短編で一気に書くつもりでしたが思ったより長くなりそうなので…
始めてではないですが……ほぼ始めてみたいなものなのでご指摘くださると嬉しいです。
それとこれは自分が名前世界観等考えたものです。引用等は一切しておりませんので、お気に召さなかったのであればブラウザバックしてくださると幸いです。
…………退屈だ。
何か面白いことないかなー、とか、何しよっかなー、などと思うことは毎日だ。
最近本当にやることがない。いや、数年前からだろうか……
ぼんやりとまだ思い瞼を開けながらふと思い出した。
「……あー、そっか、今日土曜か…」
平日であれば学校があるのでまだ割と退屈は…いや、しているにはしているが幾分マシだ、やらなければならないことがあるから。
しかし休日はどうしようか本当に迷う、家にいても何かするわけでもないし、何かやりたいことがあるわけでもない、誰かから連絡が来るわけでもなく、しようと思う相手も…いるにはいるが後回しにしてそのままズルズルと時間が過ぎていく。
この時は忘れていたが前日は終業式だったので学校は九月になるまでない。
一応学校で話す相手はいるけど…特に遊ぶ約束するわけでもないしなぁ……連絡先とか聞かないし。
これは世間一般で言うぼっち、というやつなんだろうなぁとか思いながら布団の上で寝返りをうった。
一応携帯電話は持ってはいるがせいぜいが親との連絡や暇つぶしに遊ぶ程度で積極的に連絡先を交換することはない、事実、電話帳に登録されているのは十数件ほどしかない。
ふと時計を見ると五時を少し回ったところだった。
「…んー……なんで五時だの六時だのに起きるんだろ……俺…」
何故、何故平日は遅刻ギリギリに起きたりするのに休日は意味もなく早くに目が覚めるんだろう、意味がわからない、早起きは三文の得とか言うけど……あれって百円の価値あったっけなかったっけ。
とか昔どこかで聞いた話を思い出しながら何しようかなとごろごろと寝返りを繰り返す。
「…夏きらーい……暑いし……ってか暑っ…」
今は七月下旬だ、この後まだ暑くなると思うと更に嫌な気分になる。
だらしないことを思っているのはわかっていてもついつい口に出してしまう、仕方がないのでシャワーでも浴びようと布団から起きようとしたところで思い出した。
「……あぁ、土曜日、今日か、行かなきゃな」
と呟き、折角早く起きたのだから暑くなる前に行こうと考え、布団に戻ってもう一眠りしようという考えを頭を振って振り払い着替えを持って浴室へ行く。
七月十九日の第三土曜日三年前の中学一年の夏に親友の高谷涼斗が亡くなった日。
その日から俺、西城優希の日常は色褪せていった。
涼斗と会ったのは小学校の入学式だった、クラスが同じで席が前後、その上家も隣で帰りも一緒だったという、何か不思議な力が働いたとか思えないような偶然が重なり話すようになった。
涼斗は明るく人に好かれるような奴で俺とは真逆だった、俺も明るい…というよりも調子に乗るタイプだったのでまわりからあまり好ましくない視線を受けることもあった。
俺は意に介さなかったが涼斗はそのことを気にかけてくれていた、俺は素直に嬉しかったのが、自分自身はさほど気にすることでもないと思っていたので気にしないで、と言っていた。
その後は元から人に話しかけることにあまり抵抗がなかったためか、俺にも少しずつ友達と呼べる人が増えていった、それにつれて涼斗の心配も薄れていき、学年が上がるころにはそんな心配を見せる様子もなくなっていた。
今思えばあの年齢にしたらとても大人な人格だったのだろうとつくづく思う、俺とは大違いだ。
その後は三年と四年でクラスが別れたがその他の学年は一緒だった。
俺の地域では小学校でも部活動があり、俺と涼斗はバスケットボール部に入った、涼斗はみるみるうちに上達し、五年生で既に試合にも出るようになっていた。
俺はというとあまり上手くはなく、しかし涼斗に負けじと一体一を繰り返すうちにディフェンスは上手くなっていった。
六年生でようやく試合に出してもらい、オフェンスでは活躍できなかったがディフェンスでは活躍できた……はずだ。
その後小学校を卒業し中学校に進み、そこでも同じようにバスケットボール部に入った。
ボールの大きさやゴールの高さが違い初めは戸惑ったが、五月頃にはもう慣れてきて普通にプレイできるようになってきていた。
……その時涼斗と喧嘩した、原因はバスケットボールだった。
といってもささいなことだ、考えの食い違いによりオフェンスが上手くいかず、試合前なので雰囲気もピリピリしていたのも相まって喧嘩したのだろう。
その時は結局同輩が落ち着くよう言ってくれてその場は収まったが、どちらも謝罪の言葉を交わさずに家路についた。
明日、でいいかと思っていた。
…翌日は試合、市の総合体育大会一回戦。
俺と会うのが気まずいと思ったのか集合時間よりも三十分早く自転車で家を出た涼斗は。
寝ぼけて運転を誤ったトラックと正面衝突し即死、死亡した。
朝七時半、夏休み初日の第三土曜日。
「……んー…」
償いになるとは思えないが、その日から毎月第三土曜日には涼斗の墓参りに行くことにしている、生きているうちにできなかった謝罪を毎月毎月……涼斗はもう、聞き飽きただろうか。
俺が行って、あの世から嫌な顔をしていないだろうか。
答えを知るすべは失われた、あの世、なんてものがあれば天国に行けているのだろうか、毎月墓参りの日が訪れるたびにそんなことを思う。
あの日を境に俺は人に関わることが面倒になってしまった、部活もなぁなぁで続けてきただけだし、どんなものにも熱意を示すことはなくなっていた。
涼斗といた日々はそれほどに色鮮やかで、楽しく、そして美しかった。
……ただの言い訳だな、と嫌になってくる、結局怖いのだ、また失うのが、大事な人を。
周りからは大人になった、だとか冷静になった、だとか言われるがそれは違う。
ただ単に恐れているだけだ、また昔のように思うがままに誰かと遊びたい、笑い合って誰かと一緒に居たいそれは本音だ。
だが、また失うのが怖くて、また遠くに行ってしまう気がして、誰かと近づくのを避けるようになってしまった。
今の俺を涼斗が見たらどう思うだろうか、とありえないことを考えながら俺は墓参りに向かった。
とりあえず導入を書いてみました、こうして書いてみると文章力の無さが……
更新ペースは…頑張ってみますので、気に入ってくださった方がいるならば是非次も楽しみに待って下さると……嬉しいです
ちなみにバスケットボールを選んだのに深い意味はありませんので一応(ぇ
では。