ライスシャワーのようでライスシャワーでないちょっとライスシャワーな転生ウマ娘 作:雅媛
タっちゃんに乗せてもらい、無事にアウトレットモールに到着する。
マルゼンお姉様はかなり飛ばすと評判だが、私が乗っている限りすべての信号で引っかかる呪いが発動するので、スピードは出せないのだ。
なので、スーパーカーらしからぬ安全運転で目的地に到着した。
帰りも送ってくれる約束で別れたが、アウトレットモールでは別行動だ。
ちゃんと二人で服を選べということらしい。まあ、マルゼンお姉様が居たら確実に頼りきりになるからしょうがない。
「人が多いですね」
「そうだね~」
「はぐれない様に手をつなぎましょう」
「え、でも傘どうしようか?」
「相合傘しましょう?」
「わかったよ」
自分の傘をたたんで、ブルボンちゃんの傘に入る。男性用の大きなもので、この前のモノよりも大きいので余裕もあった。
傘に入ると、ブルボンちゃんは私の腰に手を回す。手をつなぐのではなかったのだろうか。
ギュっとされると少し恥ずかしいのだが。
「どんなお店にしようか」
「ライスちゃんみたいな服がいいですね」
「ふむ、じゃあかわいい系かな」
マルゼンお姉様から予め教えてもらった店のうち、可愛らしい系の服が売っているお店を探し始めるのであった。
「ここ、かな」
「なるほど……」
最初にたどり着いた店はすごいメルヒェンなお店だった。
フリフリとふわふわと乙女の甘さを煮詰めたようなお店である。
まず全体的にピンクだ。ピンクなのである。ウェルカムトゥー乙女ワールド、みたいな外観である。
飾ってある服も、どれもフリル倍プッシュだ!! みたいなものばかりである。
かわいい。確かにカワイイ。だが、これは、いろいろきつい。
入るのに躊躇している私に対して、ブルボンちゃんは傘をたたむと
「では入りましょう」
と特に気負うことなく私の腰を抱えたまま、店へと入っていった。私も抵抗できずに乙女ワールドに連れ込まれる。
中に入ると乙女力の濃度が一気に増した。ちょっと目がちかちかするような、パステルカラーの暴力に、ふわふわの服たち。ウマ娘用の服を売っている店だからか、店員さんもウマ娘だらけだが、みんな服がフリフリである。
やばい所に来てしまった。
私は焦ったが、ブルボンちゃんは動じていない。いつものクールな表情だが、尻尾がブンブン、耳がピコピコしているのを見る限り興奮しているのは明らかだ。
こういうの、好みだったのかと私は少し驚いた。
まあ、気に入ってくれたのは嬉しいが…… 私のことは放してくれませんかね!?
そろそろ勢いがすごすぎて小脇に抱えられそうになってるんだけどね!!
身長差もあるので抵抗できないまま、私はブルボンちゃんに引きずられ続けるのであった。
デートでブルボンちゃんの選んだ服は
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ふりふりひらひら
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スーツ系のびしっとした奴
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ユニセックスな感じ
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ライスちゃんをウエディングにする