ジョージは自称・常識的な凡人さん。   作:強力イソジン

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 やべー。周りが本編がスゲー気になる事を言ってるけど、約束は約束なんで我慢。そして、仕事ふえるー。要領が良かったり、仕事ができる人間が羨ましい。入院も重なりグダグダになっており遅れて申し訳ありません。
 
 


アレはアリなのか…な?

 

 「ジョージせんぱーい?アレはどうしますかー?」

 

 ニヤニヤとセセリアは笑いながら、ジョージの背中を指を突く。決闘委員会の見ているモニターには、グエルの駆るディランザ・ビルゴパーツ装備以外に、2機の機体が映っている。

 1機は上半身が変形しているが、その巨体と異様な形からファラクト-Dなのは理解できる。しかし、もう1機。ファラクト-Dの上半身から飛び出してきた細身の機体。黒く流線型な機体はそのまま見ればカッコイイと思えるのだが、ファラクト-Dから飛び出てきたのを見ると、ドコかおぞましさ(・・・・・)を覚えてしまう。

 

 「アレはアリなのか…な?」

 

 反則王。いや、反則常習犯。……失礼、ルールを上手く使えるジョージも顔を少し引きつらせていた横で、同じ様な事を得意としているシャディクも二の腕に少し鳥肌を立てながら、困惑している。

 こんな状況になってしまったそもそもの始まりは少し前に遡る。

 

 

 

 「乱雑な戦い方をしてぇ!」

 

 グエルはディランザのコクピットで歯ぎしりをしつつ、ビルゴのビームキャノン(ついかぶそう)で攻撃を繰り返す。初めて使う武器でありながらも、彼自身の能力と重武装を得意とするジェダーク社を操った経験もあることで使いこなすことを苦にはしなかった。

 高い威力と連射を両立したビームキャノンは乱雑な動きに変わったファラクト−Dに襲いかかり、脅威に感じたのか敵は回避と防御には雑さ(・・)が少なくなったように見える。

 

 「見えやすい動きをするんじゃない!」

 

 しかし、攻撃に関しては変わりがなく、見えやすく、解りやすい行動を繰り返す。ビームキャノンとは逆側に装着されたプラネイトディフェンサーも使いこなし始めたグエルは、雑なファラクト−Dの動きも合わさり、隠れる戦いから『彼らしい戦い方』に戻り始めた。

 ジェターク寮を始めとしたグエルサイドは劣勢からの回復に沸き立つが、グエル自身はドコか不安を拭えず、苛立ちを増していた。

 

 「この武器すらも、譲って惜しくない。……そう考えているならともかくだ。あのバカが何を考えてこんな高性能品をポンと渡したか。…チィ!ジョージにしろ。エランにしろ。イライラさせる!」

 

 漠然とした。中身の分からない不安に、ジョージの思惑も巻き込んで考えるグエルの心は更に苛立つのだった。

 

 

 

 『処理完了まで、残り1分10秒』

 

 一方、押せ押せでありながらも、苛立つグエルの相対するエランもパーメットスコアを上げた負担と、それを改善すると渡された新薬を投与したことによる不快感と鈍痛と比例するように苛立ちを増していた。

 

 「遅いよ。」

 

 彼自身、これだけ苛立ちが続くことの経験が無かったためか。無機質なモニターに映る数字にすらイライラしていた。

 

 (いつものファラクトならば軽快に動けるのに。)

 

 などと『氷』と異名を持つ彼の表情や感情とは程遠い状態が続いてしまったことで、観測されている数値も異常があったのかベルメリアが声をかけるが、彼女の言葉など右から左に抜けていた。

 今の彼にとっては、重要なのは眼の前のゼロに向かって数値を刻むモニター以外はどうでも良かった。

 ……この時点で、止めていれば良かった。悪い悪い大狸が遊んでいる盤面で駒が進むことは少しなりにも遅れていただろう。

 

 『処理完了』

 

 その文字が表示された瞬間にエランは、『本来のファラクト』を稼働させた。

 

  

 

 

 「動きが止まった!理由はどうあれ好機!エラン!」

 

 ピタ!と、音が聞こえそうなほど急に動きを止めたファラクトを確認したグエルは構えていたビームキャノンを撃ち込んだ。今までのカス当たりではなく、今回は機体の中心に真っ直ぐ進む。見るもの誰もが認める直撃コースであり、モビルスーツに詳しい人間からすれば、グエルの放つビームキャノンの威力であるならば、巨大かつ重厚なファラクト−Dであっても貫通する。そんな完璧な一撃が命中する。

 

 「「「「「………は?」」」」」」

 

 貫通し大破するファラクト−D。そうでなくても行動不能に近いダメージでグエルの勝利を確信した面々は、信じられないという様子でアホみたいに口を開いたまま一言漏らした。

 当たったはずのビームが、四方八方に散り消え去った。そんな信じられないモノを見ればそうなるだろう。命中を確信してたグエルですらそんな反応を示しても仕方ないだろう。

 

 『動きを止めるなんて、バカにしてるのかい。』 

 

 お返しとばかりにオープン回線で、エランが一言グエルに告げる。言葉と重なるようにファラクト−Dの上半身部分が開き、細身のモビルスーツが飛び出してくる。

 

 『ここからは、このファラクトがダチュラユニットとお相手するよ。』

 

 グエルの押せ押せの状況は止まり、ディランザの前には空にはファラクト。地上には『D』ことダチュラユニット。また勝負の天秤は大きくエランに傾くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あんなモノ認められるか!今すぐ、決闘を中断しろ!」

 

 『それは出来ません。我が社としても技術的優位点を示すチャンスですので。』

 

 飄々とするペイル社のニューゲンは、怒り心頭のヴィムの怒声を受け流して要望を弾き返した。

 

 『そもそも、学園での決闘を中断できるのは、学生たちの決闘委員会とやらと、デリング総裁だけ。お忘れかしら?それらが止めずに続行させているのですから問題はないでしょう。』

 

 『子どもの遊びに口を出しすぎると、嫌われますわよ。』

 

 ニューゲンの言葉に他の共同CEOたちも続く。言葉は丁寧に見えるが、『勝手は許さない。大人しくしていろ。横槍などもってのほか。』と、ヴィムの怒りの圧力を軽く弾き、五分の対応を行った。

 

 『建設的な意見も提案もなければ、これで失礼を。あなたと同じ様に我々も多忙なので。』

 

 バッサリと言葉も何も斬られたヴィムは、机を叩き、

 

 「グエル。コレ以上の無様はゆるさんぞ。」

 

 苦々しげに漏らした。

 

 

 

 

 

 

 

 




 お待ちしていた方々。申し訳ございませんでした。前書きの様に立て込んでおり連絡もできずでした。水星の魔女終わったのに、作者は止まったままでした。これからもよろしくお願いします。

グエルVSエランの結末はいかに!?

  • エラン勝利(データ破損前予定)
  • グエル勝利(再構築するしなぁ)
  • ダブルKO(甘えるな考えろ)
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