ーーーーー大河
「来ないですねゴジラ様……」
「なぁバラゴン………本当に大河に来るのか?」
「そのはずなんですが………」
ゴジラは大河の岸辺でバラゴン共にとある存在を待っていた。
ーーーーー森
「ムルチの川上り?」
「はい この春になった大河にムルチの大群が押し寄せて産卵をしに来るんです」
森の中でバラゴンにとある話をゴジラは聞かされていた
「ゴジラ様ムルチってなんですか?」
「ムルチはこの池とかにも住んでいる魚のような怪獣だ」
春の温かくなった大河に1年に1度巨大魚怪獣ムルチが卵を産みに来るらしく
外洋や陸地の池や湖などで育ったムルチは鮭のように産卵のために故郷の大河を遡上し遡上を終えたムルチはつがいとなり、川底に産卵床をつく瑠美
そしてその中へ雌が産卵、雄が放精し受精卵を作り 繁殖という役目を終えたムルチ達は力尽きて死んで怪獣達や川の栄養になっていく者も入れば、再び大河で餌を食べて体力を回復させて海に帰るものもいるのである
「そりゃいいな いつ来るんだ?」
「明日辺りに第一陣が来るはずです そいつらも美味いんですが第2〜第3の陣のムルチ達が美味いんですよ!! 」
「ほぉほぉ」
「俺泳ぎが苦手だから他の怪獣の食べ残しや岸に打ち上がった産卵が終わって死んだムルチを食べてるんすけど 食べ残しは少ないですし産卵した奴はエネルギー使い果たしたからかあまり美味くないんですよ だから水中戦が大得意の兄貴がいればめちゃくちゃ美味いムルチが食えるはずっす!!」
「なるほどなぁ それじゃあ明日朝早くにムルチ漁に行くとするか!!」
「ゴジラ様私も行きます!!」
「おぅいいぞいいぞ 仲間がたくさんいた方が楽しいしな!!」
ゴジラ達はムルチを食べる為にその日早く寝て翌日に備え 翌日大河に出かけた。
ーーーーー時は戻り大河
ザバアァァ!!!
「ふぃ〜〜!」
「あっ兄貴お帰りなさい どうでしたか大河の中は?」
「大河に異常は見られないし、上の方も見て来たが怪獣が暴れた感じはなかった………つまり原因は海の方か?」
ゴジラは海の方を見て冬のネーヴェと流氷が流れる海を渡った時を浮かべる
「兄貴どうします? 」
「様子見てくるしかないだろう………」
「ゴジラ様海ってなんですか?」
「海ってのはこの平原や森、大河なんかよりも遥かに広いしょっぱい水場だ」
「この大河などよりも広い…………!! どんな場所なのか楽しみです!!」
「よし それじゃあ出発!!」
そう言うとゴジラ達は原因があるであろう海に向かった
ーーーーー海
「よし着いたな海 まだ海は冷たいけど冬に比べればマシだな」
「これが海……広くて気持ちいいです!!」 バシャバシャ!!
「俺も来たのは初めてっすねぇ 」
「しばらく楽しんだら目的のムルチの川上りの途絶えた理由を探すぞ」
「は〜いっす………ってん? 」 クンクン
「どうしたバラゴン?」
「いや……この匂い………血の匂いっす!!」
「なんだと? 案内してくれバラゴン」
「はっはい!!」
そして向かって見た場所には宇宙エイボスタングが3体ムルチ2体が真っ二つになって浜辺に座礁していたのだ
「ムルチ………しかも真っ二つにされてるっす」
「なっなんなんでしょう!?」
「分からん…………だが少し厄介なのがこの海にいるみたいだな…………」
ゴジラは広い広い海を見渡した
ーーーーー海の底
ゴポポ……
ギュピピイッ!!!
海の底の洞窟でムルチの死体が4体に囲まれた紅い目を持つ何かが次なる獲物を狙っていた。