ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘   作:雅媛

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アンケートではメイクデビューの方が多かったのですが、順序も考えて日常編を先に書きます。


第二章 ライスシャワーとミホノブルボンのデート
1 ブルボンちゃんの趣味


 ブルボンちゃんの趣味は結構興味深い。

 全体的に男性的な趣味なのである。

 

 ちなみに私も前世の記憶に引きずられ、結構漫画なんかは少年漫画が好きである。最近のマイブームはなんでも願いをかなえてくれる玉を集めるお話である。アニメも欠かさず見ているし、漫画は本棚に普通に並んでる。前世も世界的に有名な漫画であり、結構記憶にも残っているのだが、内容は世界が違うせいかかなり違った。

 

 私の趣味はさておいて、ブルボンちゃんの趣味がわかったのは私がその玉集めの話のアニメを見に行こうと一緒に誘った時であった。

 

 

「好きじゃないのに付き合わなくてもいいんだよ?」

 

「いえ…… 大丈夫です」

 

 

 部屋にはテレビがないので、見たい番組がある場合、寮内のいくつかの場所にあるテレビを利用しないといけない。

 談話室のテレビは人気番組を映している。アニメを見ている人も少なくはないが、大体は少女向けアニメだ。私たちのような内容の番組を見るために使うのはなかなか難しいだろう。

 なので、食堂のテーブルごとにあるテレビで見るべく、私たちは食堂に向かっていた。あそこならテレビの数も多いので少人数でもチャンネル権争いにはなりにくい。

 誘ったら特に躊躇することなくついてくるブルボンちゃんの反応を見る感じ、嫌々ついてきているというわけではなさそうだ。

 だが、周りを気にしているのが少し気になった。

 

 

「いやではないですが、少し恥ずかしくないですか? 男の子向けのアニメ見ているのは」

 

「ふーむ、私はあまり気にしないけど」

 

 

 男の子らしいのが恥ずかしいという感覚は、前世とこちらの世界の文化の差が大きいと思う。

 この世界だとウマ娘はヒトより圧倒的に強いのだ。そのため男尊女卑的な風潮がなく、むしろウマ娘尊的な風潮がある。

 そのため、『男らしい』というのは頼りがいがあるという意味ではなく、優しくて家庭的、といった意味合いが強い。現にうちの一家も一家の大黒柱がお母様であり、家庭のこまごまとしたことをやるのがお父様だ。

 まあ、女性向きの服飾とか少女漫画とかが前世と同じなのはどうしてだかよくわからないが……

 なんにしろ、男性的な趣味というのは前世的にみると女々しい部類に入り、思春期のウマ娘的にはそういったことを好むことはあまり他人に知られたくないものに入ることが多い。

 ブルボンちゃんも、そういったことを恥ずかしいと思うタイプのようであった。

 

 

「二人で見れば大丈夫だよ。ブルボンちゃんも見たいのあったら一緒に見ようよ。何かみたいアニメないの?」

 

「……実はありますが…… 笑いませんか?」

 

「笑わないよ。というか私の方もずいぶんそういうの好きなのバレちゃってると思うけど」

 

「水曜日のこの時間のアニメが見たいんです」

 

 

 ブルボンちゃんが指さすテレビ雑誌の番組表のところには、有名ロボットアニメのタイトルが記載されていた。

 

 

 

 ブルボンちゃんが言っていたアニメを約束通り二人で見ることになった。

 警察官が二足歩行のロボットを操り犯罪者の二足歩行ロボットと戦い捕まえる話であり、見たことがないものであったが非常に面白い名作であった。

 ブルボンちゃんはこのアニメが大好きなのだろう。無表情ながら一心不乱に画面を見ていたし、尻尾は終始ご機嫌にブンブンしていた。

 私も正直とても楽しめたのだが……

 

 

「どうでしたか」

 

「ロボットかっこよかったし、話もとっても良かったよ。でも今回の話途中だし、最初から見てみたいかも」

 

「うちで父が録画をしているはずです。今度うちに来ますか?」

 

「本当? いくいく!」

 

 

 こうして私は、ブルボンちゃんのお家にお邪魔する約束をするのであった。

 

 

 

 ブルボンちゃんの男性的な趣味は服装にも及ぶ。

 お互いの私服を確認した時の話である。

 

 私の私服はいくつかあって、外行き用のモノはかわいらしい白地薔薇柄のノースリーブワンピースである。マルゼンお姉様とお揃いで買ったもので、お姉様が選んだものなのでセンス◎である。

 他にもお父様が選んでくれた冬用のワンピースはベージュ色のシックなものだが、黒のスカートと重ねる形でこっちもこっちでひらひらしていてとてもかわいい。

 ちなみに自分が選んだものになると熱いのが苦手でシャツを着るだけになるのでセンス×である。

 

 一方ブルボンちゃんの私服は、9分丈のレギンスに、HANROと胸の部分に書かれたフード付きパーカー、そして上にジャケットという姿である。スポーツっぽい格好で似合っていると思うが…… ただ、HANROってなんだ。

 まあ私も自分で選んだらもっとセンスが地獄なので、他人のこと全く言えないのだが。

 

 

「私も、もうちょっとおしゃれした方がいいのでしょうか?」

 

「うーん、どうだろう?」

 

「ライスちゃんにもっと教えてもらいたいです」

 

「いやいや、お姉様とかお父様に選んでもらってるから、私自身のセンスはナメクジレベルだよ!?」

 

 

 私の私服を見ながら、憧れの目を向けてくるブルボンちゃん。だが、その期待には応えられないよ…… クソダサHANRO2号が出来上がるだけだよ……

 いや、今よりレベルが下がるだろうから2号は失礼か。なのでやんわり断りたいのだが……

 

 

「お願いします、ライスちゃんだけが頼りなんです」

 

「う、わ、わかったよ……」

 

 

 上目づかいでおねだりされるととても断ることができなかった。

 ブルボンちゃんの攻勢に、私は押し切られ、今度の週末に服を買いに行くことになってしまったのであった。

 




ちなみにブルボンの私服の胸の文字は、HANROではなく、CHAMPの真ん中3文字だそうですね。

雑談スペース(画像リンクもあり)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=291955&uid=349081

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ライスシャワーのクラシックはどうするか(なお、反映されるかはわかりません)

  • クラシック三冠でブルボンと勝負
  • ティアラ三冠でニシノフラワーとかと勝負
  • 短距離でバクシンする
  • ブルボンちゃんのサポートでいいのでは
  • クラシックはお休みしてシニアから頑張る
  • 障害路線でぴょんぴょんする
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