ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘 作:雅媛
誘導バのお姉さんたちに続き、私たちは地下道を通っていく。
非常におしゃれな格好をした誘導バは、ウマ娘たちにとってあこがれのお仕事だったりする。確かにこうやって間近で見るとすごくかっこよかった。
私は身長が足りないからなれないんだろうなぁ、とか思っていると地下道を抜け、コースにたどり着く。ぼんやりと誘導バのお姉さんを見ていると、後ろの方の子たちが走り始めた。
返しウマである。
私の前にいた1枠1番の子も走り出した。私もどうしようかな、と思っていると、誘導バのお姉さんが振り向き、笑顔で「いってらっしゃい」と言ってくれたので、私も走り出すのであった。
競馬場の芝のコースというのは非常に走りにくい。
芝というと、公園の芝生をイメージするかもしれない。だが、競馬場の芝はあんなに丈が短くない。普通に立つと踝まで草の中に埋まるぐらいの、長く、深い芝なのだ。イメージとしては、草が生えた野原のような感じの方がまだ近い。もちろん綺麗に切りそろえられているので、ひどい環境なわけではないが……
正直ヒト用の陸上トラックの地面の方が圧倒的に走りやすいし、脚の負担を考えなければコンクリートの上の方が圧倒的に走りやすかったりする。
そんなとても走りにくい芝のコースを、一歩一歩確かめるように走る。
強く踏み込んで、強く蹴り上げないとうまく走れない。もちろん何度もトレーニングコースで練習しているのでわかってはいるのだが、やはり慣れない感触であった。とはいえ、それで遅くなるようなこともない。
向こう正面の一番奥、スタート予定の場所まですぐにたどり着くのであった。
周りのピリピリした空気の中、のんびりとしているとゲートインの時間になる。
ファンファーレが流れる中、奇数番の人から順々に係員の人に連れられてゲートに入っていく。怖気づいてしまったりして、なかなか入らない子も居るが、係員の人が手を引いてゲートに一緒に入ったり、丁寧な対応で一人ずつゲートに収まっていく。
私は正直ゲートに何か思うところがないので、どうぞと言われたらさっさと入った。
このゲートの感覚はまた独特である。ごついし、狭い。いや、大して狭くはないのだが、周りが金属に囲まれているからか、かなり圧迫感がある。
なんとなく苦手になる気持ちもわからなくはない。そろそろスタートだろうと思って構える。ガシャンという音とともに唐突にゲートが開き、私は前へと飛び出した。
スタートは絶好調。一番上手く飛び出た自信がある。そのまま全力でコースを走る。右側に内ラチがすごい勢いで流れていく。
右に10と書かれたハロン棒が目に入る。一瞬振り向いて右の後ろを確認するが、1番の子は控えているのが確認できたのでそのまま内ラチ際に寄る。1m外側を走ると、2つコーナーで約3mのロスになる。内側に寄るのはかなり重要だ。
ペースも周りもここから先は何も考えない。ただただ、全力で走り抜けるだけである。
8と書かれたハロン棒を右手に見ながらさらに走り続ける。そろそろコーナーが近づく。息は上がっている。肺活量を全部使いきり、限界まで体に酸素を取り込みながらそれをエネルギーに変えて走り続ける。
直ぐにコーナーになるので、右に体をしながら曲がっていく。全力で走りながらコーナーを曲がるのは結構難しい。体に遠心力がかかり、バランスを崩しそうになるのをどうにかこらえながら、コーナーを駆け抜けていく。
コーナーが長く感じる。いつも通りの走りだが、レースということで私も緊張しているのだろう。遠心力に必死に耐えながら、走り続ける。4と書かれたハロン棒を通り過ぎて、コーナーが終わった。
もうゴールはすぐだ。残り300m程度。もう向こうにゴール板が見えている。
残った力を全部使い果たしながら、直線を駆ける。平坦な直線だ。特に大変なことは何もなかった。
そうして、どんどんゴールは近づいていき…… ゴール板前を通り過ぎた。
周りを見ると後ろの方に他のウマ娘たちが見えた。もう少し、彼女らがゴールするには時間がかかりそうだ。
私は今回も、徒競走のようにレースを駆け抜けたのであった。
ライスに絡ませたいキャラクターは?
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ブルボンだけでいいんじゃない?
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バクシン!!
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ニシノフラワー
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えい! えい! むんっ!!
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その他(具体的内容は雑談の方へ)