インフィニット・ストラトス 混沌の再来 作:I S S E I
一夏は光の中に居た。
さらに、拘束もいつの間にか解けている。
一夏「此処は何処なんだ?. . .さっきまで俺は捕まってた筈なのに?」
混乱する一夏に、男の声が答えた。
???『此処は、私の光の中だ』
一夏「誰だ!?」
突如として発せられた声に驚く一夏。
カオスヘッダー『私は、カオスヘッダー』
一夏「カオスヘッダー!?
カオスヘッダー『その事は今となっては黒歴史と言うべきだな』
一夏は其処で追求を止めた。
その声は、本当に悔いている声音だったからだ。
一夏「それで、なんで俺を助けたんだ?」
カオスヘッダー『君は、春野ムサシに似ているんだ』
春野ムサシとは、カオスヘッダーの宿敵だった巨人。
ウルトラマンコスモスの変身者である。
カオスヘッダー『怪獣と心を通わせ、その関係には絆すら感じる』
一夏「そうだ、怪獣達とは友達だ。だから、お前も許せないと思った。だけど、1番 許せなかったのは防衛軍と異星人だ。怪獣だって生きてるし、ちゃんと感情だってある。なのにモルモットにしたり、場合によっては容赦なく殺そうとする」
鏑矢諸島の資料で、TEAM EYESとカオスヘッダーの歴史を知っていた。
故に、過去の怪獣達への仕打ちも知っていた。
カオスヘッダーの能力による凶暴化。
異星人による怪獣の改造。
防衛軍の産業廃棄物による怪獣の暴走。
その全てが、動物が好きな一夏にとって耐えられない事だった。
一夏「だから、俺は力が欲しい。理不尽な力じゃない、間違いを正す力が」
一夏の切実な願いである。
だが、カオスヘッダーは
カオスヘッダー『その思いは否定はしない。だが、一方的な思想は悪と変わらん、嘗ての私の様に』
自虐を交えつつ、一夏を諭す。
コスモスとリドリアス、モグルドン、ボルギルスの説得により改心したカオスヘッダー。
自身の過ちを悔いているからこその言葉だ。
一夏「確かに、独りよがりな思想は悪だ。正義に答えは無いのかもしれない。だけど、悪の答えは決まってる」
一夏の眼に、迷いは無かった。
その眼を見たカオスヘッダーは、一夏に問う。
カオスヘッダー『お前は、世界と敵対する覚悟があるか?』
一夏「あぁ、俺は戦う。怪獣達を、罪の無い人達を守る為に」
と、一夏はまっすぐ答えた。
その眼にも、表情にも一片の迷いが無い。
カオスヘッダー『わかった、私が力を貸そう』
カオスヘッダーは協力を申し出た。
一夏「俺が言うのもなんだけど、随分あっさりだな」
カオスヘッダー『ここまでの覚悟を見るのは初めてでな、君の行く末を見たくなった』
一夏の覚悟に感銘を受けた様だ。
一夏「ありがとう、それと1人 頼りたい人がいる」
カオスヘッダー『その人物は誰なんだ?』
一夏「それは………」
一夏が頼りたい人物、それは……
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