ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘 作:雅媛
直ぐに止まると体に悪いので、軽く走りながら観客席に手を振る。
マルゼンお姉様も見てくれていて、私に手を振ってくれる。
そんな風にクールダウンをしていると、客席が少しどよめいた。
確定した掲示板を振り向くと、2着との着差は大。
タイムは1.09.8
この時期の新バ戦だと1200mで1.10.0を切ることはまずないので、なかなか悪くないタイムである。
このレース展開は想定通りであった。
なんせ私のレース経験はほとんどない。
他の子たちと違い、小さいころからレースに出るといったことはしてこなかったし、学園に入ってからもトレーナーをマルゼンお姉様にすぐ決めてしまったので選抜レースすら走っていない。
マルゼンお姉様のチームは私のために作られたようなチームだからほかにチームメンバーもおらず併走なんて言うことも時々マルゼンお姉様としているぐらいだ。
なものだから、駆け引きとか、対人能力が著しく低い自覚があった。
一方で、走ることに関しては自信がどんどんついていった。
トレセン学園の設備は一流であり、マルゼンお姉様のトレーニング指導も一流であった。
マルゼンお姉様と違い、私の体は丈夫なものだから、かなりハードなトレーニングでも行うことができた。
走ることだけ見れば、入学時点で学年トップだったのだ。
それを伸ばし続けたのが今の私だった。
そんな私がレースで勝つにはどうするか。単純に一番トップを走り続け、そのままゴールに飛びこむ。駆け引きも何もせず、一番経済的なコースを走りぬければ、負けるはずがなかったし、現にそれで勝った。
スタートも、コーナーリングも、単純な技術であるので、ちゃんと練習を重ねていた以上、他の出走者に影を踏ませる余地などまるで残っていなかった。
満足げに頷くマルゼンお姉様を横目に、私は検量室へと向かうのであった。
検量室でまず行われるのはドーピング検査だ。
始めてやったのだが、これが非常に恥ずかしい。
確認のウマ娘のお姉さんに見られながら、尿を採取するのだ。
まあ、誤魔化しなどされたら大変だからこういう風になるのはしょうがないのだろうが、恥ずかしいものは恥ずかしかった。
だが、確認のお姉さんも気まずいだけだろう。こんな小娘の痴態を見て楽しいとは思えないし、さっさと終わらせてしまう。
尿を提出したら、次は検量である。全員の体重を測定しなおす。ここで減っている分は摂取しなおさないと体に悪いからだ。どこまで戻すかはトレーナーさんの判断もあるが……
長距離のレースだと1レースで3kgも4kgも痩せてしまうこともあるらしい。私も2kg以上体重が減っていて内心ちょっとビビった。
体重測定が終われば検量も終了である。あとは控室で着替えて、ライブに備えることになる。
「ただいまー」
「おかえりなさい。すごかったわね。体重はどうなってる?」
「はい、これ」
測定データの書かれた紙をマルゼンお姉様に渡し、代わりにはちみーレモン水を受け取る。1リットルなみなみと入った、少しすっぱくて少し甘い飲み物を一気に飲み干す。
「ライブ前に食べた方が良さそうね。何が食べたい?」
「お肉かなぁ。海鮮の気分じゃないし、純粋にお肉食べたい」
「わかったわ。シャワーはどうする?」
「先に浴びてくるよ」
「ライブ衣装に零しちゃだめよ」
「下着で食べるから大丈夫」
これでもいいところ出のお嬢様なので、普段なら綺麗に食べることができるが、さすがに朝からほとんど食べておらず、体重が激減するほどのハードワークをした後に普段のマナーがつかえる自信がない。
控室内なら下着でうろついても問題ないだろうし、シャワーを浴びて下着で食べてしまおう。
マルゼンお姉様はそんな私を見て苦笑していた。
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ライブ服ライス
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