異世界チート三重奏《トリニティ》   作:naogran

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戦場の舞台・マーウォルト。

ドルトエスハイム「いよいよだな。」

イニミークス「はい。この国の行く末を決する戦になるでしょう。」

ドルトエスハイム「勝機はあると思うか?」

イニミークス「落葉の魔術師及びエルフと異世界の少女については、マルケーゼ様ご自身と配下の者が必ずや。」

ドルトエスハイム「残るは召喚術士の少年と蜘蛛の力を操る少年だが・・・」

イニミークス「その力は未だ未知数。しかしながら策は用意してございます。」

ドルトエスハイム「流石だなイニミークス。私は良い右腕を持った。」

イニミークス「恐れ入ります。」

ドルトエスハイム「兄に弓引く愚か者、エリステイン魔法王国の守護者・・・後の歴史書に私は何と書かれるのだろうな?」

イニミークス「恐らくその両方かと。」

ドルトエスハイム「ならば本望。祖国の安寧と発展の為我が意を遂げるまで!」

イニミークス「御意。」


第11話・マーウォルトの会戦

王国軍。

 

ジルマール「エリステイン魔法王国の英雄諸君。改めて貴殿らに問う。我が弟ドルトエスハイムは、己が思議を曲げる事を嫌い 余に反旗を翻した。そして今、その刃は我らが守護すべき国と民に向けられている。誇り高きエリステインの騎士達よ!勇猛なる兵士達よ!これを許してよいものか!?」

 

兵士「否!」

 

ジルマール「そう!断じて否だ!」

 

兵士達「うおおおおおおおおお!!!!!」

 

幹也「凄えな。一気に士気が爆上がりだ。」

 

エアリアル「太一。」

 

太一「ああ。(俺がこの力を使ってすべき事。それはたった1つ。)必ず守る!」

 

ジルマール「我が国の明日は諸君らの剣で切り開くのだ!民に勝利を捧げよ!我が王国に輝ける未来と勝利を!」

 

兵士達「未来と勝利を!!」

 

スミェーラ「抜剣!かかれー!」

 

遂に、戦争が始まった。

 

 

 

 

 

 

『こんな事は、誰も想像しなかった。』

 

凛「リベレイトスペル!ショック!」

 

周囲の敵兵士達を、凛が魔法で吹き飛ばした。

 

『数ヶ月前、太一と凛と幹也は極普通の高校生だった。平凡で穏やか、けどそれなりに充実した日々。だがそれが・・・』

 

敵兵士「フンッ!!」

 

ミューラ「ハァッ!!」

 

敵兵士が振り下ろす剣を避けたミューラが炎魔法を放ったが、兵士が盾で防いだ。

 

ミューラ「遅い!!」

 

その瞬間ミューラが高速接近し、兵士を倒した。

 

『こんな事になるとは。』

 

敵兵士「ら、落葉の魔術師・・・!!」

 

レミーア「ほう?私の名前を。大正解だ。褒美をくれてやろう!」

 

落葉の魔術師のレミーアが指輪から竜巻魔法を発動させ、敵国兵を吹き飛ばした。

 

 

 

 

幹也「お〜やるね〜。」

 

太一「よし、俺達も行くか。」

 

エアリアル「うん!」

 

幹也「パル、ここを頼むぜ。」

 

パル「任されよう!」

 

太一「一気に行けるか?」

 

エアリアル「勿論!」

 

幹也「太一。」

 

太一「おう。んじゃ!」

 

幹也の蜘蛛の糸を握って、音速で飛翔した。

 

 

 

 

敵国の駐屯地。

 

敵兵士「ん?あ、あれは・・・!!」

 

上空から、2人の人物が現れて着地した。

 

敵兵士「き、貴様ら・・・!そんな・・・ある訳が・・・!」

 

幹也「あらよっと!!」

 

パニックになる敵兵士達を、幹也が蜘蛛の糸で束縛した。

 

太一「ったく、つくづくこれってチートだよな。」

 

幹也「全くだな。」

 

太一が魔法を発動し、幹也が蜘蛛の鉄球に炎を纏わせた。

 

 

 

 

 

 

黒い空間。

 

影の女「遂に始まったようだね。」

 

ロドラ「はい。全て計画通りに進行しております。」

 

影の女「彼は授けた力を使いこなせそうかな?」

 

ロドラ「問題無いかと。いずれにしろ彼の者は・・・」

 

影の女「うむ。でもそれは彼が望んだ事だよ?」

 

ロドラ「至上の栄誉でございましょう。」

 

影の女「さぁ見物だね。この一手 あの少年はどう返してくるかな?」

 

 

 

 

 

 

戦場。凛とミリアムの前に重戦士の女が現れた。

 

ミリアム「あなたは?」

 

スソラ「あーあ、男のくせにザマァないね。アンタがこないだ殺し損ねたって言う魔術師?今度こそぶち殺して来いって雇い主に言われてね。私の名はスソラ。見ての通りの重戦士。冒険者ランクはA。」

 

凛「(この人・・・間違いない。強い。グラミと似て戦いそのものが好きってタイプね。)私の名前は凛。魔術師でランクはC。」

 

ミリアム「私はミリアム。格闘魔術師でランクはBだよ。」

 

スソラ「CとB?随分チグハグだね。」

 

凛「そう?これでも最近昇格したばかりなんだけど。」

 

ミリアム「Aランクまでもう少しの身でね。」

 

凛「格下の相手じゃ不満?」

 

スソラ「いや?面白い!」

 

凛「それはどうも!ミリアム!」

 

ミリアム「はーい!」

 

 

 

 

 

 

一方ミューラはクララと共に敵兵を蹴散らしていた。

 

クララ「ミューラさんお見事。」

 

ミューラ「クララも。」

 

マルケーゼ「ほう、これはこれは。このような血生臭い場所にかほどの美女が居ようとは。」

 

彼女達の前にマルケーゼが現れた。

 

クララ「マルケーゼ。ドルトエスハイムに寝返りした公爵。」

 

マルケーゼ「知っていてくれて光栄です。美しい女は男の心と体を安んじる為にある。それが剣を取って戦うなど愚の骨頂。実に身の程知らずだ。」

 

ミューラ「あら。じゃあ男である貴方は何の為にあるのかしら?」

 

マルケーゼ「国を守り美女を娶り、我と我が一族を繁栄させる為。」

 

ミューラ「フッ。下らないわね。」

 

マルケーゼ「何だと?」

 

ミューラ「私は私自身の為に剣を取るの。誰の為でもない。」

 

クララ「私は目の前の敵を倒す為だけに剣を握る。あなたのナルシストの発言を聞くと反吐が出るわ。」

 

ミューラ「でなければ大切な物は守れない。お相手するわ。クララ。」

 

クララ「ええ。」

 

マルケーゼ「ふっ、泣きを見るぞ。」

 

クララ「それはどっちかしら?」

 

 

 

 

 

 

そしてレミーアとシンシアは、拘束魔法で敵兵達の身動きを奪っていた。。

 

シンシア「ーーーーーーー♪」

 

レミーア「無駄だ。メデューサの抱擁と束縛の歌はそう簡単に解けぬ。さて反乱軍とはいえ、お前達もエリステインの国民であることに変わりはない。なに殺しはせぬ。一時動けなくなって貰うだけだ。」

 

魔術を発動しようとした時、何者かがレミーアの魔術を妨害し彼女の腕を凍結させた。

 

レミーア「ほう・・・」

 

シンシア「フリーズのようですね。」

 

レミーア「いや、これは・・・」

 

ミストフォロス「阻害魔術。戦う相手が己と互角だと判断した時のみ使用する高難度の魔術だ。落葉の魔術師、貴様の命 このミストフォロスが貰い受ける。」

 

レミーア「ふん。」

 

凍結された腕を解凍させた。

 

シンシア「ーーーーーー♪」

 

解放の歌で拘束された敵兵士達を解放させた。

 

シンシア「死にたくなかったら部下と共に去りなさい。」

 

敵兵士達は速やかに撤退した。

 

ミストフォロス「敵に情けを掛けるとは、甘い事を。」

 

レミーア「安心しろ。貴様に手加減するつもりはない。」

 

ミストフォロス「それは結構。」

 

シンシア「レミーアさん、お手伝いしましょうか?」

 

レミーア「いや、これは私と彼奴の戦いだ。シンシアは手出しするな。」

 

シンシア「ご武運を。」

 

 

 

 

 

 

敵軍駐屯地。

 

ドルトエスハイム「スミェーラめ、味な事をしてくれる。我が軍を自陣に引き込んで四方から叩くつもりか。」

 

イニミークス「ご安心を。手薄になった左翼には既に騎馬隊が向かっております。まもなく戦況は動・・・」

 

太一「お邪魔します。」

 

幹也「こんちはー。」

 

テントに太一と幹也が入って来た。

 

幹也「よっと。」

 

剣を握る兵士達を蜘蛛の糸で縛った。

 

イニミークス「なっ・・・お前達は!」

 

太一「あなたがドルトエスハイム公爵か?」

 

幹也「良いお髭を持っていますな。」

 

イニミークス「貴様ら!あの戦場を抜けどうやってここまで!?」

 

太一「まぁちょっと飛んで来たって言うか・・・」

 

幹也「それにここの警備はザルばっかりだったな。」

 

エアリアル「えへへ、あの位の距離、私に掛かればひとっ飛びだもんね。」

 

ドルトエスハイム「ほう。それが風の精霊エアリアルか。」

 

太一「ああ。」

 

エアリアル「ちょっと!人の事それって失礼じゃない!」

 

ドルトエスハイム「異世界から来た少年が召喚術士であると言う情報は誠であったようだな。」

 

太一「流石王宮にスパイを放っていただけはあるな。じゃあ俺の力とかそう言うのも筒抜けなんだろ?」

 

ドルトエスハイム「大事ない。この者と話す。外してくれ。」

 

幹也「よっ。」

 

兵士達を縛ってる蜘蛛の糸を解除し、兵士達はテントから出た。

 

ドルトエスハイム「して、たった2人で乗り込んで来た理由は?」

 

幹也「簡単な要求だ。このお遊びを中止させたい。」

 

イニミークス「ハッ、何を?」

 

太一「国王軍を代表して、貴方に和睦を申し込みに来た!」

 

エアリアル「うんうん!」

 

太一「ドルトエスハイム公、そしてジルマール王も民を幸せにしたいと言う思いは同じだ。それなのに同じ国の民同士が争って血を流してる。こんなの馬鹿げてるじゃないか。国を良くする為の戦いで国の力を削り合うなんて。今すぐ兵を退けば貴方の身柄は勿論、そちら側に付いた貴族や兵士にも寛大な処置を執ると王は約束した。」

 

イニミークス「ふざけた事を!」

 

ドルトエスハイム「つまりここで降れば命だけは助けてやると?」

 

幹也「そう言う事だ。俺達は交渉役として参上したまでだ。それともう1つ。師匠の話によれば、この太一は国を1つ弄べる程の力を有しているらしくてな。」

 

太一「そうだ。正直ここで貴方を捕まえて、無理やり王の下へ連行する事も可能だ。」

 

ドルトエスハイム「・・・・・」

 

イニミークス「・・・フッ。」

 

するとイニミークスの体が黒くなり、それが地面を這って外へ出た。

 

太一「これ以上の流血は無駄でしかない。ドルトエスハイム公、国の為を思うなら今すぐ決断してくれ。」

 

 

 

 

テントの外。戦死した兵士達の体内に黒い物体が入り込んだ。

 

 

 

 

戦場。

 

レミーア「ふっ、これではただの削り合いだな。」

 

ミストフォロス「同感だね。そろそろ仕事を終えたい所なのだが。うおおおお!!」

 

氷の槍を発動した。

 

レミーア「フッ!!」

 

杖を地面に叩き付けて炎の壁を展開して防いだ。

 

レミーア「っ!!」

 

爆煙が晴れたと同時に光の刃が迫って来たが、レミーアが魔法陣で防いだ。

 

レミーア(風月輪。なら!)

 

ミストフォロス「うおおおおお!!」

 

レミーア「エアロスラスト!!」

 

ミストフォロス「ぐあああああ!!」

 

風の刃がミストフォロスを切り裂いた。

 

ミストフォロス「ゴハッ!・・・貴様・・・今のは・・・!?」

 

レミーア「見た事も無いはずだ。今即興で創った技だからな。」

 

ミストフォロス「・・・成る程・・・流石落葉の魔術師・・・裏稼業専門の私とは格が違うと言う訳か・・・」

 

レミーア「同じく魔術の道を修めた者として情けはかけぬ。言い残したい事はあるか?」

 

ミストフォロス「いや・・・ないな・・・」

 

レミーア「そうか。」

 

ミストフォロス「はっ・・・」

 

彼女は指輪の力で火球を生成した。

 

ミストフォロス「インフェルノ・・・無詠唱でこんなにも容易く・・・届くはずのない高い壁だった・・・」

 

その言葉を最後に、ミストフォロスがインフェルノで焼き尽くされた。

 

 

 

 

 

 

インフェルノの爆発をミューラとクララが見ていた。

 

ミューラ「レミーアさんね。」

 

クララ「流石落葉の魔術師だね。」

 

マルケーゼ「ふっ、ミストフォロスめ殺られたか。高い報酬をふんだくっておいて口程にもない。」

 

クララ「それが散っていった仲間への言葉かしら?」

 

マルケーゼ「は?雇われの冒険者風情が1匹死んだ所で何故悼む必要がある?主人の役に立たぬ負け犬など、石ころほどの価値も無いだろうに。」

 

ミューラ「そう。クララ、彼奴は私が。」

 

クララ「分かった。気を付けてね。」

 

するとミューラの剣に炎が纏われた。

 

ミューラ(魔術剣・爆炎充。こんな攻撃に振り切った技。レミーアさんに見られたらきっと大目玉ね。でもこの男は人々を守る冒険者を、その存在と誇りを馬鹿にしたこの男だけは・・・!)

 

クララ「・・・・」

 

ミューラ『これで、この一太刀で終わりにする。貴方が死んでも弔いの言葉は期待しない事ね。」

 

マルケーゼ「いいだろう。大人しく剣を捨てれば殺さずに捕らえ側女の1人にでもしてくれようと思ったが。」

 

ミューラ「はあぁぁぁぁ!!」

 

マルケーゼ「くっ!!」

 

両者の剣が鍔迫り合う。

 

マルケーゼ(貰った!!)

 

力を振り絞って、ミューラの剣を上へ弾いた。

 

マルケーゼ「・・・なっ!?」

 

前を見るとミューラの姿が無い。だが後ろを振り向いた瞬間。

 

マルケーゼ「がはっ!!」

 

彼の後ろを取ったミューラが、マルケーゼの首を切った。

 

マルケーゼ「なん・・・で・・・」

 

首を切られたマルケーゼが戦死した。

 

ミューラ「言ったでしょ。この一太刀で決めるって。」

 

クララ「流石金の剣士。あのクズ男を地獄送りにさせるなんて。」

 

ミューラ「終わったわよクララ。」

 

 

 

 

 

 

駐屯地。

 

幹也「応えを聞こう。」

 

ドルトエスハイム「断る。」

 

エアリアル「え?何で?どうして!?この和睦案を王様に納得させるのに太一達がどんだけ頑張ったか!」

 

太一「エアリィ。」

 

エアリアル「だって!」

 

幹也「怒りたい気持ちは分かる。だが冷静になれ。」

 

ドルトエスハイム「1つ聞かせてくれるか。其方、国1つを滅ぼす力があるのなら、何故ジルマールに使われる?自ら王になろうとしない?」

 

太一「そんなの、何つーか・・・面倒臭いだけだろ。」

 

ドルトエスハイム「ん?」

 

太一「だってさ、王様になんかなったらやたら責任は重いし、政治だの経済だの外交だの寝る暇も無くなりそうだし。」

 

ドルトエスハイム「ならば好きなように統治すればよかろう。独裁と言う形もある。」

 

太一「やだよ。何で好き好んで人に嫌われる事なんか。第一力で無理やり従わせたって何もいい事ないって。」

 

ドルトエスハイム「ならば其方はどうだ?国を1つ滅ぼす力があれば統治出来るぞ。」

 

幹也「俺も嫌だね。そうなっちまったら俺の自由時間が削られるし、それに寝たい時に寝れないなんて体に悪いだけだろ?」

 

ドルトエスハイム「ふふふ・・・ふははは、ははははは!全く、住む世界が違えばここまで違うものか。太一、そして幹也と言う名だったな?」

 

太一「あ・・・あぁ。」

 

幹也「そうだが。」

 

ドルトエスハイム「太一、幹也、もし其方が兄でなく私に付いておればこの状況も変わっていたかも知れぬ。だが 力ある者は時として大きな犠牲を払ってでも成さねばならん事がある。例え無辜の民の血を流そうと、愚か者と誹られようと。その魂と誇りに懸けて守り抜かねばならぬ事があるのだ。」

 

太一「つまり退く気は無いって事か?」

 

ドルトエスハイム「エリステイン王家の者として生を受けた瞬間から我が命はこの王国に捧げられている。」

 

エアリアル「太一!幹也!」

 

太一「エアリィ・・・」

 

エアリアル「違うの!何か変だよここ!」

 

太一「変って?」

 

幹也「ん?何だこの気配?」

 

イニミークス「流石精霊・・・もう気付かれてしまいましたか・・・」

 

太一・幹也・エアリアル「っ!?」

 

ドルトエスハイム「イニミークス!?」

 

イニミークス「ヘヘヘヘヘ・・・・」

 

彼から禍々しい黒いオーラが溢れ出た。

 

 

 

 

 

 

外では、兵士の屍が動き始めた。

 

 

 

 

 

 

一方凛とミリアムは、スソラと対峙中。

 

スソラ「参ったね。予想以上に君達は強い。でも攻撃を防ぐばかりじゃ私は倒せないよ?」

 

ミリアム「ごめんね。私達痛いの嫌だから。」

 

凛(速度とパワーに振り切った戦い方・・・グラミの時はミューラが居たけど私とは正反対・・・)

 

スソラ「さあ、次はどうする!!」

 

大ジャンプした。

 

凛「っ!!」

 

ファイアーボールを飛ばした。

 

スソラ「フッ。」

 

体を逸らしたスソラ。太陽の光が凛の顔に直撃した。

 

凛(しまった!!)

 

スソラがファイアーボールを避けて地面に着地した。

 

ミリアム(太陽の光で凛を怯ませた・・・!?)

 

スソラ「火炎波!!」

 

ミリアム「ラッシュ!!」

 

ラッシュを発動して火炎波を破壊する。

 

凛「レッドカーペット!!」

 

飛翔した凛が巨大な火球を投げ込んだ。

 

スソラ「何!?」

 

火球が散弾となり、スソラの全身に火傷を負わせた。

 

スソラ「やられたよ・・・君達ほんとに強いね・・・」

 

ミリアム「あなたも中々ね。」

 

スソラ「これで終わりじゃないよね?」

 

凛「あなたが退けば終わるけど?」

 

スソラ「こんな楽しい戦い続けなきゃ勿体無いよ!」

 

するとスソラの後ろから兵士が迫るが、スソラが裏拳で兵士を殴った。

 

スソラ「邪魔するな!コイツらは私の獲物だよ!」

 

凛「スソラ!」

 

スソラ「あ?」

 

ミリアム「この人達、死んでるはず・・・」

 

スソラ「おいコイツら・・・可笑しい。どうなってんだよ?うっ!」

 

屍の力で3人が怯んだ。

 

凛「そっちの術のせいじゃないの?」

 

スソラ「こっちも攻撃されてる。んな訳ないだろ。」

 

ミリアム「みたいだね。敵味方の区別が出来てない。」

 

 

 

 

 

 

駐屯地。

 

ドルトエスハイム「イニミークス何を言っている?」

 

イニミークス「だから策があると申したでしょう?」

 

ドルトエスハイム「策とは?」

 

屍がテントを破いて侵入した。

 

幹也「お客さんか!!」

 

蜘蛛の糸で屍を縛った。

 

エアリアル「太一・・・!幹也・・・!」

 

太一「どう言う事だ!?」

 

イニミークス「なに予めこの戦場、マーウォルト平原全体にちょっとした術を掛けておいただけですよ。」

 

 

 

 

マーウォルトの上空に巨大な黒い魔法陣が展開されていた。

 

 

 

 

イニミークス「ドルトエスハイム公、あなたはよくやってくれた。弟と言うのは辛いものですね。同じ親から生まれながらいつも2番手。栄誉も権力も全て兄のもの。そのことにずっと不満を抱えて来たあなたは、私がほんの少し突いただけでまんまと反旗を翻し この戦を起こしてくれた。」

 

ドルトエスハイム「イニミークスお前一体・・・」

 

イニミークス「長年あなたの副官として務めて参りましたが、あなたを主と思った事は一瞬たりともありませんよヒヒヒヒヒッ!私の主はただお1人!あの御方の他におりません!この世界全てをみそなわす至高の御方!」

 

太一「あのお方?」

 

幹也「っ!あのドラゴン・・・!」

 

 

 

 

ツインヘッドドラゴン『最後に1つ忠告しておこう。これからも汝にはあの御方からの導きが続くであろう。だがそれはこの国に、この世界に必要な事。あの御方の考えに賛同したからこそ我も力を貸したのだ。』

 

 

 

 

幹也「彼奴が言ってた事は・・・」

 

太一「まさか!!」

 

エアリアル「太一、幹也。この妖気覚えがある。200年前ガルゲン帝国とシカトリス皇国の戦の・・・」

 

ドルトエスハイム「何だと!?」

 

太一「知ってるのか!?」

 

イニミークス「血みどろのラプソディ!この術は人の心を食らう侵食!掛けられた者は痛みも恐れも感じぬ狂戦士となり その肉体が朽ちるまで流血を求め戦い続ける!」

 

ドルトエスハイム「何故・・・」

 

イニミークス「何故ですと!?それがあの御方のご指示だからですよ!エリステインに内乱を起こし、そこに異世界の少年を参戦させる!」

 

太一・エアリアル「え!?」

 

幹也「お前・・・!?」

 

イニミークス「私にとってはこの国の行く末など正直どうでも良いのです!勿論あなた方兄弟の下らない喧嘩など!犬にでも喰われろ!!!』

 

全身が紫色に染まり、狂戦士達も紫色に染まった。

 

イニミークス「さぁ存分に暴れるがいい!狂戦士達よ!この国を食い荒らし!それでも足りぬなら隣国!またその隣国へ進軍せよ!この世界を人々の血と悲鳴で満たすのだ!」

 

 

 

 

 

 

戦場。スミェーラが敵兵を倒したが。

 

スミェーラ「はっ!何だと・・・!?」

 

既に狂戦士の術を浴びていた為、復活した。

 

ミューラ「これは一体・・・」

 

パル「何なの?あの魔法陣・・・まさか200年前の・・・!?」

 

 

 

 

 

 

駐屯地。ドルトエスハイムが剣で狂戦士を斬り裂く。

 

ドルトエスハイム「許せん!!」

 

太一「はぁっ!!」

 

風の魔術で狂戦士を吹き飛ばす。

 

幹也「あらよっと!!」

 

両手から射出した蜘蛛の糸で2人の狂戦士を縛り、振り回して狂戦士同士を激突させて首を折った。

 

 

 

 

イニミークス「ご覧いただけておりますか!?至高の御方よ!我イニミークスこの命彼方無し!今こそ捧げ奉らん!」

 

諸悪の根源イニミークスの暴走が始まった。

 

『END』




         キャスト

      西村太一:天崎滉平
       吾妻凛:高橋李依
      雲居幹也:佐藤元
      ミューラ:田中美海
      レミーア:大原さやか
     エアリアル:久保ユリカ
        パル:伊藤美来

     ジルマール:家中宏
      シンシア:佐藤利奈
      ミリアム:照井春佳
       クララ:菱川花菜
     スミェーラ:井上麻里奈
        ベラ:逢沢ゆりか

  ドルトエスハイム:斉藤次郎
    イニミークス:日野聡
     マルケーゼ:渡辺拓海
       スソラ:藤原夏海
   ミストフォロス:室元気
ツインヘッドドラゴン:楠大典
        兵士:真木駿一
           八木岳
           田中廣義

       ロドラ:平川大輔
       影の女:生天目仁美

次回・異世界チート三重奏(トリニティ)
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