とある高校生のデザグラ体験記   作:@蛇足

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第2ゲーム/ふらっぐでぃふぇんす

 

 

はあ。

またやってきた。

この時間が。

 

 

 

 

ツムリ「みなさん!お久しぶりです!新たなジャマトが出現しました!デザイアグランプリの時間です!」

 

 

 

 

前回のデザイアグランプリ(周りの参加者は省略して『デザグラ』と呼んでいるみたい)から約4日。

いつやってる来るのかわからない知らせに気を張っていた4日間。

今回は昼休憩中に呼び出された。

呼び出されたといっても普通の呼び出しじゃない。

パンを齧っていたところに届いたスパイダーフォンの通知。

そこには第2回のミッションの開始の内容が書かれていたんだけれど、さらに【初回に限り】という断り文句を添えて神殿への移動方法が載っていた。

その方法とは。

 

 

【ドライバーを装着して1番近い扉を開ける】

 

 

…。

でも、ご存知の通り僕はツムリにドライバーを預けてしまっている状態だ。

どうやっていけばいいんだ?

そんな疑問を抱いていると、不意に現れたんだ。

あの感情をどこか置いてきたような空っぽの笑顔を見せつける、正装に身を包んだ男が。

 

 

 

 

クラム「どうもダパーン様。お食事中失礼致します。デザイアグランプリへの召集がかかったのは既にご存知のようですね。来場方法は記載の通りですが、あなた様の場合、事情が異なりますので特例として私がお迎えにあがりました」

 

 

 

 

びっくりしてスパイダーフォンを落とすところだったぞ。

口から落ちそうになってたパンも急いで頬張る。

クラムは深々と下げた頭を上げると、僕の肩を掴み抱き寄せて声高らかに言った。

 

 

 

 

クラム「では参りましょう!私から離れないでくださいね!」

 

 

 

 

天を指差しクラムは満面の笑みを浮かべていた。

……。

はあ。

こうして僕はヤツに連れてこられ、神殿に辿り着いたというわけだけど。

ツムリの声が全然頭に入ってこない。

石崎さんの姿が目に入ると、こちらに気づいたのか小さく手を振ってくれた。

特別話しかけてくることはなかったので、少し残念だけどそのまま会釈を返す。

うだつの上がらない出来事の連続にまたひとつため息が溢れる。

上から見下ろされた笑顔野郎は相変わらず距離近かったし。

僕の格好も、気づけばまたあの青いジャケットに変わってるし。

まだゲームが始まってないのに、なんでこんなに疲れてるんだろう僕は。

 

 

 

 

ツムリ「皆さまお集まりのようですね。ではこれよりミッションの内容を説明します!こちらにお集まりください」

 

 

 

 

周りの人たちに倣らうように足を進めてツムリを囲む。

今回は前回貰ったレイズバックルを使うとか言ってたな。

いったいどんなミッションをやらされるのだろうか。

早速説明を始めようとツムリが口を開いたそのとき。

参加者の1人である男が手を挙げて断りを入れてきた。

 

 

 

 

???「その前にちょっと良いか」

 

 

ツムリ「…もー。なんでしょうムース」

 

 

 

 

ツムリにムースと呼ばれたのは無精髭を生やした愛想の無さそうな男。

だいぶ大人に見えるが30代くらいだろうか。

 

 

 

 

無精髭の男「参加者は全員揃ってないんじゃないか?前回のゲームは18人でクリアしたはずだ。まだあと後2人足りない」

 

 

 

 

男の指摘に神殿内が少しざわつく。

確かに。

数えてみると少ない。

前回のランキングは9位まであったのは覚えている。

自分らが最下位だったからな。

ほんとに全員揃ったのなら18人いないと辻褄が合わない。

けどここには、あの人の言うとおり16人しかいなかった。

 

 

 

 

ツムリ「あーそのことですか」

 

 

 

 

何を言われるのか構えていたツムリが一瞬だけめんどくさそうな顔になった気がした。

しかしすぐに表情が正されると、気怠そうなのはそのまま、綺麗にまとめられたポニーテールを指でくるくるいじり始めた。

 

 

 

 

ツムリ「あなたの言う残り2名の参加者ですがー…『デザイアグランプリに関する情報を他者に口外する』という重大なルール違反を犯したため、失格となりましたー」

 

 

 

 

ルール違反による失格?

ちょっと待て。

百歩譲って失格になったとを飲み込んだとして、ルールの説明なんてなんも聞いてないぞ。

 

 

 

 

無精髭の男「……。」

 

 

ツムリ「問題解決!これでスッキリ!これで気兼ねなくゲームの説明ができますね!」

 

 

肥満の男「ちょっと待て!なんだその話聞いてないぞ!」

 

 

 

遠くから頭の薄い男の怒鳴り声が聞こえてくる。

僕と同じように不満を覚えた人が他にもちらほらいるようだった。

肥満の男に便乗するように次第に野次が大きくなっていく。

 

 

 

 

ツムリ「うるさいなあ。こうして今説明したから良いじゃないですか」

 

 

肥満の男「おい小娘。他にもなにか隠してることないだろうな!」

 

 

ツムリ「…は?」

 

 

肥満の男「私は絶対勝ち残らなければならんのだ!私の…私の会社を取り戻すために!」

 

 

大柄の男「わかった、わかったよおっさん。落ち着いてほら。ツムリちゃん見てみ?すごい怖い顔してるよ」

 

 

 

 

オッサンのそばに立っていた大柄の男が両肩を叩く。

色黒で大きな手が初老の男の肩に乗った。

取り乱したことにハッとなったのか、大柄の男の顔を見ると、オッサンはバツの悪そうな顔をしてシュッと小さくなった。

 

 

 

 

肥満の男「も、申し訳ない…」

 

 

大柄の男「謝るのは俺にじゃなくて彼女にね?他の人たちも問題ないよね。女の子の失敗のひとつやふたつ目を瞑ってあげようよ。あんたも。さっきの説明で納得してるようだし?」

 

 

無精髭の男「……。」

 

 

 

大柄の男の呼びかけに他に騒いでいた人たちも次第に口を閉じ始める。

すごいな。

こんな大勢の人の前でスマートに騒ぎを治めた。

それに口も優しかったし。

ワイルドな見た目によらずだいぶマイルドな性格をしているんだなこの人。

 

 

 

 

ツムリ「……。では改めて!デザイアグランプリ第2回戦!『フラッグディフェンスゲーム』を始めます!」

 

 

 

 

気を取り直したツムリの声かけを合図に、彼女の背後にモニターが現れる。

モニターはリアルタイムの映像を流しているのか、ウヨウヨ徘徊するジャマトの群れが映し出されていた。

 

 

 

 

 

肥満の男「…なんだこれは」

 

 

ツムリ「今から皆さんにはジャマーエリアに立てられている旗を、躍起になって取り返そうとしてくるジャマトから守ってもらいます!」

 

 

 

 

モニターの映像がジャマトの群れから防衛対象である旗へと移り変わる。

飄々と風に靡くロゴの入った旗。

あれ。

この旗…前回のミッションで取った旗じゃないか?

 

 

 

 

石崎「この旗…まさか」

 

 

大柄の男「なるほど。そりゃ大事にしてた旗取られたら、取り返しにくるわな」

 

 

ツムリ「現在、山賊ジャマトの集団がジャマーエリアに近づいています!過去の傾向から山賊の群れが襲ってくるのは2回。つまり第2ウェーブの内に旗を取られたら失格!ミッション失敗となってしまいます」

 

 

 

 

ぞろぞろとやってくるジャマトの魔の手を時間いっぱい防ぎ切ればいいのか。

けど、なかなかの数だ。

映像に映っているだけでもかなりいる。

それと…他の個体とは異なる姿をした怪人が何体か映っているのも気になる。

ツムリは特に言及してないが、これもまたジャマトなのだろうか。

 

 

 

 

ツムリ「ジャマーエリアに存在する旗は全部で4本!この4本の旗を参加者の皆さんで守っていただきます」

 

 

無精髭の男「4本の旗を16人でってことは…」

 

 

ツムリ「はい!今から皆さんを4つのチームに分けます!1チーム4人で防衛。つまり今回はチーム戦ですね」

 

 

肥満の男「でも防衛って?あんな怪人相手にどうやって私たちは守り抜けばいいんだ?」

 

 

 

 

そうだ。

丸腰で戦うにしてはあまりにも戦力が偏りすぎている。

とてもミッションを達成できるとは到底思えない。

 

 

 

 

ツムリ「そこで役立つのが、前回獲得したレイズバックルです!皆さんが腰に巻いてるデザイアドライバーにセットすれば…変身!仮面ライダーとなってジャマトと戦うことが出来ます!強敵なジャマト。ドライバーとバックルがあれば向かう所敵なしです!」

 

 

肥満の男「戦いだと?そんなこと…。喧嘩すらやったことないのに」

 

 

 

 

これに関してはオッサンに同感だ。

戦ったことなんて生まれてこの方一度もやったことがない。

素人が戦場に放り出されたら結果は一目瞭然。

けれど、そんな心配の声がでることは織り込み済みだったのか、側で立って聞いていたクラムが待ってましたとばかりに前へ出てきた。

 

 

 

 

クラム「心配には及びません。我々が設計したデザイアドライバーにはたとえ赤子でもジャマトと戦えるよう、戦闘力をアップさせるプログラムが搭載されています。ご安心してミッションに挑んでください」

 

 

肥満の男「ほんとか?安心して挑んでいいのか?」

 

 

クラム「ええ。耐久力は申し分なし。ただ、あくまで戦闘指数は個人の身体能力を基に出されます。能力が高ければパフォーマンスできる能力の幅は然り。またその逆もございます。故に…万全ではありませんのでくれぐれも過信しすぎにはご注意を。最悪の場合…なんてことが想定されますので」

 

 

 

 

クラムの言葉尻は、僕を含め、初めて説明を聞く人たち全員にその意味が頭によぎったに違いない。

皆顔をしかめる。

中には膝から崩れ落ちる者まで。

 

 

 

 

石崎「それって…」

 

 

 

 

くっ。

つまり下手すれば死ぬってことだ。

 

 

 

 

ツムリ「ふふっ」

 

 

肥満の男「じょ…冗談じゃない!やっぱりやってられるか!こんなゲーム!」

 

 

 

クラム「おっと…!デュロン様なにを…」

 

 

 

 

びっくりした。

説明を大人しく聞いていた肥満の男が、突然声を荒らげ、腰に巻いていたドライバーを外そうと暴れ出した。

誰もが突然の騒動にパニックになり慌てふためく。

 

 

 

肥満の男「大の大人を揶揄いやがって!何が勝ち残れば願いが叶うだ!人の心を弄ぶのも良い加減にしろ!」

 

 

 

男は引きちぎろうとベルトに力を込め続ける。

しかし、ベルトはびくともしない。

どうしようもなく込み上げる男の怒りが行き場を失くしている。

そしてその矛先はあろうことか目の前に立っていたツムリに向けられらた。

 

 

 

ツムリ「こ、この…人の弱みに漬け込んだ悪魔がああ!!」

 

 

 

腕を伸ばし掴み掛かろうと男は駆け出した。

ツムリの表情が強張り、姿勢が低くなる。

僕が咄嗟に駆け出そうと足に力を入れたちょうどその時。

突っ込んでいくオッサンの目の前に、あの大柄の男がツムリを守るように回り込んだ。

 

 

 

 

肥満の男「…………!」

 

 

 

 

大柄の男はオッサンの首を目掛けて伸ばした腕を入れる。

片足を軸回転させ、遠心力によって勢いを増したエルボー。

屈強な腕がオッサンの胸元にクリティカルヒットした。

 

 

 

 

肥満の男「カッハッ………!」

 

 

大柄の男「おい。おれのフィアンセに向かってなにしようとしてくれんだコラ」

 

 

 

 

吹っ飛ばされたオッサンが僕の目の前まで転がってきた。

駆け寄ってきたクラムと共に安否を確認してみると、とても苦しそうな表情をしていた。

オッサン…大丈夫だろうか。

あの体格からして相当なダメージが入ったはず。

まさか…死んだりしないよな…?

 

 

 

ツムリ「ちょっと。さっきの聞き捨てならない言葉はなんです?誰があなたのフィアンセですか」

 

 

大柄の男「この大会の後そうなるんだよ。願いにはそう書いた」

 

 

ツムリ「……。それに、ここは戦闘行為は固く禁じられています。ご存知のはずでは?」

 

 

大柄の男「お前がそれを言うか?さっき引っ込めた拳はどう説明する?俺には、あのハゲに向かって飛び出していく未来が見えたんだけどな」

 

 

ツムリ「チッ…」

 

 

肥満の男「ううっ……」

 

 

 

 

良かった。

胸元を抑えながらだけど、どうにか立ち上がってる。

自力で起き上がれるあたり、特に問題はなさそうだ。

 

 

 

クラム「デュロン様?大丈夫ですか」

 

 

肥満の男「構うな…。くそ…!なにしやがるんだアイツ…!」

 

 

無精髭の男「無様だな。生憎とあんたを吹っ飛ばした相手は現状ここにいるプレイヤーの中で1番強い男だ。…ムカつくがな」

 

 

肥満の男「なんだと?」

 

 

 

髭の男は腕を組みながらオッサンを冷めた目で見下している。

心配で駆けつけたのかと思ったが、どうやら違うみたいだった。

 

 

 

肥満の男「どいつもこいつも!目上の人間に対する礼儀かなってない」

 

 

無精髭の男「知るか。ここじゃ目上も下も男も女も関係ねぇ。いいか?知らないようだから教えてやる。ここにいる奴らの中にはな、あんたみたいなやつこように初めて参加した人間だけじゃねえんだ。俺やあの男も、他の何人かも。俺らはこのデザグラを過去に一度以上経験したことのある人間だ」

 

 

石崎「……。」

 

 

肥満の男「なに?」

 

 

 

デザグラを経験したことある人間だって?

それはどういう意味だ。

 

 

 

 

無精髭「だからな?オッサン落ち着いてよーく聞け。こんな馬鹿げたゲーム、ましてや命を落とすことになるゲームに俺らはちゃーんと参戦する。何故だかわかるか?それはな、最後まで勝ち残ったら自分の理想の世界が手に入るからだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツムリ「なお、このミッションはスコア対決になります!各取得ポイントとその方法についてはジャマーエリア移動後、スパイダーフォンを確認してね!ゲーム終了時、スコアが低かったチームは強制的にリタイアとなります!では早速ジャマーエリアに移動してもらいましょう。転送された先にいるプレイヤー4人が同じチームの仲間となります。それではミッションを開始します!いきますよ〜…変身!」

 

 

ツムリは左手を握り小指側を内側にむけて腰に添えると、指を閉じて右腕を伸ばして、左前に突き出すポーズを取る。

そしてぐるっと左腕と右腕を入れ替えると、『変身』と掛け声をかけた。

その掛け声が合図となり、前回と同じように神殿がホログラムに包まれる。

神殿にいたプレイヤーたちは皆輝いたデザイアドライバーその身を包まれ変身をする。

 

 

ツムリ「ヘックホース、オクタス、ギンペン、ヒーポッポ」

 

 

長身の眼鏡をかけたクールそうな男からそれぞれ姿が変わる。

馬、蛸、ペンギン、河馬。

四肢はそのまま、それぞれ頭部だけが動物を模した仮面に変化した。

 

 

ツムリ「エルク、ニッポ、ラゼブ、ゴルゴラ」

 

 

続いてガタイのいい坊主の男の人から。

鹿、ポニー、シマウマ、ゴリラ。

 

 

ツムリ「モンガー、ムース、デュロン、クローチ」

 

 

どれだけ種類があるんだ。

モモンガ、鹿、豚。

それに…ゴキブリまで。

 

 

ツムリ「シース、メレオ、そしてジャーコ」

 

 

犬、カメレオン、そしてハイエナ。

石崎が変身したのはハイエナの仮面ライダーなんだ。

ちょっと意外。

ドライバーを持っていない僕を除いた以上15名のプレイヤーがジャマーエリアへと消えていった。

 

ホログラムが解けて、元に戻った神殿の中で、僕は映し出されていたモニターを見る。

それぞれエリアごとに映し出されたカメラが4枠。

各々が転送先でチームの仲間を確認している様子が映されている。

えーっと…。

僕はどうしたらいいのだろうか。

ツムリにドライバーを引き取りに行こうか。

そう思い、ツムリの元へ向かおうと向き直ると、その隣にはどこから現れたのか、黒いツナギを着た中性的な人物が立っていた。

 

 

???「ほいツムリ。ドライバー持ってきたよ」

 

ツムリ「ミハル?どうして貴方が。クラムはどうしたのです?ダパーンのドライバーの不具合が修正出来たら、貴方から受け取るように言っておいたのですが」

 

???「来てないし、声もかけてないから。つーか、かける訳ないし。アイツ、なんかいけすかない。だからウチが直接来た」

 

ツムリ「ミハル。個人の感情を表に出すのは控えてください。プレイヤーの前ですよ」

 

 

その人物はツムリより背が低かった。

ミハルと呼ばれた少年(少女?)はツムリに嗜められるものの、ポケットに両手を突っ込み、明後日の方を見て舌を出すだけで反省した様子は見られない。

ツムリやクラムのような正装とは違う装いをしてるが、ナビゲーターと親しく話していることから、彼(彼女?)もきっとツムリと同じ立場の人間なのだろう。

 

 

ミハル「あ、検査報告ね。そのドライバー、あんたに言われて細かいところまで調べてみたけど、不具合なんて何ひとつ見つからなかったよ」

 

ツムリ「まさかそんな」

 

ミハル「あのねえ。他の世界で任せられてるボンクラ共ならまだしも、ここのデザグラのアイテム統括してるのウチだよ?大前提として、ウチらの技術で作ったドライバーがそう易々と不具合なんて起こすわけないでしょ。ほんとにさ、アンタの報告間違いなかったわけ?」

 

ツムリ「…。」

 

ミハル「ちょっとツムリ。聞いてる?」

 

 

ツナギの少女の発言に腑に落ちないのか、ツムリは動かない。

あの2人が何を話しているのか、ここからじゃ全く聞こえないけど。

そんなことより。

僕はそろそろあそこに行かないといけないんじゃないかと思ってるんですけど。

僕に支給されたそのデザイアドライバー。

そろそろ受け取りに行っていいかな…?

 

 

ミハル「もういいや。それで…ツムリいいの?そのドライバー、あいつに渡さなくて」

 

ツムリ「…!そうでした」

 

 

我に返ったツムリはまたキラッキラのスマイルを携えると、ようやくこちらへやってきてドライバーを差し出してきた。

 

 

ツムリ「ダパーン。これを」

 

 

僕はツムリの顔を一度伺ってから受け取ると、臍の下に当ててデザイアドライバーを腰に巻きつけた。

 

 

『 DESIRE DRIVER 』

 

 

ツムリ「こちらから申し出たワガママにご協力頂き、ありがとうございます!では、貴方もジャマーエリアへいってらっしゃい!ジャマトを倒して我々の世界を救ってくださいね!ではあなたも…変身!」

 

 

移動する時のあのホログラムに包まれながら僕は、エントリーフォームなる姿へと変わった。

僕はどんな動物の顔なんだろう。

初めてのその姿に僕は顔と身体をべたべた触っていると、変わった視界の先にでっかい旗とその旗を守るチームの仲間3人の姿が捉えていた。

 

 

 

 

 





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

○第2回戦 フラッグディフェンスゲーム○

エリアに現れた4つの旗を迫り来るジャマトから守りきれ!


一、16人のプレイヤーを4チーム4人に分けた。それぞれのプレイヤーは自陣のエリアの旗をジャマトから奪われぬよう防衛せよ。

二、防衛時間は60分。時間内に守りきることが出来ればクリアとなる。なおジャマトを討伐することで得点を得ることが出来る。旗を防衛したチームが規定の数を超過した場合、ジャマトを討伐した得点によって順位を決めてジャッジする。クリアしたチームにはそれぞれ、順位に応じたクリアポイントとデザイアマネーが与えられる。なお最下位となったチームはクリア条件を満たしていたとしても即刻脱落となる。

1位
…1,000pt/10,000 P

2位
…500pt/5,000 P

3位
…100pt/1,000 P


三、以下、ジャマトを討伐した際の付与されるポイントの内訳である。


通常討伐
…100pt

ヘッドショット (加算)
…10pt

バックショット(加算)
…5pt

コンボ討伐(加算)
…敵毎+10pt

必殺技討伐
…150pt

アシスト
…50pt

妨害行為
…−100pt

他プレイヤーへの攻撃
…−200pt


なおジャマトの中には強力な個体も存在する。討伐したプレイヤーは特別ボーナスとして1,000ptが与えられる。

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