屍剣士ちゃんが遺跡から戻ると朝になっていた。
パーティーの面々は起きて身支度を整えている。
屍剣士ちゃんは遺跡の最奥での出来事を話した。
「はあ?最奥まで行ったあ?」
「信じられませんね。」
「ふんっ。恥を知れ、恥を。」
「カタカタカタ!」
「酷い言われようですねー。」
結局、屍剣士ちゃんの話は信じてもらえなかった。
4人は遺跡に潜ると言い、1日経っても戻らなかった場合は1人で町に戻ることになった。
1日目、屍剣士ちゃんが目を覚ますと夜だった。
屍剣士ちゃんは朝じゃないので寝た。
1日目?屍剣士ちゃんが目を覚ますと夜だった。
屍剣士ちゃんは朝じゃないので寝た。
繰り返すこと5回、やっと朝に目が覚めた屍剣士ちゃんは誰も戻ってこないので町に帰った。
行く時の倍は時間が掛かったが、屍剣士ちゃんは何とか町に戻ることが出来た。
遺跡に潜った4人はどうなったかって?
死んだ。骨牛人に叩き潰されて。
骨先達も粉々になって復活は出来なかった。
こうして新魔王軍の復活は万全なものとなったのだ。
「ただいまもどりましたー。」
「お帰りなさい(屍)剣士さん。どうでしたか?」
「安全な遺跡でしたー。」
「報告ありがとうございます。他の3名は?」
「知りませんー。遺跡に潜って帰ってこなかったですー。」
報告を終えた屍剣士ちゃんは報酬を4人分貰い帰路に着く。
お金は墓場の途中の全部孤児院に寄付した。
なんたって飯を食う必要がないのだ。趣味は寝ること。
金を持っていても無駄なのだ。
慈善活動家?のため案外屍剣士ちゃんの人気は高い。
寄付金のお陰で大人になることが出来た者は1人や2人ではない。
ずっと町に住んでいる者は屍剣士ちゃんの正体を知っている。
知らない奴は余所者だ。町は余所者に厳しい。
冒険者の様な根無し草が屍剣士ちゃんの正体を知ることはほぼ不可能だ。
「ただいまー。」
返事をする者はいない。だって墓場だから。
骨がカタカタする音や、幽霊が飛ぶ音、ゾンビがグチャグチャする音が代わりに答える。
仕事終わりはいつもオールナイトだ。
墓場でパーティー、罰当たりアンデット軍団。
みんなで踊って歌う。満足するまで。
3週くらいしたところで朝が来た。朝は生者の時間。
屍剣士ちゃん以外のアンデットは全滅した。
夜になれば蘇るから大丈夫だ。
「うーん、朝になったので寝ますかー。」
そう言って屍剣士ちゃんはその辺の木の陰で体を丸めた。
夜になったら起きるだろう。そしてまた寝るだろう。
何もしないのが屍剣士ちゃん。
墓を守らない墓守。
──キャラシート─────────
名前:屍剣士ちゃん
クラス:剣士
ランク:限りなく2に近い3
能力値(AからG)
力:D
速:G
技:D
魔:G
運:A
特筆事項:再生力A、死者と友達
名前:狩人
クラス:狩人
ランク:5
能力値(AからG)
力:D
速:B
技:B
魔:G
運:G
特筆事項:森の遺跡で死亡
名前:魔法使い
クラス:魔法使い
ランク:4
能力値(AからG)
力:F
速:D
技:F
魔:C
運:G
特筆事項:森の遺跡で死亡
名前:戦士
クラス:戦士
ランク:5
能力値(AからG)
力:B
速:D
技:D
魔:G
運:G
特筆事項:森の遺跡で死亡
名前:骨先達
クラス:剣士
ランク:生前5
能力値(AからG)
力:C
速:B
技:C
魔:G
運:G
特筆事項:森の大蛇に飲み込まれ死亡、森の遺跡で消滅