シヴナ「家庭的な人。あと同父じゃなければ……」
ラナキア「好きになった人がタイプ」
ユリシス「顔が可愛い子……と言いたいが母さんのせいで美の基準狂ってるんだよなあ……」
アフティビトス「タッパがある女」
アンダルシア「僕と同じくらい速い子」
ブルーモルフォ「おじいさま(シンボリルドルフ)に勝てる人。色々な意味で」
「お母さん!!!お父さん!!!」
「は?」
「え?」
今日は先輩とのチームの買い出しに出掛けていた。
じゃんけんで負けてしまったからだ。
ぐい、とスカートを引っ張られて、子どものキラキラとした瞳に吸い込まれる。
「……お母さん?お父さん?」
「いや確かにどことなくモルフォと似てるが……母親とはぐれたのか、君」
その子と同じ目線にしゃがみこんでハーツ先輩が尋ねると、その子どもは「うん!お母さんと一緒にお出かけしてるの!」と元気よく返事をした。
「あら元気そうね?一緒にお母さん探す?」
「時間あるしいいか……。君、お母さんの、特徴とかわかるか。」
「お姉ちゃんみたいなの!」
ぴっ、と指を指された私は困惑する。
「私……?」
「モルフォに似てるってことか?最初間違えてたが……」
「お姉ちゃんは、お母さんなの。お父さんはお姉ちゃんなの」
子どもはいないよ私……。
「青鹿毛のウマ娘ってことか?ウマ娘は目立つから探しやすいな。取り敢えず私は二階を探すからモルフォは一階を。見つけたら連絡取り合う感じで」
「わかりました。この子は私が見ておきますね」
軽やかに階段を駆け上がる先輩を見送り、きょろきょろと辺りを見渡す子どもに質問する。
「そういえば、名前は?」
「アンダルシアだよ」
「アンダルシア……」
なんだか、特別な響き。
「私たちは一階ね……どこにいるのかな……」
アンダルシアの手を引き、主に食品コーナーなどがある一階を回った。
途中喉を渇いていたのでジュースを与えて……ちょくちょく休みながら。
「見つからないなあ……」
「お母さん……」
シュンとしてるアンダルシアを見ていると、とても胸が痛くなる。
こ、これが母性……!?
「ねえ、アンダルシアのお母さんとお父さんはどういう人なの?」
「お母さんは……優しくてとっても速いんだ。」
「速い……?走るのが好きなの?」
「うん!この前もね、一緒に丘で走ったの!」
「お父さんはね、仕事で最近は会えてないけど、とってもカッコいいんだ!」
初々しい……成長したら反抗期になるのかと思うと眩しく見える。
アンダルシアは、きちんとした良家のお嬢様なのだろうか。
私は見たことがないけど。
仕草はひとつひとつ丁寧だし、ワンピースとかもブランドものだし。
履いてる靴は、オーダーメイドだ。
「お母さんは、私に似てるの?」
「………うん!シヴナお姉ちゃんや、シグルドお姉ちゃん、ステラお姉ちゃんより、似てるよ」
私に似てるのか……どんな人なんだろう。
一階にはいない、と先輩に連絡し、ベンチで座って駄弁っていると。
すらりとした白いワンピースの女性が、目の前に現れた。
「………?」
「あっ……お母さん!!!」
その女性に勢いよく抱きついたアンダルシア。
じゃあこの人が……
「お母さん……」
白い帽子を深く被っているため、顔がよく見えない。
私よりも身長は少し高いが……ヒールを履いてるため結構差があるように思える。
「あの、見つかって良かったです。」
「……娘を見てくださり、ありがとうございました」
綺麗なソプラノの声。
あれ、これ。聞いたことあるような……
「いえ。全然大丈夫です。アンダルシアちゃんいいこでしたし!」
「それは……当然ですね」
口元はにっこりと笑っている。
どういう……こと?
「では、もう会うことはないでしょうが……」
「また会おうね、お姉ちゃん」
手を繋いで去る母子を見送ると、心配そうな顔をしたおばあさんが尋ねてきた。
「お嬢さん、誰と話していたんだい?」
「え、あの……白ワンピースのご婦人とウマ娘を……」
「あたしはお嬢さんが来る前にここに座ってたけど、一度もその親子は見てないね。一人でぶつぶつ喋っていたよ」
まって、それ。
どういうこと……!?
思わずサアーッと顔が白くなる。
「すまない、待たせたな。それで、見つかったって……どうした、モルフォ?」
「な、なんでもない……なんでもないです……」
アイ「シヴナくんを私にください!」
ブルーモルフォ「アスコット2400。ジャパンカップ勝ったのだからいけるでしょう?」
カナロア「シヴナくん?ちょっと一緒に沙田1200走ろうか?」
シヴナ「適正外走らすのやめてもらいます???」