「さて…。どうしようか。これから。」
エランとグエルの決闘がなんとも言えない終わり方になり、残骸などの後片付けも終わって一段落した頃。ジョージは自分のデスクで数枚の報告書を見ながらつぶやいた。
報告書とは書いているが、難しく書かれた内容を要約すれば『ペイル(ジェターク)社が勝ってます。』等々、各社の派閥や関係者が各人の利益になるように意見を書かれて報告書とは名ばかりのモノであるのが実情であった。
(当然ではあるけど、ペイルもジェタークもモビルスーツの解析はさせてくれないし。パイロットのに関しても『何もなかった。』と口を揃えている始末。)
別にジョージとしては、有象無象の木端たちが騒いでも気にするタイプでもないし、隠蔽したデータもハッキングして調べてもいい。なんなら調べ上げたデータを持って、手段はともかく結果としてはキレイな落とし所に持っていくことも強引にできるだろう。
「かと言ってなぁ…。」
頭をポリポリと搔くと腕を組むジョージ。エランからは話を聞くことは出来なかったが、私的なチャンネルを使ってグエルからは話を聞くことはできたが、
『ミオリネたちに謝っておいてくれ。』
などと、なんかショボくれて珍しく大人しくなっていて状況の参考になることはなかった。しかし、態度から見てグエルとしては負けたと考えているのだろう。
「あとはシャディクの調査次第ではあるんだけど。」
ジョージはもう一度、頭を掻いた。シャディクは多少心配はあるがやる事はやるので気にはならんが、養父であるサリウスが何かしらしてくるだろう。その辺が面倒であり、その『何かしら』に対処してから結論を出さないといけないのが面倒だ。
もう一度いうがジョージはその様なことを気にするタイプではないが、一応、ルールはそれなりに守るという表向きの『皮』もある。……まぁ、ぶっちゃけ余り意味はないのだが、更にやべぇやつと思われるのも面倒だ。これでも、最低限は常識人でなければ敵も増えるから手間も増えるぐらいから面倒ぐらいの自重はしている。多分。
少しばかりの雑念が入ったが、少し重いため息を吐いて報告書をシュレッダーで裁断して、面倒な感情ごとゴミ箱にぶち込み、気分を入れ替えて整備場に向かった。
「………えー。」
面倒事をぶん投げ、整備場と秘密倉庫でモビルスーツ等をイジって気分転換を終えたジョージではあった。だが、部屋に戻って、端末を確認すると気分は再び落ち込みそうになった。
端末にはシャディクより、申し訳ないような。面倒くさいような。そんな感情が隠しきれない前口上がある。そんなものがあれば気分転換で回復した分は綺麗サッパリなくなるだろう。
『グラスレーCEO・サリウスが、ペイル社とジェターク社の仲介。ペイル社は受け入れた。』
更にそんな理由のわからないことを書かれていたら気分はマイナス域に突入する。決闘があったのは昨日。それなのに、24時間経過してないのに御三家での談義。まぁ、悪いことを考えてるんだろうと推測できる。
「どうしよう。これから。」
文面からすればシャディクもこの談義やその結果は知らないのだろう。姿は見えないが、腹の中はムシャクシャしてるに違いない。御三家が関わるなら、ヴァックストン家も少なからず関わるだろう。自分が言うのは棚に上げすぎだが、企業政治を持ち込みすぎだ。アイツラ。
少し強めに頭を数度掻いたジョージは、グラスレー主催の仲介談義の内容を調べるために、部下を呼ぼうと通信端末を手に取る。
「若。大変です。」
しかし、呼ぼうと思っていた部下が飛び込んできた。ノックもなく慌てて来たようで、その姿を見てジョージはまたもや面倒事が来たことを確信した。
「どうしたよ?」
「ジェタークの若旦那が酷い身なりで!」
思わず天を仰ぎそうになった。色恋や人付き合いの相談から数日でこの有り様だ。トラブルは嫌いではないが、こういうトラブルは、なんか、こう。違うだろう。
大きくため息を付いてジョージは…。
「どうしようか。これから。」
ジョージはウンザリした声でつぶやいた。……つぶやいたつもりだったが、どこかニヤリとジョージは面白そうな顔をしていた。
とりあえず半端な学園生活とグダった前章から、切り替えるつもりで新章です。メモ書きを見てるとドロドロベタベタしそう。書く方も気をつけよ う。
分かりやすい技術の変革と言えば?
-
見た目で分かる可変機
-
大火力。ジェネレータ直結武器
-
そりゃムーバブル・フレーム
-
基本の基本。ミノフスキー粒子
-
悪魔の兵器・ガンダムよ。(ボッシュ風