家族についての小話だ。
*この作品は二次創作になります。(作者様から許可取り済みです)
*原作:清見こうじ様、あなたと家族になりたい:https://kakuyomu.jp/works/16816700426045921362
作者様から許可取り済みの上です。
企画主旨:作品タイトルからインスピレーションだけで二次創作をする。
それではよろしくお願いいたします。
原作:清見こうじ様、あなたと家族になりたい:https://kakuyomu.jp/works/16816700426045921362
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――家族。
それはもっとも身近な絆であり、愛であり……呪いでもある。
僕がそう思うようになったのは、思春期を迎えた頃からだ。
とにかく受験に、進路に……口を出されるのがしんどかった。それに……僕の夢を否定されたことが更に辛くて、僕は有り体にぐれた。
結果として、僕は大学入学まで二浪することとなり、それが人生においての足かせにもなっている。
後悔先に立たずとはよく言ったものだ。
今思えば、家族に不満があるのなら、いや、あったからこそ別のアプローチだってあったのかもしれない。
そうすれば、母を泣かせることも、父と会話がなくなることもなかったのかもしれない。
でももう遅いんだ。全て。
僕は二浪した羞恥から、家族から逃げて一人暮らしをし始めた。連絡も……ほとんどとらずに。
その結果、家族と疎遠になって……気づけば孤独になっていて。仕事だけの日々に疲れ……ついに倒れた。
目が覚めた時、そばには何年もあっていなかった家族がせい揃いしていて。最初は理解できなかったけれど……僕の身を案じてはるばる駆けつけてくれたことを知って涙が自然と溢れた。
父さんからは「馬鹿野郎」と静かに言われ、母さんからは無言で抱きしめられた。二人とも違う方法ではあったが、僕を心から心配してくれていたのだと痛感した。
そして、しばらく会わないうちに老けているのにも気づいた。父さんの背中はこんなにも小さかっただろうか? 母さんの手はこんなに小さかっただろうか?
だから、僕は決意した。この愛に応えたいと。……この世に無償の愛などないと思っていたし、今でもまだどこかで思っているけれど……それでも、愛に報いたい。
会社を辞めて、アパートを引き払って。僕は地元に戻り、父さんの仕事を継ぐことにした。
……それが僕の夢でもあったから。
町工場の職人である父さんの背中を、いつもかっこいいと思っていた。だから、そっちに進みたいと言ったけれど反対されてぐれてしまったのだ。
今思えば、町工場の未来は明るくないからこその父さんなりの優しさだったのだろう。でも、僕はね?
そんな父さんみたいな男になりたいんだよ。だから、町工場を継ぐ。
技術系の学校に入り直して、技術を得て。そうして、僕は着実に夢と憧れに近づいて行く。
少しづつ、できていた溝も埋まって来て、最近では一緒にお酒を酌み交わすようにもなった。
もう両親も若くないし、妹も結婚した。だから……僕も早く安心させたいな。
次につなげるための絆を紡ぐんだ――。
読んで頂きありがとうございました。
また、許可下さった清見こうじ様本当にありがとうございました。