ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘   作:雅媛

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3 北の国から

 トンネルを抜けるとそこは雪国だった。

 トンネルを抜ける前からそこは雪国だったが。

 

 北海道という場所は本当に雪だらけで、私は驚きの連続だった。

 飛行機から降りて電車に揺られて1時間、ブルボンちゃんのお家は、広いグラウンドを持った場所だった。

 

 

「ミホノウマ娘トレーニングセンター?」

 

「私の父は元中央トレセン学園のトレーナーで、今ではこの辺りのウマ娘にいろいろ教えているんです」

 

「すごいねー」

 

 

 入学前、私はマルゼンお姉様にすべて教えてもらっていた。ある種のマンツーマンだが、こういう子は珍しく、普通はブルボンちゃんのおうちのような私塾に通ったりするのが普通だ。そうでなければ家の専属トレーナーに教えてもらうとかもあるけど……

 私塾として有名なところだと府中のヴィクトリー倶楽部だろう。ブルボンちゃんの実家もそんな私塾の一つである様だ。

 

 パッと見た感じ、なかなか立派なグラウンドである。特に目立つのは坂路コースだろう。距離も角度も良さげな立派な販路である。ここでブルボンちゃんの立派なトモは育ったのか。

 そんな納得をしつつ、ブルボンちゃんに連れられて建物の中に入るのであった。

 

 

 

 

 さて、そんなブルボンちゃんち訪問であったが……

 

 

「そいやっ!」

 

「……」

 

「そいやっ!」

 

「……」

 

 

 今はブルボンちゃんと餅つきをしていた。

 私が杵を振るい、ブルボンちゃんが返し手をしている。

 周りには私塾に通っている子たちが見学中である。もうちょっと経ったら子供たちにも杵を持たせるのだとか。まあ面白そうだよね確かに。

 

 ちなみに私の掛け声に対しブルボンちゃんは全くの無言である。少しは反応が欲しくなるが、とはいえ息を合わせるのはそう難しくはない。

 ウマ娘の力で餅は簡単に突きあがった。

 

 

「はい、追加ですよー」

 

「よっしゃ任せろー」

 

 

 タンホイザさんが突きあがった餅を回収し、新たに蒸したモチ米を臼の中に入れる。私は再度杵を振るい始める。

 ブルボンちゃんは無言で私に会わせて餅をこね続ける。

 幸いブルボンちゃんはこちらをじっと見続けていてくれるので手を叩いてしまったりといった失敗は今のところなかった。

 

 

 そんなこんなで大部分を餅に終わる。残りは子供たちが和気あいあいとしながらフラフラと杵を振るいながら餅つきをしているので、それを見ながら自分でついた餅を食べ始める。

 うん、おいしい。突きたてのお餅はおいしいねぇ。

 クリの実家では新年にやるのは本当にパーティなので、こういう行事はやっていなかった。

 

 こうして私は餅を1升程度平らげて、さらにブルボンちゃんのママが作ってくれたお節にお雑煮も鱈腹食べるのであった。




ブルボン(すごい揺れてます)

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