水星の病んでる魔女   作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ

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スレッタ壊れった。

え?パート2は無いんじゃって? トリックだよ…
まあちょっと急ぎ気味に仕上げたので、クオリティは高くありません。


スレッタ・マーキュリーの壊れた愛情 その二

 

 貴方は体の節々の痛みで目を覚ました。頭がぼんやりとしているせいで、どうも昨夜にあったことを鮮明に思い出せない───もっとも、思い出したところで、ではあるが。

 

 横に人の温もりを感じて、貴方は自身にかけられた毛布を捲った。そこにいたのは一糸まとわぬ後輩───スレッタ・マーキュリーであった。

 

 そして、段々と貴方の頭には昨夜の出来事が事細かに思い浮かんできた。貴方は半ば無理矢理押し倒される形で彼女と初夜を共にしたのだ。今更ながら、望まぬ行為ではあったが、良くも悪くも最後の方では、激しい快楽に貴方は身を任せていたのであった。

 

 とりあえず体を起こさねば───と考え、貴方は上半身を起こそうとして、何かに阻まれた。それは彼女の腕であった。案外がっちりと貴方を抱きしめており、どうにも抜け出せそうにない。貴方は仕方なく体を起こすのを諦め、これからどうしようと思案を始めた。

 

 少なくも肉体関係を持った以上、彼女から逃げると言うのは不可能である。己にとって都合の悪い噂を撒き散らす可能性がある。何より一夜を共にした貴方には、己に向けて壊れ狂った愛を放つ彼女から逃げれる気が到底しなかった。こうなった場合、男は責任を取るしかない。

 

「ん〜〜〜───……」

 

 彼女の意識が覚醒した。

 

「…………おはようございますっ。昨日は楽しかったですね」

 

 彼女が妖艶な笑みを浮かべながら貴方の耳元で囁く。気を抜けば彼女の魅力にあてられてしまいそうで、貴方はたまらず、腕を離してくれと抗議した。

 

「イヤです…………だって、離したら逃げちゃうかもしれないじゃないですか」

 

 言い終えて彼女は貴方のうなじにキスを落とす。それでは飽き足らず、今度は鎖骨にキスマークをつけた。

 

「えへへっ。こうすれば他のヒトに盗られませんね!」

 

 こんなのじゃなければ素直に好きになれるのに───そんな貴方の考えを読み取ったかの様に、スレッタが呟いた。「……嫌です」

 

「私は、もう自分を隠さないことにしたんです。逃げれば一つ、進めば二つ…………私は貴方のお陰で貴方と、貴方と進む未来を手に入れれたんです。もう、これを離したりなんかしません」

 

 どうしてここまで、とは言えなかった。彼女を狂わせてしまったのは己なのだ。他ならぬ己が、彼女を狂わせてしまった。僕が、彼女に潜んでいた何かを呼び起こしてしまった。

 

 ああ──────僕はもう逃げられないんだ。貴方はそう気付いた。自分はもうとっくにこの可愛らしい、されど狂った愛を持つ彼女に捕らえられていたのだ。もうここから逃げ出すことなど出来ない。出来ないのだ。

 

「んふふふ…………分かってくれたみたいですね……それじゃ───」

 

 彼女の唇が貴方の唇と触れ合う。ただし彼女は自身の舌で貴方の唇こじ開け、淫らに舌を絡めてきた。

 

「んちゅ……んっ……くちゅ…………」

 

 貴方の諦めを祝福する様にリップ音が部屋の中に鳴り響いていた。

 

 

 

 それからと言うものの貴方の周囲は慌ただしくなっていた。何がどうして漏れたのか、『スレッタに恋人ができた』と言う事実が学園中に広まっていた。

 

 しかし何より一番恐ろしいのは情報の伝播速度であった。関係を持った翌日にはもう学園中に広まっていたのであった。しかしながら、肉体関係については誰にも言及されていなかった。そのことを鑑みると、やはりスレッタが情報を漏らした───喋ったのだろう。

 

「……災難だね、君も……」

 

 親友のニカ・ナナウラは貴方の相談が甘すぎる、と絶賛コーヒーを堪能している最中であった。貴方はニカの発言に異議を唱えた。

 

 ──────いや、僕が悪いと言うが何と言うか。

 

「何それ……? まぁ、これからこう言う相談は私以外の、それも男の人に聞いてもらった方がいいんじゃない?」

 

 ───どうしてさ。

 

「…………男友達からの嫉妬と、彼女から無理矢理搾り取られるの、どっちが良い?」

 

 ぶるり。

 

 貴方は何だか悪寒がして、ニカの忠告には素直に従った方がいいかもしれないと考えた。気付いた頃には陽───内壁に投影されているので実際の太陽ではない───も傾き、ちょうど良い頃合いということで、お開きになった。

 

 

 

 貴方は一人で道を歩いていた。ふと辺りを見渡すと、そこはスレッタと初めて出会った道であることに気付いた。アイスバーを買おうとして、手を止める。

 

 何故だか頭の中にニカの台詞が浮かび上がっていた。

 

 ───男友達からの嫉妬と、彼女から無理矢理搾り取られるの、どっちが良い?

 

 あの時は嫌な予感が悪寒としてやってきた故に従う事にしたが、よく考えてみれば、彼女はどうしてああ言ったのだろうか?

 

 スレッタは常人以上の独占欲を持っている。当然、嫉妬もそれほどひどい。と言うことは、彼女は自身と会えばその度スレッタから『搾り取られる』ぞ、と警告したのではなかろうか。その事に気付いた貴方は、デジャヴを感じた後意識を手放した。

 

 

 

 目が覚める。スレッタの自室───ではなく、貴方の自室だ。凄まじいデジャヴを感じながら、貴方はこれから先何が起こるのかを予見した。

 

「………極力ニカさんとは会わないでって言ったのに。まだちょっと分かってないんですね」

 

 寝転ばされた貴方の隣には同じく寝転んでいるスレッタがいた。

 

「良いですよ。私は優しいから、何回会おうと、私を裏切らない限り許してあげます。でもやっぱり、我慢はできませんから──────」

 

 彼女の舌舐めずりを見て、あなたの予見は確信に変わった。

 

 ─────またいっぱい、ココに下さいね?




これからの更新にまつわる重要なお話なんですけど、実は学校最後のテストがもう明日って勢いで迫ってて(なら勉強しろ)、更新速度がグンと下がります。受験が終わるまでは下がると思います。

ディープキスは

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