ジョージは自称・常識的な凡人さん。   作:強力イソジン

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 0点ついたー(笑)ともかく、別作品は詰まってるけど、この作品も進めるところまでは進んでいこう。
 2月か。3月に出張あるので、そこまでにはキリ良いところまで進みたい。


付録・ジョージさんはやりすぎる? 甘口編

 

 ジョージがイラッとしていた時期から半年ほど前…

 

 『勝者。グエル・ジュターク!』

 

 決闘委員会の判定が下された。決闘場に指定された廃墟エリアでは、頭がなくなり、地面に転がるジョージのモビルスーツと、片腕が吹き飛びながらも、勝ち誇るように武器を掲げるグエルのモビルスーツ。

 

 「はっはぁ!どうだジョージ!」

 

 「ぐぬぬぬ。まさかジェネレーターの出力計算をしくじるなんて…」

 

 勝敗がハッキリわかるモビルスーツの立ち位置と同じ様に、コクピットから出てきて腕を上げるグエル。反対にジョージは転がったモビルスーツ・ハイザック……の再現試作機から何とか這い出て、グエルを見上げつつ、設計と改装ミスを嘆いた。

 

 「前回と、前々回も合わせて俺の3連勝だな。」

 

 「その前に6連敗してるだろうに。」

 

 調子に乗り始めたグエルに、負け惜しみなりそうだが、グサリと刺さる言葉を返す。

 

 (ハイザックが決闘でのビーム規模でも、併用してビーム兵器を使用すると、出力が不安定になってしまうなんて。まさか安全装置が掛かるとは。)

 

 頭を数回、イライラしながら掻くジョージ。別にグエルに負けるのがイヤなどと傲慢な考えをしたわけではない。家柄だけの男ではなく、彼のパイロットとしての腕はかなりのモノだ。

 負けたことは悔しいが木星や流れてくる知識や経験(イロイロなユメ)のように死ぬわけでもない。

 ただ、完全に再現したの思っていたハイザックが、情けない負け方をしたのが気に食わないだけ。

 ………ハイザック設計・開発者たち(れんぽうぐんなど)から言わせれば、

 

 『実戦用に作り上げた機体を勝手に改造して、スポーツするな。』

 

 『そもそも、ノーマルのハイザックで、外付けビームキャノンをそのまま使うな。』

 

 『汎用性には自信があるが、ジェネレーター設定を変更せずにど派手なビームを使おうとするな。』

 

 そう文句の一つでも言うに違いない。いや、文句は出ずに呆れ返っていたかもしれない。

 

 「それでどうする?再戦してやってもいいぜ?」

 

 勝ちが続き、調子に乗り始めたグエルが、ふんぞり返って宣言した。

 

 「ほう?その思い上がりを後悔するなよ?」

 

 ジョージはグエルのことは嫌いではない。いや、少し傲慢で身勝手なところはあるが、上級生を叩き潰すほどの努力と才能もある部分は好ましいのだが、

 

 「誇る三連勝をゼロにしてあげますよ。」

 

 大抵の面々に『過激だけど勤勉な人。ルールに厳しい人。』と呼ばれ、自称・常識人としての外面を『少し』だけ外すことにしたジョージは後々に、

 

 『グエルの心が折れなかったの方が称賛されるべきだ。』

 

 そう伝わる容赦のなさを発揮するのだった。敗戦からの翌日には、微調整を行ったハイザック。いや、ハイザックカスタムにてグエルに勝利し、

 

 『全くダメージなしって、レギュレーション違反だろうが!何仕込んでんだよ!その盾!』

 

 「聞こえませんね。防がれる武器を作る御社の技術力の問題では?」

 

 その翌日から、完成度が上がっていくハイザックに倒されるグエル。シールドに対ビームコーティングや、追加のブースターなど積み込んでグエルのディランザを翻弄する。

 

 『トリモチなんて仕込むな!おいおいおいおい!動けなくなった相手に何向けてんだよ!』

 

 「ふっとべ。」

 

 武装もレギュレーションを守りつつ、あるときはディランザの装甲を吹き飛ばし、あるときはダルマにし、あるときはディランザの頭部をサッカーボールの用に蹴っ飛ばした。

 結局、その連敗が10を超えてもグエルは折れなかったが…

 

 『コレ以上はマズイな。』

 

 と、グエル以外の後ろ盾も含めて、『ヴァックストン家とは関わるな。』という言葉を噛みしめるように理解したのか。

 

 『グループ全体の技術力の向上』

 

 などという理由をつけ、ハイザックのデータの提供を命じ、技術移転が終わるまでの決闘と運用の禁止をジョージに命じた。

 

 『無料。つまりはタダで技術をわたせと?(要約)』

 

 『孫(息子)の言葉はヴァックストン社の総意です。(要約)』

 

 ちょっと外面を外したままのジョージは辛辣に返答し、エイジとフランクは面倒に返答した。

 

 『グループ全体の技術力の向上は望むところではある。しかし、企業として、技術者として何もなしで、待って利益を望む人間はいらん。』

 

 結局、デリング総裁の鶴の一声により、一部技術の提供と各社の株式を交換することになった。また、ジョージは『やりすぎた。』と、外面を付け直したことにより、再戦を望むグエル以外は騒動は収束。各方面は納得せざるを得なかった。

 

 

 

 

 

 『しばらく自重しろ。ベネリットグループの裏役が騒ぎ過ぎだ。それとも、グループ掌握の野心でも生まれたか?』

 

 「申し訳ありませんでした。すこしカッとなってしまいました。」

 

 映像通信でデリングに深々と頭を下げるジョージ。本当に申し訳無いと思い、頭は下げたままである。

 しかし、デリングは表情は硬いままであり、告げた言葉は刺々しいが、言葉と表情とは裏腹に、雰囲気は少し柔らかい。

 

 『ヴァックストン家とは長く付き合いたいものだ。下がっていいぞ。』

 

 「ありがとうございます。」

 

 長い無言のあとにデリングによって、『叱責』されたジョージは開放された。

 株の移動と、技術発展、決闘でのルール変更、企業間の暗躍などグループや学園に影響を与えたこの一件ではあったが、彼が行う『やりたいこと』では、甘い部類に入るのだった。

 

 




 3話目でグエル。いや、グエルさんが好きになってきた作者です。ジョージのキャラの二面性が上手く表現できてないのがもどかしい。もっと読みやすく書きたい。

ヴァックストン社のモビルスーツ工房は…

  • ひたすらに隠密に、秘密裏に。(出番なし)
  • 衛星を改装してますよ。(ルナツー系)
  • 小惑星を改装してますよ(アクシズ系)
  • ゼロから作りました。(リーブラ要塞系)
  • 分散してMS隊が警護(基地よりMS系)
  • 見た目は普通。中身は異常(木星帝国系)
  • 好き勝手は力が必要(要塞+部隊)
  • 自重?何それ美味しいの?(宇宙要塞混合)
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