「どこのチームに入るんだ?」
「チーム、ですか」
入学式もつつがなく終わり(新入生総代は私だった)、お昼をハーツ先輩と食べている。
教室まで迎えにきて下さったのだが……とてつもない歓声がフロア中に響いた。
やっぱり人気なんだなあ。
「えっと、今日見学してからそれぞれのチームの選抜レースに出て入ろうかなと」
「その時には、是非うちのチームにも寄っていって欲しい。」
「ハーツ先輩のチーム?」
「ああ……というか、私はサブトレーナーとしてそのチームに在籍していてな。現役時代はまた別のチームにいたよ」
ウマ娘のなかには学生時代に難しいサブトレーナーの資格をとる方もいるという。
とてもすごい。尊敬する。
「それはすごいですね!そのチームは……」
「あぁ、プロキオンという。モルフォが入ってくれたら、私としても嬉しいよ」
薄く笑みを浮かべる先輩はやっぱりカッコいい、絵になる。
「もももモルフォ!!」
「あら、オルフェじゃない。何か用かしら?」
ビクビクしたオルフェが手をもじもじさせながら答える。
「実は、一緒にチーム見学行けたらなって……あっ、モルフォみたいな美人で優等生な人気者はもう先約あるよね!ゴメン!」
「ううん、ないわよ。私もひとりは寂しいと思ってたの。一緒に行きましょう。」
「うん……っ!」
パアアアッと顔を一気に明るくさせるオルフェ。
百面相だな……。
オルフェはニコニコしてたが、ハーツ先輩を見て、顔を真っ青にした。
「ヒェ……」
「オルフェーヴル、か。」
ふーんって品定めしてるように見える。
先輩にじっと見つめられたオルフェはもう虫の息。かよわき生き物……。
「先輩?そろそろお昼休み終わりますし片付けましょう」
「……あぁ。」
「ふぅ……(ようやく解放されたぁ)」
オルフェがあまりにもかよわすぎる……え、大丈夫?
レースのときとかマークだったりプレッシャー受けたりでぶっ倒れたりしない?
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「ねえ、ハーツ。君の部屋に新入生来たんでしょう?今度紹介してよ」
四時間目の授業が終わり、あの子の教室に行こうと準備をしていたら、同期同クラス隣の席キングカメハメハから声をかけられた。
「やだ」
「ええー?なんでよ。」
「まあまあ……それよりもハーツ、約束があったんじゃないかい?早く行きなよ」
「ああ、ありがとうフジ」
頬を膨らますカメハメハと苦笑するフジキセキ。
フジキセキならまだしも、カメハメハには近づかせたくない。
カメハメハは同性との距離感が近く、優しくて明るいためそういう意味で彼女に好意を抱く生徒は少なくないからだ。
彼女は自覚していなくても、無意識に女性キラーというか……そういうものを発揮する。
本人的には仲が良い同期の同室が気になった、程度のことなのだろうが……変に気に入られて周りの生徒からのやっかみをモルフォが受けるかもしれない。
というか、絶対気に入る。
だってモルフォは可愛いから。
可愛くて箱入りお嬢様だったからか無防備で世間知らずな彼女を面倒見のいいお姉さんタイプなカメハメハは放っておけないだろう。
メジャーは……まあいいか。彼女もモテるけどそういうことには鈍感だし妹いるらしいし……。
というか、モルフォを待たせてはいけない。
お腹をすいて待っている……!
早く行かなければ!
「わあ!ハーツ先輩だわ、今日も麗しい……なんか様子違うわね?」
「心なしか早歩き……でも焦っているその横顔もカッコいいわ」
ライバルが集まったらこうなる①
オルフェ「はわわ……モルフォ可愛い……」
ハーツ「は?当たり前だろうが俺の妻だぞ」
キンカメ「いつから君の妻になったのかな?」
メジャー「厩務員さんがモルフォのヒーロー列伝の引き延ばしくれたぞ!やった!」
次回は、ウマ娘ブルーモルフォ関係のスレを書きたいと思います