僕が蔵で見つけた匣とかいて「はこ」。

これにこもっているものは一体?

*この作品は二次創作になります。(作者様から許可取り済みです)
*原作:桜桃様、想妖匣-ソウヨウハコ-:https://kakuyomu.jp/works/1177354054898519175

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こちらは私主催の企画による二次創作作品となります。
作者様から許可取り済みの上です。
企画主旨:作品タイトルからインスピレーションだけで二次創作をする。
それではよろしくお願いいたします。


匣と書いて「はこ」

 原作:桜桃様、想妖匣-ソウヨウハコ-:https://kakuyomu.jp/works/1177354054898519175

 

 ****

 

 皆さんは匣というものをご存じだろうか?

 読み方は「はこ」。

 今では箱も、匣も意味に違いはないらしいが……厳密には匣はぴっちりと蓋が閉まっているものを言うらしい。

 

 どうしてそんな話をするのか?

 それはね、僕が不思議な匣と出会ったからさ。

 

 白い正方形のその匣は、両手にすっぽりと収まる程度のものだった。見つけたのは田舎の祖母宅の蔵の中。

 古い家を建て直すため、整理に駆り出された時、見つけたのがこの匣だった。別に収集癖とかあるわけじゃないけど、大学の夏休みに田舎で蔵整理とか退屈だったし、少し好奇心と悪戯心があって……つい、ね?

 

 そうして、僕はその匣を開けようとして……何度も失敗した。

 一見すると、シンプルな装飾のただの匣なのに……なんで? と思っていたが、田舎生活四日目にしてようやくあるものと酷似していることに気が付いた。

 

 ――これ、パズルみたいじゃないか?

 

 そういえば昔テレビかなにかで、こういう細工がされた匣の話を見たことがある。そのことに思い至った僕は、パズルを解く感覚で匣と向き合うことにした。

 

 そうして格闘すること数時間。昼から夕方になった頃。

 

 ようやく匣が開いたのだ。

 

 達成感に包まれながら、その匣の中身を見てみると……そこには古い紙……というか手紙が入っていた。

 それも、文字が全く読めない……昔のもの。

 気になってスマホでそれらしき文字を調べてみれば、なんと戦国時代くらいのものだとわかっった。

 

 驚きながらも、僕は手紙の内容が気になって、調べることにした。夏休みが終わってからは大学生の身分をフル活用して物凄く調べに調べた。

 

 そうして、ようやく解読できた文面がこうだ。

 

「この手紙が貴方様に届かないことをお赦しください。それだけ、私にとってこの想いを伝えるのがはばかれたのです。なぜなら、これは私めのわがままでございますゆえに……。一重に、貴方様のお命が尽きぬことを祈る不届き者をお赦しください。貴方様へのこの想いは、決して認められぬ想いであります。故に、この匣の中にて封じこませていただきます。そうして……私は貴方様への想いを封じ、嫁ぎに参ります」

 

 恋文だ。それも、身分違いかなにかの理由があって、叶わぬ想いがこもった悲恋の。僕はこの匣を開けなければ良かったと後悔した。

 だって、これは……明かしてはいけなかったものだ。これを書いた人は、どれだけの悲痛な想いを抱えていたのか……。

 

 でも……僕は愚か者だから……この想いを名もわからぬ宛先の人に届けたいとも思ってしまった。だから、あらたに決意をした。

 

 この想いを語らせてしまったこの匣へ、手紙の主へのせめてもの償いに、探して見せると。絶対に!




読んで頂きありがとうございました。
また、許可下さった桜桃様ありがとうございました。

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