ジョージは自称・常識的な凡人さん。   作:強力イソジン

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 方向性は決めてるけど、どこまで介入させるか。どこまで暴れさせるかが、問題だ。脳死させてノリだけでやるのもマズイよなぁ。
 アンケートは今回も短いですが、17時前後まで募集します。なんと言うかミオリネさんがまだ、わからない…。


デリング・レンブランはブレずに活動する。

 

 「ミオリネお嬢様が脱走を試みたようです。しかし…」

 

 「放っておけ。ヴァックストンの小僧が対処したのだろう。ならば、未遂に防いだということだ。その先の報告は予測している。そのような些事を報告するな。」

 

 グエルの決闘を確認するために、ジョージが移動していたのと同時刻。ベネリットグループ総裁室では、その部屋の主・デリングが、部下からの公私の報告に眉一つ動かさずに対応していた。

 

 「では、ミオリネ様の雇った運び屋に関しての処置ですが…」

 

 「そちらもヴァックストンの方で処置は終わっている。そういう面々だ。話はそれだけか?」

 

 その対応は、一人娘のミオリネの報告でもかわらない。その冷徹さに職員たちは恐怖した。

 

 「ヴァックストン社の社長より、今回の報告会は資料だけを送ると。」

 

 「それもいつものことだ。何か問題でもあるのか?」

 

 「わ、わたしは何もありませんが、他関連企業の方々から『尊大』等の意見が上っていますので…」

 

 「その意見とやらを受けつければ、その者たちの業績が上がるのなら受けよう。他に報告は?」

 

 「い、以上です。」

 

 淡々と作業を済ませたデリングは、総裁室を出るとベネリット全企業を集めた定例会を行うために別室に向かう。

 報告を終え、デリングを見送った職員は扉が閉まり、デリングの圧力が消えたことに大きく安堵の息を吐き、壁に手を当てて体を支え、デリング総裁が戻るまでの短い安息を得るのだった。

 

 

 

 企業定例会が行われる会議室。そこには『御三家』と呼ばれるベネリットグループで、利益と規模を誇るTOP3の代表が椅子に座り、他の関連会社・子会社の代表がモニターにて参加していた。そんな中で、

 

 『現在、木星!ごめんね?』

 

 と、書かれたヴァックストン社社長。つまりはジョージの祖父の等身大パネルが置いてあった。

 

 「あと5分で予定通り定例会を開始する。」

 

 そんな異物があるにも関わらず、淡々と告げるデリングに御三家の代表は三様の態度を見せる。

 

 「「「……」」」

 

 ジュターク社は何処か不満げに、グラスレー社は無表情に、ペイル社は目を閉じ、笑みを浮かべ出迎える。

 

 「時間だ。各社の報告を聞こうか。」

 

 一部を除き、地獄のような定例会が開始された。

 

 

 

 

 

 「どの企業も今期は利益を出している(・・・・・・・・・・・・・・・・)。2期連続で赤字を垂れ流した企業が回復したのは、グループとしては好ましいことだ。」

 

 「ファルネオ社が回復するとは思いませんでしたな。」

 

 好ましいこと。と、言いつつ笑みの一つも浮かべないデリングに、グラスレー社のTOPであるサリウス・ゼネリが意外そうな告げた。

 

 「何処かに気のいい金庫番でもやってきたのだろうよ。」

 

 「は?」

 

 「以上だ。次の会議は3日後。コンペティションの一件になるだろう。解散。」

 

 デリングが言う『金庫番』を思いつかなかったヴィムが疑問符を浮かべたのだが、疑問に答えることもなくデリングは定例会を解散させた。毎度のことではあるが、無駄はない。淡々と、それでいて確実に必要なことだけを行った定例会であった。

 

 「ヴァックストンの風来坊がやったのかしら?」

 

 「そうなるとファルネオ社に金の成る木でもあるのかも。」

 

 「あそこの考えだけは読めないわ。」

 

 「定例会は終わり。帰りましょう。」

 

 デリングが去り、ペイル社の共同CEOが意味有りげな言葉を残して去った。

 

 「ヴァックストンは目の上のタンコブになるのか。グループにさらなる発展を見せるのか。小倅がモビルスーツを作り始めたとも聞くがな。あの家に他所からわかり、見える野心がないのが不気味だな。」

 

 サリウスも、つづけて裏がありそうな言葉を残し部屋を去った。

 

 「デリングめ…。何を考えている…。」

 

 ジェターク社のヴィムだけが、会議室で複雑な表情を浮かべていた。

 

 




 まだ、2話までしか見てないし、ネタバレもあんまりされてないけど、デリング=海原雄山や、ジャミトフっぽさを感じる。
 今のところガンダムっぽさが、ないなぁ。新ガンダムなのはわかるけど。

 
 社名 ヴァックストン・ベンチャー・カンパニー。
   (Vachstone・Venture・Company)

 通称 ヴァックストン社、VVC
 業務 現在は食料生産、資源開発、MS開発・設計、金融
 社長 エイジ・ヴァックストン
 組織利益 4位
 拠点 水星、金星、地球、月、火星、木星(開発中)
 本社 上記のどこか
 役員 エイジ・ヴァックストン(総責任者兼食品部門)
    フランク・ヴァックストン(副社長兼資源開発)
    ジョージ・Y・ヴァックストン(代行兼MS部門)
    他

 社風 自由闊達・縦横無尽・楽業偕悦
 社是 変化を、進化を、改善を行い、新たな幸福と価値観を。
 
 
    
・ウン十年ベネリットグループで連続4位。
・初代は情報と金融、次代は薬品……と、変化し続ける会社
・ジョージの父・フランクは市場開拓と新資源。祖父・エイジは食品。曽祖父はモビルスーツの基礎開発で財を成した。
・重点を切り替えているだけで、実際は色んな仕事に手を出している。
・他の御三家からは『関わりたくない』と、距離を置かれている。
・ベネリットグループ以外の企業からも『モビルスーツ開発・製造の会社だよな?』と、不思議なモノだと見られている。


 ヴァックストン・ベンチャー・カンパニーは不思議な会社。社長が右に興味が湧けば、そちらにウロウロ。左に興味が湧けば、そちらにウロウロ。アッチコッチ動くのに、利益が出る会社。社長が世襲制。

ジョージはGUND-ARMやパーメットについては…

  • 禁止だ!禁止!(グループの一員寄り)
  • 使えるもんはつかうだろ?(魔女たち寄り)
  • そんなことより歴代ガンダムを作ってるぜ!
  • その程度?(歴代ガンダムの知識と経験)
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