ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘 作:雅媛
残り600m。第三コーナーのちょうど真ん中あたりであるここで、後方待機していたウマ娘たちがスパートを始める。
中山の直線は短い。直線に入ってからどうにかできるはずがないので、皆それより前、ちょうど6とかかれたハロン棒を目印にスパートを始めたのだ。
先頭集団真ん中にいた私も、その気配を察した。後ろからすごい圧力を感じるのだ。
当然、先頭集団のウマ娘も圧力を感じている。後ろのスパートにつられるようにスパートを始める。そのせいで、どんどんと皆外側に流れていく。
確かにスパート速度でこの急なコーナーの内ラチぎりぎりを走るのは難しい。膝と足首を柔らかく使って、内側に限界まで重心を移しながら走る私でも、油断すると外へもっていかれそうなぐらいだ。それくらい中山のコーナーは急であった。
必死に遠心力に耐えながら、内ラチ際を走っていきコーナーに入る。
目の前には、狭いながらもゴールまで続く『道』が存在していた。
横に倒していた重心を、そのまま前に持っていく。かなり前傾になりながら全力で走り出す。ウマ娘が持つ莫大なパワー。私自身が鍛え続けてきた、脚力から生み出される圧倒的な推進力で前へと進む。
スタミナは全く消費していないに等しい。
ポジションは大体前から3から4番目ぐらいという有利位置。
さらに内ラチぎりぎりのゴールに一番短いコースをとれる位置。
「うあああああああ!!!!」
前をふさいでいた子
先頭を走っていた子
一気に抜き去る。彼女らは顎が上がっており、失速していくだけだろう。
だが、後ろから差そうとしていた子たちとの距離が全くわからないので、油断も一切できない。
私は抜いても気を抜かず必死に走り続ける。
今までのレースに今日のレースの影響もあり、ボロボロになっている芝の上を全力で踏みつける。デコボコで走りにくいが、それすら踏みつぶす。
走り、走り、走り……
坂も一気に駆け抜ける。大丈夫、スタミナはまだ残っている。脚は十分動く。
坂を上り切ればゴール板は目の前だ。そこまで一気に走り抜けた。
わあああああああ
いつの間にか消えていた音が戻ってくる。
スピードを落としながら周りを見る。観客席から聞こえる大歓声。
振り向くと続々とゴールしてくる他の子たち。
ここで私は、やっと自分が勝ったことに気づいた。
いや、勝ったんだよね? 誰か私より先にゴールしてないよね?
挙動不審にきょろきょろしてしまう。電光掲示板を見て、1位のところに自分のウマ番である7の数字が出ていることを確認して、やっと自分が勝ったことを確信した。
観客席に手を振ると、また、大きな声援が上がった。
こうして私は、初めてのGⅠを制したのであった。
ちょっと早いですが、皐月賞は誰が勝つと思いますか
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主人公ライスシャワー特盛
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史実通りブルボン
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マチタンが可愛いからマチタン
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ナリタをみせろナリタタイセイ
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実はクリの子もう一人いるクリトライ
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ホープフルにも出てるスタントマン
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史実二番人気アサカリジェント
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千+千なら短距離ですバクシンオー(出ない