感想お待ちしております。
年度代表馬にはなれなかった。
心なしかシュンとした調教師さんが言っていた。
いや別にいいけど……。
投票制でオルフェーヴルのほうが票多かったらしい。
まあ三冠馬だしねー。
ウンウンと勝手に頷く私を変なものを見るような目で見る他馬たち。
ここは、日本の栗東トレセン……ではなく、ドバイである。
そう、私は先輩と同じドバイシーマ→キングジョージのルートに進むことになった。
これはオーナーさんからの希望で、是非先輩の無念を晴らして欲しいとのこと。
期待……期待されてる……っ!
前世はあまり期待される人生を送ってなかったから、嬉しい。
まずはドバイシーマ、次に問題のキングジョージだ。
海外の輸送適正、あってよかった。
先輩は帯同馬がいなくてストレス溜まってたらしいもん。
私は……まあ大丈夫かな。
むしろ不安に思ってる子を慰める側……。
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報告があります。
ドバイシーマクラシック、勝ちました。
ついでにレコードです。
いえーい、ぶいぶいー。どんどんぱふぱふー。
というか先行有利らしいしメイダン競馬場。
話すこと……ないな……割りとあっさり勝ってしまったから。
国内はどうなるのかな……オルフェーヴル強いから、国内初戦らしい阪神大賞典も勝つんだろうな……。
先輩にいい報告ができるように頑張らないと。
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キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス
2012年 7月12日
芝 12ハロン (稍重)
「これに勝てば、史上初の日本馬のキングジョージ制覇や」
それやっばいなあ……震える。
「て、お前に言ってもわからんかもなあ。でも賢いからなんとなくすごいことなのはわかるやろ?」
中身人間なんだごめん……。
無茶苦茶理解してます。
「今年のダービー馬、ディープブリランテも出るんや。でも今日の主役はブルーモルフォ、一番人気」
海外のレースで一番人気ってすごいと思う……ドバイでレコード勝ちしたのが響いたのかな?
大丈夫、大丈夫。
私なら……いける。
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ゲートが開くと、私はやはり逃げを打つ。
うん……ペースはスローになりすぎないように……。
脚を溜めて、逃げて差す。
これでドバイも勝った。
キングジョージはタフなレースになる。
一つ目のポイントは、まず坂を下る。22メートルも下る坂を。
最初のコーナーまでの距離が長いから、ポジション争いになることは少ない。
だがスピードに乗りすぎるとコントロールが難しくなる。
だから重要なのはスタート直後の折り合い。
二つ目のポイントは……今走ってる直線だ。
最初とは一転して激しい上り坂。高低差は20メートル近く。
それが残り200メートル地点まで延々と続くから……相当きついコースだ。
なるほど、確かに日本馬が勝てないわけだ。
慣れない土地に空気、日本とは違う芝、レベルの高い本場の馬……。
だけど、私は、その全てを乗り越える!
障害馬じゃないけど!!
タフな坂に他馬たちも戸惑ってるように思える。
私はまだいける。
あとは溜めてた脚を解放するだけ。
スピード、スタミナ、パワー。
あの有馬記念よりさらに高まってる!
「行け!!」
勢いよく鞭をふるう武井さんに全力で答えて思いっきり走る。
他馬たちも私を追いかける。
「ごめんなさい!私、先輩の思いも背負って走ってるの!」
だから、負けるわけにはいかない!!!
「はあああああ!!!」
これを見てる全ての人がわかるように。
どの馬よりも圧倒的に、華麗に、勝ってみせましょう!
4馬身
5馬身
6馬身
7馬身!!
「勝った……!!!やった……!!」
青い蝶は、世界に羽ばたいた。
阪神大笑点をやらかした後のオルフェ
オルフェーヴル「やっべ……モルフォに怒られる……!!」
宝塚記念のオルフェーヴル
オルフェーヴル「モルフォどこだ……?(キョロキョロ)」
ikze「ブルーモルフォを探してるんかなあ」