ブルーモルフォ
CV「青ブタ」の豊浜のどか
「目指すは絶対にして永遠なるウマ娘……さあ、世界に羽ばたきましょう」
誕生日 3月10日
身長 165センチ
体重 完璧な仕上がり
B86/W54/H85
幼い頃から期待され、厳しい英才教育を施されたサラブレッドウマ娘。古くから名を轟かせる名門出身のお嬢様で世間知らずなところがある。完璧主義者で、負けず嫌いな面も。
「お嬢様、どうかお元気で」
「もう、長期休みには必ず帰るし、今生の別れじゃないんだから……」
黒塗りのリムジンの窓から悲しそうな顔を覗かせた家専属運転手。昔から家族や使用人たちは心配性なきらいがあった。
私はもうこんなに大きくなってるというのに。
「では、家の名に恥じない働きをしてきます」
「はい、使用人一同、お嬢様の活躍を楽しみに待っております」
去っていくリムジンを消えるまで眺め、ため息をつく。
まったく……流石にプレッシャーが重い。
そりゃあここまで厳しいレース教育をされてきて、なおかつ家族でウマ娘は私ひとりだけなんだから当たり前か。
うちは古くからある名門……先祖を遡ると、天皇家とも深い関わりがあったという。かのシンボリやトウカイとは遠戚だ。
「寮は……栗東ね。……ん?」
栗東寮の入り口のそばで踞ってるウマ娘を見つけた。
赤っぽい栗毛の……白マスクのウマ娘だ。なんとなくヤンキーのような……でもブルブル震えてるぞ?
「どうしたの?」
「ヒェ!?」
声をかけると、一際大きく飛びはねてこちらを凝視した。
固まってる……相当驚いたんだな。
「同じ新入生よね?私はブルーモルフォ、貴女は?どうして中に入らないの?」
「あ、アタシはオルフェーヴルです……えっと、その……」
「実は、同室がお姉ちゃんで……」
「お姉さんと同室なのね。頼りになりそう」
「あ、いや違くて……逆に苦手っていうか。乱暴だし理不尽だしアタシのこといつもパシリにするし……」
どうやら苦手で怖い姉がいるから中に入るのが怖いらしい。
「でも、今さら同室を変えるなんて無理よね。ほら、私と一緒に入りましょう?」
「しゅき……」
「え?」
「あ、いや、なんでもないです。アタシなんかに好かれても嬉しくないよね……」
「そんなことないわ、貴女とは何故か運命的な何かを感じるの。こちらこそ、仲良くしてくれるかしら?」
スッと手を差し出すと、おずおずと握ってきた。
「オルフェは、得意な距離とか進みたい路線とかってある?」
「アタシは中長距離が得意でクラシック路線に出れたらなあって…………」
「私はマイル中距離よ。ティアラ路線だけど、もしかしたら出走レース被るかもしれないわね?」
楽しみだなあと笑うと、オルフェは小さく叫んだ。
ビビりだなあ……。
「モルフォは、もしかしなくても名門の出身なんスか?」
「そうよ。オルフェも?」
「まさか、アタシは普通の家っスよ!」
ブンブンと勢いよく首をふるオルフェ。そんなに否定しなくても……。
「いや、入学前のアタシでは到底お近づきになれない高嶺の花なんだなあって」
「寂しいこと言わないでよ、私はそういうの関係なく仲良くしたいわ」
「あっ、ごめんなさい……」
私の言うことは、100%本音だ。
同世代との関わりが少ない私は学園生活を楽しみにしている。名門も寒門も関係なく友人を増やしたい。
「オルフェとはね、いい友人もだけど、ライバルになりたいの」
「あ、アタシ……?」
「うん。なんとなく、長い付き合いになりそう」
悪戯っぽく笑うと彼女は途端に真っ赤になる、かわいい。
「あ、私この部屋だわ。またね。明日、入学式で会いましょう」
「ま、また明日!」
「うん……さて、と。」
ドアの向こうには、誰がいるのだろうか。
仲良くなれるかな。
「失礼します……」
そっとドアを開けると、黒っぽい鹿毛の先輩がベッドに座っていた。
短く切り揃えられた髪がシャープな印象を受ける、カッコいい先輩だ。
本で読んだ王子様みたいだな、と思った。
「私、今日から同室になります。ブルーモルフォです」
「私はハーツクライ。高等部三年だ」
「ハーツクライ先輩ですね!よろしくお願いします」
「……あぁ。」
クールに頷いたハーツ先輩。美人というか……イケメンだなあ。
その後、あまりにも部屋が狭すぎて持ってきた荷物が入らなくて涙目になった。
家の自室の何分の一なんだろう。
ハーツ先輩にも手伝ってもらって、なんとか今日中に整理することができた。
ハーツの脳内
「(まってまって思ったよりも数倍華奢なんだが!?ちゃんとご飯食べてるのか!?いい匂いする……可愛い……髪の毛サラサラ……尊い……。この子と同室とか私は前世でどれくらいの徳を積んだんだ!?くっ、緊張しすぎて無愛想になってしまったか……?でもこんなに近い距離なんだ、可愛いすぎて無理!待って、同室ってことはお風呂上がりとか寝顔とか見れる……?やばい鼻血でそ)」