ジョージは自称・常識的な凡人さん。   作:強力イソジン

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 2話目までは、情けというか。情報収集というか。で見せてもらえました。1万字はとんでもない量だわ……。
 各主人公たちの才能はあくまでも、個人の主観になります。

 あと、サブタイトルは後々変更すると思います。


ジョージは自称・常識人

 

 「まぁ、人生ままならんなぁ。」

 

 ジョージは生徒の誰もが使用できるカフェテリアで、したくもなかった徹夜明けの頭を覚ますためにコーヒーを飲み、口癖になった言葉をこぼす。

 徹夜明けの胃腸にコーヒーは辛かったが、寝ぼけ眼やボケ頭のまま登校・勤務はできない。これでも最上学年であり、仕事も持っている身。

 

 「お前。なめてんのか?」

 

 「グエさん。どーも。いきなりのご挨拶だね。」

 

 空になったコーヒーカップを振って、苛立つ同級生に挨拶を返すジョージ。その姿を周りはゾッしながら見ている。

 なにせ相手は『御三家』と呼ばれるベネリットグループ内で権勢を誇る大企業の一つ。重武装と重装甲を主体とした機体で有名な『ジェターク社』の御曹司で、学園最強の称号『ホルダー』を持つグエル・ジェタークだ。

 

 「その呼び方はやめろ!グエル・ジェタークだ!何度言えばわかる!」

 

 「すまんのぉ。グエルさんや。どうも、どうも。」

 

 グエル・ジェタークが吠えるが、ジョージは気にした様子を見せない。しかし、コーヒーカップはテーブルに置いて、軽くながら謝罪し、挨拶を返した。

 

 「ッチ。」

 

 グエルも納得いかない顔をしたが、ジョージの前に座って食事を始めた。

 

 「イライラしながら飯を食うなよ。その飯の材料にしろ、加工にしろウチの会社がやってるから。」

 

 「誰のせいだ!」

 

 「もう少し余裕を持たんとねぇ。おや?いつもの取り巻き(オマケ)たちは?」

 

 「今日は別行動だ。お前に用事があったからな。」

 

 「ふーん。なら、あんな態度とったのは悪かった。」

 

 ジョージとしては、いつものようにオマケたちが騒ぐと思い、グエルを茶化したつもりだったのだが、今日は一人と聞いて『悪かった』とグエルに頭を下げた。

 グエルはともかく、オマケたちを歓迎するつもりも、マトモに相手にするつもりもなかったからだ。

 

 「やり込める手間が省けて助かったよ。それで?何用?」

 

 「パイロット科に戻るつもりはないのか?」

 

 ピタリとジョージの動きが止まった。しかし、すぐさま元の調子に戻る。

 

 「また、その話?その話なら無理だっての。一年ごとに科を変えるのは入学前から、総裁(おやぶん)さんと、祖父と親父が決めてたことよ。」

 

 「お前に勝ち越さないで、学園最強なんて名乗れるか!勝ち逃げなんて許さん!」

 

 「まぁ、いいじゃないか。一族からホルダーが出たことでジェターク社の株は上がったし、グエルは少々だけど発言力を得た。嫁さん候補も手に入れ、ついでに次期ベネリットグループ総裁予定ってもんだ。」

 

 「総裁の椅子がついで…か。」

 

 「満足した仕事を終え、納得できるモビルスーツの腕前を持ち、好きなように作り整え、嫁さんをもらって、社員を養う。総裁なんて面倒な立場なんていらん。いらん。」

 

 心底面倒だ…。そう言わんばかりにジョージは両手を上げた。

 

 「オレは常識人なんでね。そんな野心なんてありゃしないよ。」

 

 「お前のような常識人がいるか!」

 

 ダァン!と、テーブルがグエルの拳で音を立てて揺れる。

 

 「まぁ、本心なんだがね。パイロット科には戻れないけど、前も話したけど、条件次第では戦ってもいいさ。納得できる条件なら。」

 

 「おい!待て!」

 

 「待ちません。経営科はこれから授業なんでね。」

 

 ジョージは話はここまで。と、席を立ち、カフェテリアを去っていった。

 

 

 

 

 

 「お前のような常識人がいるか。……ねぇ。」

 

 授業開始までの隙間時間にジョージはグエルに言われた言葉を思い返し、つぶやく。

 

 (まだまだ常識人の範疇だと思うんだけどな。)

 

 そのまま授業に入ったジョージは頭に残る知識で比較対象を思い浮かべ、

 

 (まだ常識の範囲だな。)

 

 と、一人納得し考えるのをやめ、授業に集中するのだった。

 

 

  そう……

 

 

  パイロットとしてはアムロ・レイに、

 

  行動力ではコウ・ウラキに、

 

  空間認識能力ではカミーユ・ビタンに、

 

  メンタルの強さではジュドー・アーシタに、

 

  カリスマ性ではシャア・アズナブルに、

 

  一途さではバナージ・リンクスに、

 

  信念ではマフティー・ナビーユ・エリンに、

 

  素直さではシーブック・アノーに、

 

  快活さではトビア・アロナクスに、

 

  早熟さではウッソ・エヴィンに、

 

  身体能力ではドモン・カッシュに、

 

  多芸さではヒイロ・ユイに、

 

  不屈さではガロード・ランに、

 

  優しさではロラン・セアックに、

 

  基礎能力ではキラ・ヤマトに、

 

  激情ではシン・アスカに、

 

  理解力では刹那・F・セイエイに、

 

  地位ではフリット・アスノに、

 

  才能ではベルリ・ゼナムに、

 

  兵士としては三日月・オーガスに、

 

 知識で知る目標たちに追いつけてない自分が、常識人から飛び出ているわけがない。と。

  

 





 ※ジョージ・Y(ヤチガヤ)・ヴァックストン

 ・ヴァックストン・ベンチャー・カンパニーの跡継ぎ。転生者でもなく、憑依でもなく、各世界のガンダムに関わる知識が流れている特異な人間。家の都合と、デリング総裁の意向によって一年ごとに科を異動している。
 ・一人称は対外的には『ワタシ』親しい人間には『オレ』
 ・外面は親しい人・近い人以外には、親切丁寧・謹厳実直。
 ・見た目は『御大将』や『ソロモンの悪夢』のようなゴツい人間で、大衆の女受けするタイプではない。
 ・自己評価があまり高くないが、目標になる人間が異常すぎるが故。
 ・それでも、メカニックとしても、パイロットとしても、経営者としても、上位の成績を残している。
 ・実戦経験は無理矢理に積まされている。
 ・ヴァックストン家は先祖代々、『変わり者で流れ者』が生まれており、曽祖父はモビルスーツで、祖父は食品で、父は市場開拓で財を築いている。ジョージは例外的に一箇所に留まることを苦にしてない。
 ・多数のガンダム知識が流れているため、それを応用・流用している。
 ・……目標とする人間に追いついていないだけで、十分に『異常であり、例外であり、反則枠』である。
 ・T型の自作のお守りを常時持っている
 

ミオリネさんは、ヴァックストン家を…

  • クソ親父の犬(アウト!)
  • 自由すぎてわからない(どっちつかず)
  • 御三家をパンチした!(セーフ!)
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