「……急にエランが不機嫌になって、スレッタを泣かせた。それを見たグエルがエランに決闘を挑んだ。なるほど。色々わからないが、大まかな部分は飲み込めた。」
「違うよ。エランがグエルに決闘を挑んだ。…だよ。ボクも連絡を受けたとき内容を理解するまで時間がかかったよ。」
頭痛が止まらず、酷くなり続けるジョージ。色々と噛みつきたいし、細かいことも聞きたいのだが、今はそんな気にもならない。
正直に言えば『皮』を被ることを考えるとか出来ないほどだ。しかし、顔色の悪さに気づいたシャディクとセセリアが簡易バイタルチェックを先程してくれたが、異常は見られなかった。
「それで?ミオリネが、ここにいる理由は?」
「水星ちゃんが泣いてるって、ボクが連絡いれたんだよ。」
「……余計なことを。」
「ボクも今はそう思うよ。ココに来るなりミオリネが爆発しちゃって…『エランのヤツを一発殴らせろ!』って。言い方はもっとヒドイけど。」
ハハハ…。と、疲れた顔で力なく笑うシャディク。
「グエル!絶対に負けんじゃないわよ!」
二人がチラリと視線でミオリネの方を見ると、怒れる大魔神となり、グエルを焚き付ける。先日まで睨み合い、揉めていた二人なのだが、まさに呉越同舟。
過去の感情より、目の前のエランをブチのめす事が優先されるのだろう。グエルはGOサインが出ればすぐさま飛びかかりそうだ。
「エラン。決闘するのは構わんが、オレとの先約があるだろう。」
「それは延期された。決闘委員会にも許可はもらっている。」
いきり立つミオリネとグエルに言葉をかけても油を注ぎそうだったので、ジョージはエランを牽制するように声をかけた。しかし、エランの方も苛立っている様で取り付く島もない。
「僕の心配をするより、グエルの心配をした方がいい。決闘の同意は両者している。直ぐに準備してくれないか?ジョージ。キミに頼んだのは仲介ではなく、審判としての役割だよ。」
淡々としながらも、不機嫌になっていることを表に出すエラン。話すだけ話すと、モビルスーツの用意に部屋を出ていった。
「……なにしたの?」
「な、なんにもしてません!エアリアルに乗せたら、急に…」
スレッタがなんかやらかしたのか確認したが、心当たりは無いようだ。
一応、企業から見ても、
とうとう突っ込みどころがあるが、今は流そう。ボリボリと頭を掻くとジョージは、
「どうにもならんか。こりゃ。もう、好きにしてくれ。」
色々と諦めた。知らぬ間に決まってた決闘とか、仕事を頼んで置いて連絡にも出ないし、好き勝手するヤツに対する文句とか、
それから生まれる不満とか。
正直、不満を覚えて漏らす気が起きないほど頭痛が酷くなってきた。………本音を言えば、視界も少し揺れてきた。
「グエル。お前。モビルスーツ。どうすんの。」
ジョージもフラフラしそうになりながら、グエルに今できる言葉を書けると、シャディクたちと共に、決闘する場を作り上げる。
「開始になったら呼んでくれ。」
準備が終わると、グエルとエランの準備終わるまで隣室のソファーで横になり休むことにした。
「ジョージ先輩。二人の準備が終わりましたよ。」
「………どうも。助かります。」
ロウジに叩かれ目を覚ますジョージ。うたた寝程度の時間ではあったが頭痛はかなりマシになった。……いや、むしろ過敏なほどに研ぎ澄まされていた。
「嫌なレベルアップですね。あれだけの体調不良になるのは辛い。」
多分、今の自分なら、モビルアーマーでも完封出来ると思う。そんな確信を持ちつつ、仕事をするために決闘委員会の居る隣室に戻るだった。
オリジナリティが下がってんなぁ。とのお言葉をいただきましたので、3分割して編集しやすいように小細工しておきます。
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