かんだがジョージは部下を信じることにした。

 

 「見たり、触ったりするのはいいけど、写真やデータ。持ち帰りはやめてな。」

 

 一応、地球寮の面々に釘を打ちつつ、スレッタに説明を続けるジョージ。

 

 

 

 

 

 

 「なぁ。ジョージ先輩って、あんなんだったか?」

 

 「もうちょい。いや、かなりトンでるよな?いつもは?」

 

 「あんなに優しげな言葉をかけるか?いつもならぶっ飛ばしそうなんだけど?」

 

 「今なら、強そうな1機ぐらいもらえそうだよな?」

 

 「チュチュ。やめなさい。」

 

 一方、釘を打たれた地球寮の面々は、『化けの皮』を被っていない穏やかジョージに、逆に戸惑っていた。

 

 「言って見るだけはタダだろ?」

 

 「ま、待てって…」

 

 

 

 

 

 

 

 「ジョージ先輩。お土産に1機もらってもいいですか?」

 

 チュチュが、手を上げジョージに声をかける。周囲の面々は、「やりやがった?!」と、顔を青くした。が、

 

 「別に良いよ。あとでカタログ渡すから。その代わり、邪魔はしないようにね。」

 

 ジョージは、すんなりと機体の譲渡を許可。あんまりにもアッサリしすぎて発言者のチュチュは、喜びより驚きが勝り、職員が用意した茶を大人しく飲み始めた。

 

 「どういじるかな?いちばん簡単なのはヤッパ、外付けの装置か、装備だな。」

 

 「ちょっと。この子に説明ぐらしいなさいよ。アンタがいじる。とか言ってから、エアリアルが大丈夫か心配でプルプルしてるわよ?」

 

 「あのババア。何も説明してねぇのかよ。はぁ……。」

 

 部下にミオリネとスレッタの椅子を用意させ、作業前に若干疲れを覚えつつも、説明を行うことにした。

 

 「次のグエル戦に備えて、エアリアルの強化を頼まれたわけよ。別にバラバラにしたり、破壊するわけじゃない。えー、あー、おめかし?オシャレ?をするわけだ。エアリアルの。」

 

 なんで、こんな説明をせにゃならん。と、イライラしつつもジョージは何とか分かりやすく説明をする。ジョージとしても、エアリアルの凄さ。底を見せてもらうためにもやることはやらねばならない。

 ……むしろ、プロスペラが自信を持っているエアリアルの凄さはともかく、追い込まれないといけないのか?リミッターがついてるのか?面倒な条件でしか性能の底が見えない機体とか面倒すぎる。

 手助けせずに破壊されても技術提携しているから面倒。底とやらに、興味を引かれて魔女と握手したことを、現物のエアリアルを見て後悔したのはココだけの話だ。

 面倒事が一気に増えた気がするが、考えないことにした。

 

 「オ、オシャレですか?そ、そ、それならいいかもしれません。」

 

 コロッと騙されたスレッタに、「チョロいわね。」と、呆れるミオリネ。

 

 「じゃ、じゃあ、ドレスとかで……」

 

 「モビルスーツにドレスなんて着せて、あのグエルに勝てるわけ無いでしょ!」

 

 「一応あるぞ?運動性は多少下がるけど、強いドレス。」

 

 ドレスがあると聞いて、スレッタは目を輝かせ、ミオリネは驚く。ジョージとしても着せるだけで重くはなるが、簡単に強化できると、部下に命令して装着させるとこにした。

 

 「ドレス?」

 

 「……キラキラしてないです。」

 

 「開発名『フォルテステラ』。強いドレスってやつだな。」

 

 思ったよりピッタリ装備できたことに満足するジョージに対し、ゴツく着ぶくれしたエアリアルにショックを受けるスレッタ。ドレスのイメージとはかけ離れたカチカチさに首をひねるミオリネ。三者三様の反応をしている。

 

 「ほ、他には、な、な、ないですか?ちょ、ちょっと、エアリアルらしくないです……。」

 

 一発目の装備はお気に召さなかったようだが、装備と強化に関しては乗り気になったようだ。ジョージが取り出した外部装備一覧を映した端末をタップして見ながら、ウンウン唸っている。

 

 「上手く乗せられたというより、ガンダムに執着しすぎてたな。前回やらかしたのになぁ。オレ。」

 

 あー、やれやれ。と、チョロいな。と、首をポキポキならすジョージを、ジッと見ているミオリネ。

 

 「久々に、いや、初めて見た気がするわね。そういう真っ当なアンタ。」

 

 「むぅ。」

 

 短く唸るジョージ。たしかにココ最近は、『化けの皮・ナニカの皮』を被っていることがなかった。多分、人前で数日も素の状態でいるのは自分で覚えている限り、10年はなかった気がする。

 

 (親の前でも基本的には素の状態でいることが少なくなってきたしなぁ。)

 

 「なによ?その不満げな顔は?別に長い付き合いなんだし、機にすることは無いでしょ?」

 

 ミオリネに言葉でつつかれ、歳不相応に無骨で大きく屈強な身体を固くし、顔を不満げにしかめたジョージは言葉を返さずにミオリネに背を向けた。どうにも素の状態で突かれるのはなれず、とっさに『硬めの皮』を被り、

 

 「なんでもない。スレッタさんが決めるまで、自由にするがいい。オレは作業があるから少し離れるぞ。」

 

 固く、無骨な話し方でミオリネの言葉を遮り、その場を後にした。その対応にミオリネはイライラしながらスレッタを急かした。

 

 

 

 

 「こ、これがいいです!これなら皆も動きやすいですし。

 

 10分ほど席を外していたジョージがハンガーに戻ると、スレッタが小走りで近づき、装備が表示された端末を渡してきた。少し頬が赤いのはミオリネに抓られたのかもしれない。多少罪悪感を覚えたジョージが端末を見ると、さきほどのフォルテステラより数倍は凶悪でゴツい装備が表示されていた。

 

 「ほんとにコレ?……コレで良いのか?」

 

 「はい!」

 

 思った以上に派手な装備を確認したジョージは、少し素が出かけたが、咳払いをして『皮』を被り直し、確認したが、スレッタは吃ることなく、堂々と答えた。

 

 「おい。93番の装備って使えたか?」

 

 「あー、若が作ってたのは見ましたけど、調整はしてないですよ?パーツ単体ですから、組み上げもしないといけませんし。」

 

 「え?!駄目なんです!?」

 

 不具合があった装備だったと部下に確認を取るが、スレッタは落胆したように身体を小さくする。なんというか罪悪感が半端ではなかったので、ジョージは…

 

 「大丈夫だ。まかせろ。その代わり、このデータで練習するように。」

 

 と、請負った。

 

 (最近徹夜多いな。)

 

 徹夜を確信しながら、装備した時の操作感をシュミレートしたデータをスレッタに渡し、作業に向かうのだった。

 

 「ジョージ先輩。どれならもらって良いんすか?」

 

 その前に地球寮へのお土産を渡さねば。と、機体をねだるチュチュの対応をしつつ、部下に93番装備を持ってくるように連絡をするのだった。

 

 

 

 

 「……若。数日、休みもらってもいいっすか?」

 

 「同意っすわ。まさか一日いや、半日そこそこで、組み上げと調整する羽目になるとは……。疲れた。」

 

 「データ上のズレはゼロにしましたよ。ああ、目が痛い。」

 

 グッタリする部下たちにボーナスと休みを約束して、出来た装備を預かったエアリアルに装備して、スレッタのところに運び込んだ。

 

 「ありがとうございます!」

 

 と、小動物。いや、たぬきのような微笑ましさを感じる動きで、お礼をいうスレッタに少し癒やされながら、心のなかでグエルに謝りつつ、ジェターク社に向けて舌を出した。

 

 

 

 

 

 「へぇ。アレがジェターク社の新型か。聞いた話だとディランザを完封できる性能だとか。」

 

 「へぇ。流石に今回はマグレは続かないだろう。水星女に勝ち目はないな。」

 

 「結局企業の力か。持つ者は羨ましいね。」

 

 決闘の場面では、ダリルバルデが発表されたことにより、生徒たちは驚き、カタログを見ていた企業関係者は感嘆の声を上げ、中には拍手をする者もいた。

 

 (本日、あの小僧がなにやら、シン・セー社に運ばれたらしいが、半日程度で何ができる。ワタシの考えすぎだったようだな。)

 

 その様子に今日の朝まで多少、胃に違和感があったが今は満足感で満たされていた。しかし、ダリルバルデの反対方向からやってきた白いモビルスーツに、驚き、胃の辺りに違和感と痛みが蘇り、手で押さえた。

 

 (((なに、あれ?)))

 

 生徒も、企業関係者も、以前に見ていたシン・セー社のエアリアルとは別物に見える白いモビルスーツが運ばれてきた事に言葉が出なかった。

 

 『貴様の差金だな。小僧!』

 

 怒るヴィムが疲労困憊のジョージに通信をいれた。こんな状況ではあるが、ジョージは『皮』を被り、

 

 「ハッハッハッハッハ!ザマァねぇな。御三家さんよ!半日程度では何もできないとタカをくくったことを後悔しな!」

 

 煽る。いや、性格は悪いだろうが、その驚いた顔と、反応にスッキリした。

 

 『予告とは違う。別の機体を出すのはルール違反だ!』

 

 「馬鹿め!アレは追加武装と装甲だよ!装備はどれだけ積んでも自立できるならOKだったろうが。先日のハシュマルを見て、あれだけだと思ったか?残念!」

 

 ヴィムとジェターク社の関係者を小馬鹿にするジョージは、着ぶく……失礼。真っ白な装備をつけたエアリアルを指差し、

 

 「名付けて、エアリアルverHWSだ!」

 

 機体を紹介した。その増加装備は、白い流星・白い悪魔と呼ばれたジョージの目標の一人であり、最多で殺された相手が、装備するはずだったモノであり、短期決着によりお蔵入りされた装備だった。

 

 「グエル。オレに勝負をしたけりゃ、あの程度のモビルスーツ倒してみな。」

 

 グエルに発破をかけ、ジョージはドカッと椅子に座るのだった。

 

 

 

 

 

 「まさかアレ程とは……、想定外過ぎるわけね。」

 

 少し離れた場所でプロスペラが笑みを浮かべつつも、少し冷や汗をかいていた。

 

 

 

 

 

 




 あと一話いけるかな?お目見えまで書いたけど、間があくと変に複雑なキャラ作ると自分でも流れにのれないなぁ。

出張中ですが、何もしないのも落ち着かないので。

  • キャラ説明(オリキャラのみ)がほしい。
  • キャラ説明(出演全員に一言等)がほしい。
  • ヒロインはそろそろいるやろ?(別アンケ)
  • そんなことより戦闘とメカだ!
  • 企業間戦争って、燃えるよね。色々。
  • 文が硬いから、修正してほしい。
  • もう少し各キャラの心理描写がほしい。
  • 特に無い。他(感想欄または、活動報告に)
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