ハーツ「俺のタイムリミット(引退)迫ってるんだけど?」
キンカメ「死期が迫ってる俺よりはマシ」
ハーツ「急にシリアスを突っ込むな」
ユリシス(牡馬)
18戦11勝(G16勝)
父オルフェーヴル
母ブルーモルフォ
ユリシスは美しい青い蝶の名前、幸運をもたらすとされている。
父は三冠馬オルフェーヴル、母はその永遠のライバルブルーモルフォ。所謂ライバル配合である。
もともとブルーモルフォの吉沢オーナー的にはずっとハーツクライをつける予定であったが、オルフェーヴル陣営の強い希望によりつけることとなった。
気性はとんでもないライオンならぬ黒豹。恐らく母父父シンボリルドルフにとっても似てると言えばわかりやすいだろうか。牧場でのあだ名は「黒豹」(毛色が青鹿毛なため)
鞍上は父の主戦を務めた沼添騎手。
■二歳、小さな暴君
二歳新馬戦を掛かりながらも圧勝したユリシスは函館二歳Sもレコードで圧勝。
朝日杯フォーチュリティーステークスに一番人気で出走したが、ゲート内で暴れ鼻血を出しながら走りサリオスにクビ差の二着。
おいおい皇帝はレースだとお利口だったぞ……激情の三冠馬の残念なところ継いでやがる……助けてブルーモルフォの血。
■三歳、怒りの海外遠征
問題なく弥生賞を勝ち、進む皐月賞。そこには無敗のホープフルS勝ち馬コントレイルがいた……。
仕掛け遅れまたもや二着……と言っても最終直線で既に最後尾にいたのに二着にまで持ってくる末脚には恐ろしいものがある。一着はコントレイル。
ダービーではまたもやコントレイルにアタマ差で二着。
悔しさのあまり騎手を振り落とした。
この連敗を受けて陣営は怒りのキングジョージ遠征へ。
絶対女王エネイブルが一番人気でありユリシスは最低人気の五番人気。
展開はつつがなく、ユリシスは最後尾にいた。
直線でエネイブルが抜け出し、圧勝するかと思いきや、大外を回ってとんでもない脚でユリシスが追い込んで捕らえた。マジでレース動画を見てほしい、追い込みとしては伝説レベル。
半馬身差でユリシスが勝利、母子制覇だやったね。
次走をBCターフに定めた陣営はその勢いのままアメリカへ。
BCターフでは、キングジョージのように追い込むと思いきや……なんと逃げた。これには日本の競馬ファンたちもびっくり。そして七馬身差の圧勝なのでさらにびっくり。
日本馬としては初のBCターフ制覇である。
インタビューで沼添騎手は「やればできるんですよ……本当に……」と言っていた。
■四歳、リベンジと連覇
四歳初戦は大阪杯。一番人気は去年苦渋を飲まされた無敗の三冠馬コントレイル。六連勝のシンデレラレイパパレやマイル女王グランアレグリアなど強豪揃いである。
いつものように後方に控え、最終直線で暴力的な末脚を解放。重馬場をものともせず外から競り合うコントレイルとグランアレグリア、その四馬身先にレイパパレ、一馬身先にユリシスと快勝。
いつもより手応えがよく指示も聞いてくれたので沼添騎手も珍しく笑顔であった。
次走は天皇賞春。
かつて父が惨敗したレースでもある。父の忘れ物を拾うことができるのか。
菊花賞、天皇賞春と惜敗続きのワールドプレミアと競り合い、突き放しゴールイン。
特に阪神大笑点のようなこともやらかすことはなく勝った。
もしかして、二年連続春古馬三冠ある……?しかもブルーモルフォ産駒で……?とファンが期待をするなか、宝塚記念はクロノジェネシスに敗れ四着。出遅れ、前が詰まりいつもの末脚が出せずにいたのが敗因である。
秋初戦のオールカマーはウインマリリン、ウインキートスと同期たちが三着まで独占。快勝した。
連覇を狙い、BCターフへ出走。
流石に去年のような逃げはせず、後方待機からの追い込みでせん馬のユビアーを捕らえてゴール。
連覇を達成した。(三頭目)
■五歳、有終の美を飾る
大阪杯 二着
天皇賞春 三着
宝塚記念 二着
札幌記念 一着
と前年度とは違い春はG1勝ちには恵まれなかった。
札幌記念はソダシ、マカヒキ、パンサラッサ、ユーバーレーベン、ジャックドールとタレント揃いのなか勝利。流石の貫禄である。
引退レースに定めたBCターフ。
史上初の三連覇か、それとも敗北か。
などと緊張していたユリシス陣営であったがそんなものは杞憂であった。これが引退レースなのか?というような走りで圧勝したからだ。
2:19.2の衝撃。
思わずアメリカ競馬ファンも叫んだ世界レコードである。
二着との差は10馬身、文句無しの大差圧勝。
BCターフでは史上初、BCの平地においてもゴルディコヴァのBCマイル以来12年ぶり。
引退後はアメリカで種牡馬として供用されている。
備考
未来の米リーディングサイアー(初年度産駒の活躍から10年連続の受賞)
やはりオルフェは本質的にダート馬……?
種付けのとき、二回戦やろうとしたけどモルフォに怒られてシュンとしながら帰ったオルフェがいた