転生したらゴジラ!? 怪獣王成長記   作:白インゲンモドキ

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第68話

ーーーーー平原の間

 

「気持ちいい!!」

「ほらほら転ぶなよ?」

「うん!」

ゴジラ達は平原に遊びに来ていた

 

「わんぱくだなぁ」

「ですね でも今は遊び盛りの時期な筈ですから何にでも興味を示すんですよ」

 

「だな」  

モスラが言うように近くにいた大人しい草食恐竜を追いかけたり 肉食恐竜に不用心にも近づこうとしたりしてモスラに止められたりしながら遊んでいると

 

「クケケケ………美味そうな怪獣だぜ!!」

そこに ゼロ戦怪鳥バレバドンが上空でボンジュルネを獲物として狙いを定めていた

ギャオォォォ………!!!

「もらった!!」

 

「え? わっ!?」

そして一気に急降下をしてボンジュルネに襲い掛かろうとしたその時

 

ズトオオォォン!!!

「何をしている………私達の子に………!!」メキメキ…………

「かっ!?」  シュオォ……!!

見守っていたモスラによって腹に全力でタックルを食らい吹き飛ばされ

「何してくれようとしてんじゃ〜〜〜!!!」 ドッゴオオオォォォン!!!

 

「ぶげえぇぇぇ〜〜〜!?」  キラン☆

哀れボンジュルネを狙ったバレバドンはモスラの全力タックルとゴジラの全力尻尾攻撃で遥か彼方へと吹き飛ばしてしまった。

 

「お父さんすごいすごい!!」

「だろう? お父さんとお母さんは強いんだ!!」

「ゴジラ様は王様ですからね!!」

 

ボンジュルネに褒められて嬉しく思ったゴジラはボンジュルネの頭を撫でる だが平原はボンジュルネを狙う敵もいるので離れる必要があり次の目的地に向かうようだ。

 

「それじゃあ次に海に行こうか 背中に乗るか?」

「うぅん!! 私は一日の命だから………全てを全力で楽しみたいから自分の足で走る!!追いかけっこだよ!!」

「!!」

ボンジュルネは分かっているのだ自身の命が1日だけだと、だからこそ後悔したくない

ただその一瞬の時を生き 本来のイフェメラでは絶対に見られなかったであろう世界を自身の親であるゴジラやモスラと楽しみたい それがボンジュルネの望む事なのだ。

 

「そうか なら海まで全力ダッシュだ!!」

 

「うん!!」

ーーーーー海

「お父さん泳ぐの上手だね!!」

「あぁ だが落ちるなよ?」  

 

海でボンジュルネを背中に乗せたゴジラが海を泳ぎ回っており その隣をシーゴラス夫妻が泳いでいる

「大丈夫だよゴジラ君 私達もいるのだから それにエビラ君に周りを見張らせてくれるから敵が来ることもない」

 

「すみませんね シーゴラスさん」

「いいんだよ同じ子供を持つ者同士じゃないか」

 

「それじゃあ向こうにある綺麗な珊瑚礁まで行きましょう」

「そうだな それじゃあ出発!」

そしてゴジラ達は海や森や平原 大河などを遊び回った。

ーーーーー夜の森

「うわぁ〜〜………綺麗な星!!」

 

「だな しかもスノースターの大群も来てる」

白い雪を思わせる非常に小さな怪獣で、宇宙飛行士たちの間で「宇宙に降る雪」と言われるスノースターが様々な星から捨てられた放射性廃棄物を食べることから宇宙でも益獣として知られる怪獣だが、 そのスノースターが星空の海を泳ぎ回り 森でもホタルのような虫達が飛び回る事によってまるで宇宙と一体化したような風景になるのだ。

 

「こんばんは バラゴン君にお呼ばれして来たんだボンジュルネちゃんだね? 私はお父さんの友達のオルフィ 一緒に歌わないかい?」

ゴジラがバラゴンに呼んできてほしいと伝えていたようで、森からオルフィが現れる

 

「うん ならお父さんとお母さんも歌お!!」

「歌うのは初めてだなぁ…………上手くいくか?」(ゴジラに転生してから)

「ゴジラ様 そういうのは上手い下手でありませんよ どれだけ楽しく歌えるかです」

 

「そうだな…………それじゃあ歌おうか!!」

「うん!!」

 

♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜

「お母さんの歌綺麗!!」

「はっはっはっ私も負けてられないな」 スポッ

 

(どうやって手に入れてるんだろう……あの楽譜)

そして幻想的な森の中でゴジラ達の大合唱は朝まで続き………

ーーーーー翌日

「大丈夫かボンジュルネ?」

「苦しくない?」

 

「ハァ…ハァ……大丈夫だよお父さん お母さん」

(太陽が真上に差し掛かってる………そろそろか…………)

翌日 昨日はあれだけ元気に動き回っていたボンジュルネは身体が完全に老いてしまいまともに喋る事すらできない状態で横になっており ゴジラとモスラは横に座っていた。

 

(ここは弱肉強食だから死は身近なもので俺自身も手に掛けて多く見て見てきた………だが……1日とはいえ……自身の子供が死ぬのは……つらいな)

「し………ん」

 

「ん? どうしたボンジュルネ?」

 

「心配…しないで……私達……イフェメラは…………記憶や………経験……そう言った魂の記憶が生まれる卵に入るの…………そうじゃなかったら……私達敵を知らずに……絶滅………しちゃうから…………」

イフェメラが何故生まれてすぐに敵か味方かをある程度把握できるのかと言うとモスラのように完璧に記憶を引き継いで生まれる訳ではないが イフェメラは死んだ後の殆どの記憶は卵に乗り移り次の500年を待ち生まれた時に敵が現れた時逃げられるようにする為だ。

 

「そうか…………ならまた会えるな……」

「うん………500年後にまた会える……お父さんとお母さんに………だから………元気でね……?」

 

「あぁ………また500年後に会おう…………ボンジュルネ俺達は500年経ってもお前もそばにいるからな」

「あり……がとう………おやすみなさいお父さん……お母さん」

『あぁ/えぇ………おやすみ/なさい』

 

1日という一生を終えたボンジュルネは永遠の眠りについた  そしてボンジュルネのお腹の下には卵があり、死んだボンジュルネと卵はゴジラの住んでいる湖の中でも1番綺麗な場所に埋められたという




500年後に父親と母親である死んでしまってゴジラ達はもういないかもしれない だからこそ自身を大切な子供だと一緒にいてくれる存在との時間を一瞬でも無駄にしたくなかったんですね (まぁ寿命はどちらもほぼ無限に近い存在ですが)
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