ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘 作:雅媛
ここ最近中山競馬場ばかり来ている気がする。
そんなよくわからない感想を抱いた。よくよく考えると、直近2回が中山なだけで、全体としてもそこまで中山尽くしではないのだが…… なんとなくそんな感想を抱くぐらいにはなじんできているのかもしれない。
今回はマルゼンお姉様が一緒に行こうと非常にうるさかったので、いつもと違いタっちゃんで移動である。
かっ飛ばすんじゃないかと怖かったが、日曜午前中の東京の道はそこそこ混んでいて、安全運転で中山競馬場まで到着した。
しかしいつもの早朝バスと違い、ちょうどいい時間についた後は意外と慌ただしい。
普段なら念入りに柔軟体操してからレースなのだが、当然何時間もそんなことをしている時間はない。
通常通りの準備運動をしているともういい時間である。
慌てて勝負服に着替える。
相変わらず狂った露出しているし、ひらひらしているが走りやすい謎勝負服である。
後、絶対にポロリしない。この露出で激しく走って、しかもレース前後でバスト10cm以上減ることもあるのにポロリしないのだから何か不思議な力が働いているに違いない。
そんな不思議な勝負服に着替えて、私は装鞍所へと向かうのであった。
装鞍所に着くと、全身くまなくチェックが始まる。
特に蹄鉄関連は落鉄がないように念入りに確認される。レース中に外れると危ないからね。
他にも危険なものを持っていないか確認される。
今の私は大丈夫だが、原作のライスシャワーちゃんのナイフってどういう扱いになったのだろう。ほかにも凶器持ってる子、結構いるような……
そんなことを考えているうちに、チェックは終了し、パドックへと移動することになった。
さて、GⅠのパドックはとても華やかだ。
普通のレースと違い、皆勝負服を着ているからだ。
大体勝負服のデザインというのは大別すると4種類程度に分かれる。
一番多いのは無難なタイプだ。多少特徴があったとしても、上着とズボン、という所を外さない、走りやすさも考えられているデザインだ。人によってはミニスカートになるが、その下にはショートパンツを履いているし、この分類に入れていいだろう。
次に多いのはひらひらが多くてかわいいタイプである。
タンホイザさんなんかはこのタイプの勝負服だ。単純にカワイイ。とてもかわいい。
スカートが長くて走り難そうにも思えるが、案外そうでもないらしい。
そして不本意ながら私が着ているような勝負服、お色気タイプである。
露出が多いのは、その人によってさまざまな理由がある。軽量化とか、風を感じたいとか、友達とトレーナーにはめられた私とか。
まあウマ娘は美形ばかりだし、基本評判は悪くない。本人の羞恥心の問題である。
そして最後はロボである。つまりブルボンちゃんだ。
ロボである。多分空前絶後である。
なんかよくわからない光るわっかが尻尾についてるし、耳にもついているし、腕にもついているし、腰にもついている。
そこまで光ってアピールしなくてもいいと思うのだが……
今はまだビームは出せないが、そのうち口からとかビームを出せるようになると思う。
しかもえっちぃ。ブルボンちゃんは頑なにえっちぃのを認めないが、正直私のと同じぐらいえっちい。
まずハイレグレオタードだ。ミニスカートっぽい布では隠し切れないえっちさである。
そのブルンボルンなケツと、ぶっとい太腿は凶器レベルだ。そんな格好でラストスパートしたらもう、いいケツしてんな、という感想しか浮かばないだろう。私はそう思う。きっとみんなそう思ってる。
ちなみに私の勝負服は背中側のスカートが広いので、お尻は見えない仕様である。
何にしろ、そんなせくしゃるブルボンちゃんが、パドックで何をしたかというと……
「歌います」
「えっ」
急に歌いだした。
「か・え・る・の・う・た・が♪」
しかもカエルの唄である。
「き・こ・え・て・く・る・よ♪」
「か・え・る・の・う・た・が♪」
そしてタンホイザさんまで合わせ始めた、二人ともこちらを見てるし、絶対合わせろっていう意味だろう。
「ぐわっ・ぐわっ・ぐわっ・ぐわっ♪」
「き・こ・え・て・く・る・よ♪」
「か・え・る・の・う・た・が♪」
「ケロケロケロケロぐわっぐわっぐわっ♪」
「ぐわっ・ぐわっ・ぐわっ・ぐわっ♪」
「き・こ・え・て・く・る・よ♪」
「ケロケロケロケロぐわっぐわっぐわっ♪」
「ぐわっ・ぐわっ・ぐわっ・ぐわっ♪」
「ケロケロケロケロぐわっぐわっぐわっ♪」
謎の輪唱が終わった。
他の子らはさすがに追いかけて来てくれなかった。