ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘 作:雅媛
6月上旬にも関わらず晴れが多い札幌の晴天の下、レース当日を迎えた。
私の参加するレースは、札幌第6レース、新馬戦芝1200mである。
13時25分発走の、このレースの集合時間は1時間前の12時25分だが、この時点で着替えも済ませた状態でいないといけないため、11時半ごろにはレースの控室に入り、着替えをする必要があった。
当日は朝も基本カロリーゼリーとオレンジジュースだけである。かなり寂しい食事でお腹がすくが、レースを考えると体を重くするわけにもいかず、カロリー効率のいいものを摂取するためにこのような食事になる。昼食も同じものになり、控室に入ってからまずは同じようにカロリーゼリーとオレンジジュースを摂取することになる。
「うう、わびしい……」
「終わったらいっぱい食べましょうね」
「うん……」
いつも一杯好きなだけ食べている私には、この直前の食事制限はちょっと辛い。まあレース当日だけなのだが…… 減量する子とか時々いるが、私にはとても耐えられないと思う。
なんにしろ、レースに必要な栄養素を口にしたら、さっさと体操着に着替える。今回は2枠2番なので黒の裾のシャツと、黒いブルマを履く。サイズは少しきつめ。予定通りである。
「今日のレースはどう走ればいいかな?」
「スタートからとにかくかっ飛ばせばいいわ。貴方の影、誰も踏ませちゃだめよ」
「了解、お姉様」
事前のレースの打ち合わせはこれだけである。
ふざけてなどいない。私は怪物、マルゼンスキーお姉様の妹分にして、最初で最後の担当ウマ娘なのだ。
それが、怪物でないはずがないでしょう?
そして、怪物である以上、普通に走れば勝ってしまうのだ。
私はレースの練習なんて禄にしていない。
だから、駆け引きも、何もわからない。
だが、スタートも、コーナーリングも、1200mを走ることも、すべて完璧に仕上げてある。
だから、駆け引きなんて必要なかった。後は、突っ走ってぶっちぎるだけである。
時間になったので、装鞍所へと向かう。
ここで、直前に発表するための身長体重の測定と、着ているものに不具合がないかの確認が行われる。
「ライスシャワー、身長139,7cm 体重○○.〇kg」
私の身長は140cmは越えているといいたいところだが、残念ながらここでの測定に異議は出せない。不満に思いながらも、受け入れるしかないのである。
体操着や靴などのチェックをした後、私たちはパドックへと向かうのであった。
パドックは、基本的には準備体操をする場所である。
だが、一人ずつ入場し、入場のたびに名前を呼ばれるのでいつの間にか観客にアピールする場として認識されるようになった。とはいえ、G1ならまだしも、新馬戦では手を振る程度だが……
「2枠2番 ライスシャワー 2番人気です」
パドックのお立ち台の上に出て、ぺこりと頭を下げる。
そのままさっさとお立ち台を下りて、準備体操を始める。
ひとまず前後開脚だ。180度脚が開き、ぺったりと股間が地面につく。左右開脚をする。やはり180度脚が開く。今日も調子はばっちりである。股関節、膝関節、足首とほぐしていくと、声がかかる。どうやらパドックの時間は終わりのようだ。
レースの時間は迫っていた。
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体操着ライス
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