や り ま し た
凱旋門賞制覇しました!!!
うぇーい!!武井さんも大喜びだってばよ!!
Fooooooooooooo!!!
……ふぅ、やっと落ち着いた。
「先輩、おめでとうございます。」
「ありがとうキズナくん。キズナくんも最後の脚すごかったよ」
「いえ、俺は六馬身以上も離れてゴールしたので……まだまだ先輩方には遠く及びませんよ」
「キズナくんはまだまだこれからなんだから……。あっ、ちょっとオルフェ、何自分だけ去ろうとしてるのよ」
そーっと去るオルフェを呼び止める。
「し、しょうがないだろ。もう対戦する機会あと一回しかないし、モルフォは勝ち越し確定なんだから」
「でも、オルフェもあれだけ不利を受けてあそこまで詰めるのすごいわ。三馬身はリードしてたはずなのにいつのまにか縮まってるんだもの。」
「それは……モルフォが抜けたから道ができただけで……」
「卑屈にならない、私のライバルなんだから。ほら、日本馬全頭掲示板入りなんだから、どうせなら全員でウイニングランしちゃわない?」
「それはやって……いや、面白そうですね」
「モルフォ、有馬記念は……俺が勝つ」
「次"も"私が勝つわよ」
ただ、有馬記念の前に、ジャパンカップがある。まずはそれに勝ってからだ。
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2013年 11月24日
ジャパンカップ
芝 2400メートル (良)
よりにもよって、府中2400の良馬場……ジェンティルドンナの得意なパターンか。
有馬記念で私を負かしたゴールドシップもいるぞ。
二頭ごと負かすチャンス!?
これは燃える。
「ブルーモルフォ先輩、世代交代……女王の座は私が戴きますわ」
「この後デートしません?」
「ジェンティルドンナ……えぇ、奪えるものなら奪ってみなさい。私は正々堂々と戦います。ゴールドシップ、デートはしないから。」
他に警戒すべきは、閃光の末脚のエイシンフラッシュだろうか。
でもあの馬の勝ちパターンって限られてるのよね。
大外からのゴールドシップの豪脚には一度負けたから気を付けないと。
「世代交代、か……」
もうそんな時期なのね。
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「取り敢えず逃げてみたけど……皆に狙われるのって久々ね」
後ろからのとてつもないプレッシャー。
私を負かしてやろうという馬たちの気迫。
それを受け止めて、なお勝ち続けるのが強者。
「いつも通り……いつも通り、私の力を最大限発揮するだけ」
エイシンフラッシュは二番手で私のことを窺ってる。
そこからトーセンジョーダン、ヴィルシーナと続いて、ジェンティルドンナ。
ゴールドシップは……まあ最後方だろう。
ペースは緩め、だが超スローペースというわけではない。
ハイペースで逃げることもできたけど、さすがに凱旋門賞の激闘後でやりたくはないかな。
コーナーを回っていよいよ最終直線。
私はギアを一気に上げた。
でも、それは……皆同じ!
私との距離を縮めるエイシンフラッシュと抜けてきたジェンティルドンナ。
外から追い込んでくるゴールドシップとデニムアンドルビー。
私はそれら全てを……振り切って、置き去りにしてみせる!!
「はあああああ!!!」
『ブルーモルフォ抜けた抜けた!!かつて負けた後輩たちに二度は負けない!世界のブルーモルフォ、凱旋門賞馬の意地!』
「わたくし、だって……!」
ジェンティルドンナが最後の気力を振り絞って追走する。
だが、その差は埋まらない、追い付けない。
『ブルーモルフォ一着ゴールイン!二着はジェンティルドンナ!かつてのリベンジをしましたブルーモルフォ、有馬記念にまた羽ばたけるか、期待できますね!』
一着 ブルーモルフォ
二着 ジェンティルドンナ(三馬身)
三着 エイシンフラッシュ(二馬身)
四着 ゴールドシップ(クビ差)
ゴルシはモルフォとレースするとやる気が出ます