他のガンダムを、別のガンダムシリーズに打ち込むって作品は先人が多く、名作も多いですね。やっぱり。
「お父さん。定例会をサボってよかったんですか?」
地球の10倍もの規模がある木星を目の前に、ジョージの父・フランクが縛り付けられながらジョージの祖父・エイジに連絡をし、開口一番に尋ねた。
フランクの周りには、数名の護衛と見られる屈強な男たちが息を整えながら立っている。
各人の手にはロープや刺股、スタンガンを持っている。どうやらフランクを止めるときに一悶着あったようだ。
「なに。いつものことだ。理由なんてものはどうにでもなる。それに、ワシは今、木星に居ることにしている。それにしても愉快な格好をしてるな。」
「木星に突入しようとしたら、部下に捕まりまして。せっかく息子が探査専用機を作ってくれたのに…っく。」
エイジは木星に居ると言いながら、健康的に日に焼けて麦わら帽子を被り、大根を掘り出し満面の笑みを浮かべていた。
反対に縛られたブランクは愛息の作ってくれた機体に乗れないことを本当に悔しがっていた。
「機体に乗れないだけではないか。ジョージからはモビルスーツ以外に調査船まで作ってくれたではないか。それに数年前まで連れ回しおってからに。」
「お父さん。それは言いっこなしですよ。」
ところが、ジョージ。つまりは孫の話になると、喜色満面だったエイジが口をとがらせ年甲斐もなく『ブーブー』と不満を漏らし、縛られたブランクは笑う。
「親バカ、爺バカなのはどっちも、どっちよの。」
ハッハッハッハと、笑い合う2人だったが…
「……ジョージのやつ。やりすぎてないかな。」
「やりすぎないように学園にいれんだがなぁ。目を離しているので、何をするのやら。」
自分たちの跡継ぎを思い浮かべ、大きく、とても大きくため息を吐いた。しかし、不安を吹き飛ばすように、
「信じましょう。才気溢れる若者をね。」
「そうだな。我々は大人として後始末できるようにしよう。」
ニッコリ笑ってキレイに〆た。…だが、2人の近くに居る側近たちは、
(アナタ方のすら留めるのに苦労するのに、それ以上の人間が、何もしてないとは思わないのですが?)
(若様付きにされた面々に同情するよ。)
(思いついたからって2000m級の巡航船作る?)
(先代様や当代様の側付きでも、やり甲斐と待遇並の苦労が有るのになぁ。)
キレイにまとめて逃げるなよ。と、思ったとか。
「決闘参加者以外に被害を出すような行為をするヤツなんて論外だ!そんなホルダー!……修正してやる!!」
決闘に勝利して、勝ち誇ったグエルを引き摺り落とし、ボディブローを掌底でジョージは叩き込んだ。
対G・耐衝性能を持ったパイロットスーツの上からではあったが、グエルは弾けるような音がした掌底打ちによってゲロを吐き散らした。
「ゴボッ!……ゲボッホ!……な、なにしやがる。」
「ディランザでの最後の押し込み。必要か?」
まさか殴られるとは考えてなかったのか。グエルは口元を拭きながらジョージを睨む。しかし、ジョージは拳を握って、
「次は拳だぞ?」
そう告げた。ジョージは『未熟』だ。何だ。と考えているが、目標であるドモン・カッシュには届かないとはいえ、ガンダムファイター並の破壊力がある拳。
つまりは一般人からすれば、常識外の破壊力である。そこまで理解も認識もしてないグエルではあったが、少し前にアレに殴られた記憶を思い出し、背中に冷や汗を浮かべるが、なんとか虚勢を保ちつつ反論した。
前回は拳を握りしめても、振りかぶりもせずに手打ちのパンチではあったが打たれた場所は腫れた。もしも、握った拳で殴られたら?それを想像して、何故か頭がスイカの様に割れる場面が浮かんだ。
しかし、弱気を見せるわけにはいかない。死ぬかもしれないが、それでも気を張った。
「ケガ人は出てないだろうが!それぐらい確認してる!」
それに、グエルは決闘中に自分を笑った女が、気に食わない女が、自分と同じで親の檻から抜け出せない女がいる前で、弱いところを見せるのが、なにより嫌であった。
「誰も苦情も文句もでてない。何が問題だ。」
「あれ。」
冷静さを取り戻したグエルに、ジョージは眉をつりあげて親指である方向を指差した。
そこには地球寮の面々が泥と砂を被り、数名が転んだのか。足首を押さえていたり、膝や肘、顔を擦りむき出血してた。
「アレはケガじゃないと?まさか御三家と呼ばれるジュターク家の跡取りが、女の顔に傷をつけ、授業妨害したことに言い訳して逃げると?」
ピリリと、剣呑な雰囲気をまとい続けるジョージだったが、
『そこまでだ。決闘委員会が事後保証を行う。』
シャディクの通信によって、ジョージの握ってた拳を開き、剣呑な雰囲気を解いた。
「そういうのなら、納得しよう。」
ジョージは古ぼけた通信機で何処かに連絡すると、ケガをした地球寮の面々のところに向かった。
「ジェターク家の跡取り様で、ホルダー様にゲロを吐かせて無事ですむんですかねぇ?」
セセリアが返ってくる答えがわかった疑問を、誰ともなく。しかし、部屋の全員に聞こえる声で尋ねた。
「そのあたりは、何とでもなるのだろうね。」
「『ヴァックストン家には関わらない。』ですかぁ?」
シャディクが両手をあげて答えたが、セセリアの続いた言葉には閉口した。その疑問に答える言葉が思いつかなかったからだろう。
「アイツほど、常識を語っていながら、常識から出ていくやつはいないよ。実際は誰よりも身勝手なんだろうね。」
それだけをつぶやくと、部屋から出ていった。
ようやく、次の話に本編の主人公たちが出ますわ…。長かった。いや、文自体は短いですけど。あと、タイトル変えようか。ノリでサブタイトルに「そんな〇〇、〇〇してやる!」で考えてたのに思いがないものです。
ユニークアクセス、感想等ありがとうございます。
ジョージはGUND-ARMやパーメットについては…
-
禁止だ!禁止!(グループの一員寄り)
-
使えるもんはつかうだろ?(魔女たち寄り)
-
そんなことより歴代ガンダムを作ってるぜ!
-
その程度?(歴代ガンダムの知識と経験)