ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘 作:雅媛
ひとまず最初のお店の試着が終わり、私たちは次のお店に向かう。
「ライスちゃん」
「ん」
なぜか横に立ったブルボンちゃんが私の腰を抱える。
癖になってない? この態勢? と思うが離れるとはぐれそうだし、しぶしぶブルボンちゃんのなすがままについていく。
まあいやではないのだ。ブルボンちゃんのこと好きだし。べたべたされてネガティブな感情はない。ただ、結構恥ずかしい。
そんな葛藤を抱きながら次に向かった店は、日常的なお安めの服が売っているお店だった。
今回も同じように、お互いの服を選ぶことになったのだが……
「ふぐぅ……」
ブルボンちゃんが選んだ服は、白いズボンと黒いシャツだったのだが、なんと、ケツが突っかかって履けないのだ。なぜ私がスカートを好むのかといえばケツがデカ過ぎるからだ。正直前世男の身分ではスカートは若干今でも恥ずかしさがあるのだが、そんなこと言っていられない切実な問題だった。
一方で身長は140cmしかないから、足はとても短い。ウエストも結構細い。
そのため、ケツとトモに合わせてズボンを選ぶと、長さは余り過ぎてまるで松の廊下だし、ウエストもぶかぶかで両手が入ってしまうようなものになる。一方でケツと腿がパツパツなのだから、もうどうしようもないのだ。
どうにかケツに合わせたサイズの物を履いてみて、ブルボンちゃんに見せる。
丈がすさまじく余っていて、明らかにサイズがあっていない。裾上げっていうにも限度があるだろうというレベルである。私はドヤ顔をした。ブルボンちゃんはしょんぼりした。
一方私がブルボンちゃんに選んだのは、シンプルにパーカーとロングスカートである。
こういうシンプル系もかわいいと思うのだ。本当はズボンにしたかったが、多分ブルボンちゃんもケツがでかい族なので、入らない可能性が高い。身長あるからもしかしたらサイズがあるかもしれないが、でもそういうのは余裕があるデザインのモノだろう。ブルボンちゃんにそういうの着せると多分太く見えてしまう。
なのでシンプルにこの組み合わせである。私としては似合っていると思っていたが、ブルボンちゃん的には不満そうである。
「こういうの、あまり好きじゃない?」
「ライスちゃんみたいなふわふわ乙女になりたいんです」
「いや、これ作られたふわふわ乙女だからね!? 普段の生活見て居ればわかるでしょう!?」
なんせ同室だから恥ずかしいところばかり見せていると思う。
部屋の中だと原則全裸だし(お風呂からの往復は寝巻用のロングワンピースを着ているが、部屋だと脱いでいる)、服のたたみ方も雑だし(最近はブルボンちゃんがたたんでくれる。嬉しい)、洗濯物は雑に袋に突っ込んでるだけだし(下着も業者に出していたら、他の人は自分で洗っているということを最近聞いた)外面だけ見れば乙女をしているが、中身はダメ人間なのだ。さすがにブルボンちゃんには迷惑をかけていないと思うが…… いや、服をたたむので迷惑かけてた。ダメライスである。
それに乙女を見出すのはかなり難しい気がするが、まあ、おそらく外見的な意味だろう。外見だけなら良家のお嬢様っぽく見せるのには慣れている。
確かにそうすると、今私が選んだようなのはいまいちだろう。
だが、最初の店のようなふわふわなのは、着る機会が少なそうだし何より高いのだ。
もうちょっとこういう店で、乙女っぽいの……
結局選ばれたのは、次の店で見つけたワンピースであった。白地でちょっとふわふわ目のものだ。無難な気もするが、これくらいがちょうどいいだろう。値段も手ごろだし。
お揃いで買ったワンピースを抱えて、ブルボンちゃんは非常にご機嫌であった。
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パーカースカートボン
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デートでブルボンちゃんの選んだ服は
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ふりふりひらひら
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スーツ系のびしっとした奴
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ユニセックスな感じ
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ライスちゃんをウエディングにする