ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘   作:雅媛

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9 ホープフルステークス 道中

 スタートして、中山の坂を上り、ゴール板の前を駆け抜けていく。第一コーナーまでは400mもあり、コーナーまでにポジションを調整するには十分な距離である。

 私は、その距離の間に一番内ラチ沿いの、中団より前目の集団の真ん中というポジションを取った。俗にいう先行と言われるポジションだ。観客席からはどよめきが聞こえる。私がバ群に飲まれたように見えるのだろう。

 今までマルゼンお姉様のようにぶっ飛ばしてきたことを考えれば、当然失敗だと思われてもしょうがない。

 この前が開かなかったら、私は無様に敗北することになる。だが、私はマルゼンお姉様が連れてきた、スーパーアドバイザー、お姉様の同期の皐月賞ウマ娘、魔術師なんて異名を持つハードバージさんのアドバイスを信じていた。

 

 

 

―――

 

 

「中山2000mの第四コーナーから直線では絶対インが開く」

 

 

ハードバージさんは断言した。

 

 

「これはコースの特性の問題だ。中山競馬場の第四コーナーは第三コーナーに比べても曲がりが急なんだ。それに、そもそもコーナーがきつい」

 

「じゃあ、外に振られがちっていうことですか?」

 

「ちょっと違うな。ライス君ぐらいコーナーが上手ければ内ラチぎりぎりでも走れるだろう。でも、皆がそうじゃない。それぞれのコーナリング技術によりコーナーの曲がり方が変わるんだ」

 

「……つまり……」

 

「そう、絶対にばらける」

 

 

『内ラチの上を走ってきたのかと思った』 ハードバージさんの皐月賞の時、後ろから差されて負けたウマ娘がそんな感想を残している。そこから彼女の異名は『マジシャン』なんて言われていた。それがいったいどんな特別な技術かと思っていたが、つまり、研究とレース技術、そこにすべてが詰まっていた。

 

 

「特に今回はジュニア戦だからね。多分内ラチぎりぎりを走るなんて、他にできる子はいないだろうね。じゃあ、どこを走るか、もう見当はついたんじゃないかな」

 

 

―――

 

 

 一番有利な内ラチ際を走り、距離を短くしてスタミナを温存する。一人でぶっ飛ばしていた頃よりも確かに非常に楽である。ほかの人が風よけになって、空気の抵抗は少ないし、ペースも自分で考えなくていいから本当に楽であった。

 脚も十二分に残せている。ほとんどスタミナも消費していない。ただ、漫然と走るわけにもいかない。

 有利なポジションを取るため、前をできるだけ詰める。乗り上げたら反則になってしまうが、近寄るのはセーフだ。前の子も私が近づいたのを察したのだろう。ペースを上げる。さすがにここでペースを下げるほどの精神的余裕はないだろう。

 こうしてバ群の中をじわりじわりと上がっていく。3,4番手につければあとは、そのタイミングを待つだけだった。

 

 

 第三コーナーに入る。この辺りであと600m。そろそろスパートをかける必要がある。決着のタイミングは近づいていた。




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雑談スペース(画像リンクもあり)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=291955&uid=349081

ちょっと早いですが、皐月賞は誰が勝つと思いますか

  • 主人公ライスシャワー特盛
  • 史実通りブルボン
  • マチタンが可愛いからマチタン
  • ナリタをみせろナリタタイセイ
  • 実はクリの子もう一人いるクリトライ
  • ホープフルにも出てるスタントマン
  • 史実二番人気アサカリジェント
  • 千+千なら短距離ですバクシンオー(出ない
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