青い蝶   作:白雪(pixivでもやってる)

43 / 44
シヴナ「今年はトラック5台で済んだ」

ラナキア「僕も5台かな」

ユリシス「というかガチ恋勢だろほとんど。俺は4台。ほとんどはファンからだな」


ブルーモルフォ「現役引退して何年もたったのにトラック7台分のチョコが贈られてくるんだけど」

キンカメ「そう言うと思ってお返しは島にするね」

ブルーモルフォ「は????」





バレンタインのお話

「よし、これをこうしてっと……できた!」

 

 

お菓子を箱に詰めて、最後にリボンをしゅるりと結んで完成。

 

それがいくつもテーブルに重なっている。

 

正直、ここまで作るのにかなり苦労した。

 

チョコと生クリームは分離するわ溢れるわタルト生地は焼きすぎるわ……。

 

普段お菓子なんて作らないから、スマホで調べてなんとかやった。

 

たまに知恵袋で助けを求めたりもしたけど。

 

 

「喜んでくれるかしら……味は大丈夫よね……?」

 

中に入ってるのは生チョコタルト。それと生キャラメル。

 

甘すぎないように生チョコはミルクを使わなかったし少しビターな仕上がりになってると思う。

 

生キャラメルは簡単にできるとレシピに書いてあったので作ってみた。ちょっと失敗したけど、なんとか作れた。

 

 

というか入れる箱がなかなかにお高い。あまりお金は気にして買い物はしたことはないが。

 

 

 

「大分遅れちゃった……。きっとみんなもう交換しあってるわよね。」

 

 

急いで大きな袋に箱たちを入れて寮を飛び出す。

 

向かうはチーム部屋。

 

 

「すみません!今チョコ出来上がりました!」

 

「大丈夫だ。モルフォ、ハッピーバレンタイン。」

 

 

「「「ハッピーバレンタイン」」」

 

 

ニコニコして綺麗に包装されたチョコ菓子を渡してくる皆。

ローズキングダム先輩は薔薇のいちごチョコ、ダンスインザダーク先輩はトリュフチョコなどなど。

 

 

あっという間に手のなかにはたくさんのチョコで溢れるので、部屋にあったエコバッグにいれさせてもらった。

 

 

「私もささやかですがどうぞ。……あれ、ハーツ先輩は?」

 

「ハーツは……今年も自分宛のチョコの対応してる。ほらオグリキャップとかゴールドシチーとかの人気ウマ娘ってトラック単位でチョコが運ばれるからね」

 

 

ココアを飲んでいるトレーナーさんが口元を汚しながら言った。……あ、ダーク先輩が拭いてる、仲いいなあ。

 

 

確かにハーツ先輩……というかハーツ先輩の世代は人気が高い。キンカメ先輩もメジャー先輩もかなり人気で今も根強いファンがいるはずだ。

 

「……じゃあ、迷惑ですかね」

 

 

そんなに貰っているなら、逆に困ってしまうのではないか。

 

「いや、あの人に限ってそんなことはないと思います。探してきたらどうですか?」

 

 

トリュフをつまんでいるワンアンドオンリーがそう言うので

 

 

「じゃあ、ちょっと出掛けてきます」

 

 

私は意を決してハーツ先輩を探す旅に出掛けた。

 

 

 

______________________________

 

 

トラック、ということは外だよね。

 

たづなさんに聞けばわかるかも?

 

 

「たづなさん、ハーツ先輩ってどこにいるかわかりますか?」

 

「ハーツクライさんは、今同期の皆さんと一緒に第一体育館にいますよ。ああ、ブルーモルフォさん宛のチョコもそこに。」

 

 

「えっ、私にですか?」

 

 

「はい。今やブルーモルフォさんは世間でも人気のウマ娘ですから!」

 

照れるなあ……。

 

そっか私にもか。想像もしてなかった。

 

 

たづなさんにお礼を言い、たくさんの荷物が運び込まれてる第一体育館へ向かった。

 

 

大きな扉をゆっくり開ける。

 

 

「お邪魔します……」

 

顔をひょっこり覗かせると、ハーツ先輩たちが仕分けをしていた。

 

 

「ももももももももモルフォちゃん!?」

 

「モルフォ、どうした?何か用か?」

 

「あら、その袋。もしかして……?」

 

 

真っ赤な顔をして柱に隠れたメジャー先輩と、フレンドリーに近づくカメハメハ先輩。そして相も変わらずイケメンなハーツ先輩。

 

 

「ハーツ先輩にチョコを渡したくて……。あっ、先輩方のぶんもあります!普段お世話になってますから!」

 

 

「ありがとう、嬉しいよ」

 

 

ふんわりと微笑んだハーツ先輩。

 

ファンがいたら確実に発狂するだろう。

 

「そうなの?私にもありがとう。お返しはホワイトデーにするわね。」

 

ぎゅっと手を握ったカメハメハ先輩。

 

優しいな……お返しなんて大変ならいいのに。

 

 

「ほらメジャー。受けとれ」

 

「え……モルフォちゃんが私に……?夢……?」

 

「夢じゃないですよ。どうぞ、メジャー先輩」

 

おそるおそる柱から顔をひょっこりと出すメジャー先輩に箱を差し出した。

 

 

「はわわ……モルフォちゃんのチョコ……うちの家宝にする……」

 

「いや悪くなりますし、スカーレットに申し訳ないですからちゃんと食べてください」

 

 

ファンから貰ったであろうチョコとプレゼントの山。

 

 

ほんとにすごい量だあ……。

 

 

「こっちはモルフォ宛。全部機械で確認して問題はないと判断された。いいファンが多くて良かったな」

 

「なるほど……。だから時間がかかってたんですね」

 

先輩方に負けず劣らずの私宛のプレゼント。

お菓子だったり腕時計だったりアクセサリーだったりが入ってる。

 

そのなかに、何故か目を惹かれる花束があった。

 

そういえばフラワーバレンタインというものが海外にあるらしいが……。

 

紅色の薔薇で、11本だ。

 

白の包装とサテンのリボンでまとめられている。

 

メッセージカードがついてあり、思わずそれを手にとった。

 

 

『Happy Valentine's day! By K.H』

 

花束……もしかして響さんかな?

 

イニシャルもそうだし。

 

 

マメな人だな……。

 

 

「うわ……」

 

「ん?どうしましたハーツ先輩?」

 

「……いやなんでも。それ、気に入ったのか?」

 

「はい、飾ろうかなって」

 

 




紅色の薔薇の花言葉 死ぬほど恋焦がれている

11本の薔薇の意味 最も愛おしい人
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。