魔法先生ネギま!~おやつにアラレはいかが?~   作:あずき@

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今更ですが2-Aメンバーは至って普通に進級出来たので三年生です。


第7話

はぁ〜い。紳士淑女の皆さん、こにゃにゃちわ〜♩ 先日、見事大人の階段を登ったアラレさんですよ〜ん♩

 

ルンルル〜ン♩ 毎日が薔薇色なのにわ た し百合〜ん♩ たぶん明日も明後日も〜ん♩

 

千雨と口付けを交わして以来、すっかりお上りさんになってしまっているアラレは、もはや原作がどうのと思い悩むこともすっかりしなくなってしまっていた。

 

そのせいでそう遠くない未来に、重大な事態が訪れるとも知らずに……

 

 

 

 

話は飛んで現在、アラレは3-Aメンバーと共に修学旅行先の京都行きの新幹線に乗車していた。

 

「フンフ〜ン♩」

 

「……最近のアラレさん、やけに機嫌いいですね? 何かあったんですか?」

 

隣席ののどかが怪訝そうに尋ねる。

 

「ん〜? そうでもないですよ〜。強いて言えば旅行が楽しみだからかなぁ〜? ウフフフフ…」

 

「ふ〜ん…ならいいんですけど……もし浮気なんてしているようならーーー」

 

「うっ…し、してないよ‼︎ まったく! 突然変なこと言わないでよね‼︎」

 

「そうだぞ。宮崎のどかよ。アラレに限ってそのような不埒を働くわけがないだろうが!

 

それに私にはわかるのだ。なんて言ったって私とアラレは一蓮托生だからな!」

 

そういうとアラレの向かい側に座ったエヴァは踏ん反り返って大笑いした。

 

「まぁエヴァさんの世迷い事は置いとくとして、それならいいんですけどね……」

 

「はは……いやぁホント早く着かないかなぁ〜」

 

(そしたら『あの時』以来、久しぶりに千雨さんと二人きりになれるかもだしね〜♩ )

 

そう。実は二人共、照れからか口付けを交わして以来、教室ですらまともに顔を合わせていないのだ。

 

(でも今回の旅行でそのジレンマも解消さ!

 

何てったって旅先のカップルは浮かれるもんだと相場が決まってるからね〜

 

そしてあわよくばもう一度、口付けをーーーん? 口付け? そう言えばな〜んか忘れてるような……?)

 

と、その時、なにかが突っかかり考えあぐねていたアラレの耳に突然、複数人の悲鳴が飛び込んできた。

 

(ッ‼︎ しまった! カエルイベントか! …でもこれは……)

 

「フンッ。くだらん」

 

「まったくです。今はそれどころじゃないのに…ぶつ…ぶつ…ぶつ……」

 

グシャリとカエルを素手で握り潰しながらブー垂れるエヴァとのどか。

 

「アハハハハ……」

 

(うちの女子達はたくましいからなぁ…)

 

その後、ネギが式紙のツバメに新書を奪われるが、ここは原作通りに刹那によって助けられた。

 

かくして3-A一同はどうにかこうにか京都へと無事到着するに至った。

 

 

 

 

 

「はっはっはっは‼︎ ようやく着いたゾ‼︎ さぁ京都よ! この私が存分に楽しみ尽くしてくれる‼︎」

 

「ははは…エヴァ、今からあんまりハシャギ過ぎると後々もたなくなるよ?」

 

「馬鹿め! これがハシャがずでおくべきか!

むしろハシャいだ者勝ちだろう!」

 

「ではお一人で存分にハシャいで下さい。その間に私たちは京都観光に出掛けますから」

 

「と、思ったが今はまだそれには及ばないな。そもそも京は、風情を重んじる都。心豊かにゆったりとした時の流れをこの身に感じなくてはならん」

 

「ふん…調子のいいことですね? 気変わりするのが得意なエヴァさん」

 

「はて? なんのことやら。アラレはわかるか?」

 

「えっ⁉︎ あ〜、いやちょっと私にもなんのことやら、ハハハ〜……」

 

「というわけで私も一緒について行くぞ! わかったな?」

 

「うん。よろしくねエヴァ」

 

「チッ…仕方ないですね。迷子だけにはならないで下さいよ」

 

なんとか話が纏まり三人は、足並みを揃えて歩きだした。

 

 

 

 

 

「ここが、かの有名な清美の舞台か! 実に素晴らしい‼︎ 飛び降りるにはむしろ勿体無いくらいだ‼︎」

 

「年間約1.6人もの人間が実際に飛び降りるそうですよ」

 

そう語るのは、我がクラスきっての雑学王、綾瀬夕映だ。

 

「へ〜、流石にそれはシャレになってないね〜」

 

「シャレで飛び降りても笑えませんね。エヴァさんなら話は別ですが」

 

「貴様…さっきといい今といい言葉が過ぎるぞ! そんなにイライラするなら煮干しでも食え」

 

「おう、エヴァ。いっちょ煮干し買って来いや」

 

「へい! かしこまりました‼︎ ってなんでやねん‼︎」

 

ワーッ キャーッ ワーッ キャーッ

 

「……お二人はいつもこんな調子なんですか?」

 

「えぇ、まぁだいたい……あ、ところで綾瀬さんのとこに千さ…長谷川さんがいますよね⁉︎」

アラレのその一言にピタリと動きを止めるエヴァとのどか。

 

「えぇ。長谷川さんなら確かにいますが。彼女がどうかしたんですか?」

 

「彼女なんてそんなぁ!」

 

「は?」

 

「あっ、いえ! ただ少し気になったと言いますか…何か私のこととか言ってたりしなかったかなぁ〜、みたいなぁ……」

 

「⁇ いいえ? 特にはなにも聞いてませんよ」

 

「そ、そうですか…」

 

すっかり肩を落としてしまったアラレを見て益々、訝しんだ様子のエヴァとのどか。

方や夕映は何やら心得たところがあるらしく、わけ知り顔で尋ねてきた。

 

「よかったら長谷川さんに直接聞いて見ましょうか?」

 

「えッ⁉︎ あっ、でも御迷惑じゃぁ……」

 

「そんなことないですよ。どちらにしろこのままではいけないと思っていましたし…」

 

「? どういう意味ですか?」

 

「どうも長谷川さんだけ上の空と言いますか…なにやら旅行自体を楽しんでいないと言った感じがしたので」

 

「そ、それはいけない! 早いとこなんとかしないとーーー」

 

「えぇ、ですから則巻さんもそのことを心配していたとお伝えしますね?」

 

「よ、よろしくお願いします‼︎」

 

了解の意を告げその場を去り行く夕英を尻目にアラレはひたすらお辞儀を繰り返していた。

 

「……あのアラレさん。アラレさんと長谷川さんってどういったお知り合いなんですか?」

 

のどかが静かに尋ねる。

 

「え…あっと、そのぉ……あ〜、アレかな? あの眼鏡……そう! 眼鏡を買った先が同じだったんだよ!」

 

「…それだけか?」

 

今度はエヴァが尋ねる。

 

「へ? ま、まぁそれだけと言われれば確かに……で、でも眼鏡は大切だよ! なんてたって無いと何も見えないしね!」

 

「「ふ〜ん」」

 

「うっ……マジですよ…?」

 

「「へ〜」」

 

「あの二人とも…?」

 

「「ほ〜」」

 

「私の話聞いて……ませんよね」

 

「「聞いてるぞ(ますよ)」」

 

「ひぃっ⁉︎」

 

と、まぁなんとも言えないぎこちなさを残しつつ清水寺を後にするアラレ達一行。その一行が次に訪れたのは、その境内にある音羽の滝であった。

音羽の滝とは清水寺の境内にある霊水の事を指す。

 

鴨川水系から引き込んだ水が不動明王を祭った廟の筧から三筋の滝となって流れ落ちており、学業成就・縁結び・延命長寿のご利益があるとされている。

 

つまり何が言いたいかというと…

 

「ええい! 貴様らどけどけッ! どう考えても私が先に飲むべきだろうが‼︎」

 

「どうしてそうなるのよ!」

 

「そうだよ! エヴァちゃんばっかりズルイよ‼︎」

 

皆が皆、他を押し退けるようにして縁結びの滝を奪い合う。

そして……

 

「「「「「「きゅ〜〜…」」」」」

 

すっかりアルコールにやられ バスの中で目を回す3-A一同。

 

「み、皆、見事にダウンしてるね…」

「自業自得ですね。でも……」

 

夕映は突然、声を潜めて言った。

 

「これはチャンスですよ。則巻さん。

 

これなら長谷川さんを看病するのを口実に部屋で二人きりになれます」

 

「はっ! 確かに!」

 

チラッと千雨を見るアラレ。

 

顔は真っ赤で呼吸は大きく乱れ、大量の汗までかいている。更には胸元もはだけているし、トレードマークの眼鏡も取り外され目元は薄っすらと涙に濡れていた。

 

つまり途轍もなく『そそられる』状態だった。

 

思わずゴクリと唾を飲み込むアラレ。

 

「則巻さん…? 大丈夫ですか?」

 

「へっ⁉︎ も、もちろんですよ! それより早く出発しましょう! おーい。運転手さ〜ん‼︎」

 

そう言ってバスから飛び出るアラレだった。

 

「まったく…皆アホばっかです」

 

ため息交じりに呟く夕映であった。

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

そんなアラレの様子をこっそり見ていた人物が一人いた。それは……

 

(やはりそういうことですか。アラレさん。

 

……これは明らかな裏切り行為…よって『ギルティ』デスネ)

 

アラレの明日はどっちだ⁉︎

 

 

 

後半へ続く

 

 

 




どうも。医者に水一滴すら口にしてはいけないと言われてしまったあずき@です。乾く…

今更ですが班分けに関して軽い説明をばしていきたいと思います。

アラレの班は、アラレの他にエヴァ、のどか、茶々丸、相川さよがいます。

つまり夕映の班からのどかが抜けた代わりに千雨が入ったわけです。

追記

エヴァの封印解除は身代わりの符による一過性のものです。

いわば停電時期も鬼退治等を頑張ってくれたサービスみたいなもんですね。

ウチのぬらりひょんは変なところで優しい(笑)
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