ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘 作:雅媛
スタートして、中山の坂を上り、ゴール板の前を駆け抜けていく。第一コーナーまでは400mもあり、コーナーまでにポジションを調整するには十分な距離である。
私は、その距離の間に一番内ラチ沿いの、中団より前目の集団の真ん中というポジションを取った。俗にいう先行と言われるポジションだ。観客席からはどよめきが聞こえる。私がバ群に飲まれたように見えるのだろう。
今までマルゼンお姉様のようにぶっ飛ばしてきたことを考えれば、当然失敗だと思われてもしょうがない。
この前が開かなかったら、私は無様に敗北することになる。だが、私はマルゼンお姉様が連れてきた、スーパーアドバイザー、お姉様の同期の皐月賞ウマ娘、魔術師なんて異名を持つハードバージさんのアドバイスを信じていた。
―――
「中山2000mの第四コーナーから直線では絶対インが開く」
ハードバージさんは断言した。
「これはコースの特性の問題だ。中山競馬場の第四コーナーは第三コーナーに比べても曲がりが急なんだ。それに、そもそもコーナーがきつい」
「じゃあ、外に振られがちっていうことですか?」
「ちょっと違うな。ライス君ぐらいコーナーが上手ければ内ラチぎりぎりでも走れるだろう。でも、皆がそうじゃない。それぞれのコーナリング技術によりコーナーの曲がり方が変わるんだ」
「……つまり……」
「そう、絶対にばらける」
『内ラチの上を走ってきたのかと思った』 ハードバージさんの皐月賞の時、後ろから差されて負けたウマ娘がそんな感想を残している。そこから彼女の異名は『マジシャン』なんて言われていた。それがいったいどんな特別な技術かと思っていたが、つまり、研究とレース技術、そこにすべてが詰まっていた。
「特に今回はジュニア戦だからね。多分内ラチぎりぎりを走るなんて、他にできる子はいないだろうね。じゃあ、どこを走るか、もう見当はついたんじゃないかな」
―――
一番有利な内ラチ際を走り、距離を短くしてスタミナを温存する。一人でぶっ飛ばしていた頃よりも確かに非常に楽である。ほかの人が風よけになって、空気の抵抗は少ないし、ペースも自分で考えなくていいから本当に楽であった。
脚も十二分に残せている。ほとんどスタミナも消費していない。ただ、漫然と走るわけにもいかない。
有利なポジションを取るため、前をできるだけ詰める。乗り上げたら反則になってしまうが、近寄るのはセーフだ。前の子も私が近づいたのを察したのだろう。ペースを上げる。さすがにここでペースを下げるほどの精神的余裕はないだろう。
こうしてバ群の中をじわりじわりと上がっていく。3,4番手につければあとは、そのタイミングを待つだけだった。
第三コーナーに入る。この辺りであと600m。そろそろスパートをかける必要がある。決着のタイミングは近づいていた。
ちょっと早いですが、皐月賞は誰が勝つと思いますか
-
主人公ライスシャワー特盛
-
史実通りブルボン
-
マチタンが可愛いからマチタン
-
ナリタをみせろナリタタイセイ
-
実はクリの子もう一人いるクリトライ
-
ホープフルにも出てるスタントマン
-
史実二番人気アサカリジェント
-
千+千なら短距離ですバクシンオー(出ない