ジョージは自称・常識的な凡人さん。   作:強力イソジン

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 遅くなりました。文にも、ガンダムにも触れる時間が作れなかったですが、ようやく投下できます。


自称・常識人は動き、古狸は退屈し始める。

 

 

 「アンタ。スレッタと何してたのよ?」

 

 「半日以上前の事を今、聞くの?」

 

 不心得者の教師と生徒に、携行ロケット砲を打ち込み、逃げたヤツを拳で血祭りに上げていたジョージに、ミオリネはカフェテリアでの一件を尋ねた。

 ちなみに血祭りにあげている理由は、授業妨害と出身地等での情けない嫌がらせに対する綱紀粛正である。

 久々に後腐れなく殴れる相手だったので、悩みなく殴れたこともあり、ジョージはスッキリしていた。反比例するように殴られていた方はヒドイことになっているのだが。

 殴られていない不心得者たちも無事ではなく、撃ち込んだ携行ロケット砲は実弾ではないが、特別製のトリモチ弾ではあり、窒息等の被害が出るように作られている。そのため、血祭りにあげられているのと同等の苦しみを受けるように改造しているものだった。なので当たっても、避けても痛い目に遭うのは確定している。

 

 「それに、この状況で聞くか?」

 

 襟首を掴まれ、グッタリとしている教師を投げ捨てるジョージに対してもミオリネはビビリもしない。

 

 「コイツラ。スレッタの授業妨害してたヤツラでしょ?殴られていても気にもならないわよ。むしろ、この状況にはスッキリするわ。」

  

 「ああ、そう。」

 

 拳についた血を拭き取り、立ち話も何だか悪い気がして、カフェテリアにジョージとミオリネは向かった。

 地面に転がっている罪人たちは、ヴァックストン社の息のかかる人間に回収され、『何事もなかったこと』にされたあと、怪我から復帰後に仕事と学業に戻ることになる。

 

 

 

 

 

 

 「あの子も義理堅いというか。馬鹿正直というか。モビルスーツ同士が戦えば、少なからず破損することもあるのに。装備品のなんて特に壊れる物で、気にするなんて。」

 

 カフェテリアに移動し、今朝の詳細をジョージから聞いたミオリネは呆れたように話す。

 気になるなら、直接スレッタに聞けばいいことなのだが、今朝、隠れてた事にしろ今日のミオリネは不審な動きをしているので何か事情があるのかもしれない。

 ……まぁ、理由を尋ねても絶対答えないな。と、ジョージは確信していたので、知らぬ顔でミオリネが尋ねた今朝の事について細かく答えた。

 

 「……」

 

 「……」

 

 しかし、今朝のスレッタの話題が終わると二人共黙る。別に気まずいということでも、気恥ずかしいということは全くない。

 カフェテリアに来て、ミオリネの疑問質問に答えたのはいいのだがジョージは、それ以外に用事はない。

 

 「………」

 

 「……用事ってそれだけ?」

 

 しかし、ミオリネは喋らない。どうにも、傲岸不遜というか。独立独歩というか。彼女らしくない。今朝にしろ、今にしろ。話がスレッタの事だけなら、さっさと帰るはずだが帰らない様子を見て、ジョージは助け舟を出すことにした。

 

 「今は、それだけよ。また、気が向いたら何か聞くかもね。」

 

 出した助け舟は、意味をなさずにミオリネは飲み物を飲み干すとカフェテリアを後にした。

 去っていく背中に声をかけることもせず、ジョージは面倒臭そうに腕を組んで息を吐くと、席を立ち支払いを終えて、カフェテリアを出る。そのまま学園に関わる企業施設が並ぶ区画に歩を進めた。

 

 「若。お供します。」

 

 「いや、いいよ。話し合いだから何もないと思うし。」

 

 「わかりました。ですが、近くにて待機しておきます。」

 

 「小競り合い程度はやめてほしいなぁ。」

 

 「は?」

 

 「いやいや、何でもない。イザというときはよろしく。」

 

 面倒な雰囲気から剣呑な言葉をこぼして、シン・セー社の施設に入った。

 

 

 「プロスペラ代表はご在社かな?」

 

 

 

 

 

 「ジョージ様が動かれました。……よろしいので?」

 

 「かまわん。かまわん。お前たちも律儀なもんじゃいな。」

 

 ジョージがシンセー社に向かっている事を、地球の自宅で子飼いの部下から聞いたエイジは、パチリパチリと将棋の駒を将棋盤に打ちながら、『面倒だ。』と、顔と雰囲気で示しつつ部下に向けて呟いた。

 

 「申し訳ございません。」

 

 「気にするな。別に責めているわけではない。ジョージが動くとなったら報告しろ。と、言ったのはワシじゃからな。」

 

 「は。」

 

 「それにしても、今のベネリットグループはつまらんな。あれだけ大々的に喧嘩を売ったのに、動いたのがデリングだけとは。ついでに孫も守ったのじゃが、どうにも動かん。」

 

 「ジョージ様はついでだったので?」

 

 ッチ。と、舌打ちをしたエイジに子飼いのリーダーが尋ねた。

 

 「ワシの孫じゃぞ?たとえ、突き放しても何とかしただろう。そうじゃろ?」

 

 「ワタシからは何とも言えません。ヴァックストン家のお方々を評価できません。」

 

 「こいつめ。」

 

 先程まで、不機嫌だったエイジが微笑んだ。どうやら今のやり取りが面白かったのだろう。それでも部下は言葉を発しても、動きはしない。

 

 「一石を投じて、様子を見るか。」

 

 エイジが手を上げると、部下たちはその場から恭しく頭を下げてエイジの前から下がると各人の作業に戻っていった。

 

 「……それとも、盤面ではなく盤に手を加えてみるか。いや、駒の方も捨てがたいか?」

 

 ポリポリと頬をかき、駒台に置かれた駒を見た。

 

 

 

 




 ヒロインを出すのと、企業間戦争がアンケートでおおかったですね。企業間戦争は始まりかけてますし、なんとかなりそうです。しかし、ヒロインとなると、どうしようかな?
 次回は土曜日〜来週月曜日になりそうです。

追記・繁忙期でもないのですが、ちょっと時間が作れなかったのでもう少しお待ちを。

第一回ヒロインについて(まだ候補についてですので。)

  • スレッタ・マーキュリー
  • ミオリネ・レンブラン
  • まだ出番のない・少ないキャラ
  • その他(オリキャラ・歴代キャラのパロ)
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