【緊急】寝て起きたら森なんだが、、   作:磨衣

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不穏てぇ〜ぬ、、。ストーリーがナヒーダちゃん紹介ムービー並みに怖い、、メリュジーヌも安心できねぇ、、。



一歩進んだ二人

 

 

「ふむふむ、、」

 

フニ、フニ、、

 

『ッ、、ひゃッ、ぁう、、///』

 

 

「、、本当に此奴とそっくりじゃ」

「ふふふ、、お主を著者に合わせたら盛り上がりそうじゃの」

 

 

 あの邂逅後、、私達は丹羽の屋敷にあげられ、居間で対面してる。

最初は何気ない会話だったのに、八重神子がポロッと私が妖だと溢して絶賛シリアスな空気が流れ始めた。

 

 

「あの、八重宮司さま、、麻依が妖とは事実でござるか?」

 

 

「そう言っておる。ほれ、お主も何か言わぬか」

 

 

あにょ(あの)、、それへはてほとへていははひはく(それでは手を止めていただきたく)、、」

〔 まともに喋れない 〕

 

 

「おおそうじゃな」ピタッ、、

「では早うすべて吐かぬか」

 

 

 八重が頬から手を離し、丹羽への説明を促す。貴女の戯れの所為ですよ、、。

 

 

〔 八重宮司さん最近推理小説を嗜みまして? 〕

「ふぅ、、。話の前に言いますが、私自身丹羽さん達に手を出す事は考えてません。そこだけは信用して欲しいです」

 

 

「勿論であろう」

 

 

「、、ありがt「毎回童子たちと遊びに浮かれて溺れてくるのだからな」」

『ピィカァ~、、』

 

 

 シリアスのシの字も無い丹羽の発言。思わずシワがれてしまった顔を戻し、真剣に話はじめる。

あれ?シリアスは最初から死んでた??

 

 

「自意識は無いんですが私は小説の主人公を模した妖怪で、、その力も使えます」

 

 

「童子たちの言っている、氷の力か」

 

 

「そこまで強いモノではないですが、、」

「でも脅威であるのには変わりません」

 

 

「、、、」

 

 

 丹羽は私の次の言葉を待ってる。彼は決して私の判断を否定するとこは無いだろう。

 

 

「八重さんについて行くとこが1番良いのは理解っています」

「、、でも、私はここに居たいんです。あの子達や、チャルさんと離れたくなくて」

 

 

「そうか、、」

 

 

「何を言っておる。お主は人と混じるべきではない。雷神に監視してもらうべきじゃ」

 

 

「う、、」

 

 

 八重の追及に言葉が詰まる。私の考えは自己中でしかない、元素を完全に操ってる訳でもないから尚更。そこら辺は冒険者協会の依頼で慣らせていこうと思ってるが、上手く事が運ぶ訳じゃない。

 

 

「宮司様、失礼ですが雷神様の手を煩わせる程麻依は凶悪ではないのでは?」

 

 

「ほほう?、、丹羽殿はまだ此奴と会って数日じゃな?妾よりも交流は深い、信頼もあるだろう」

「、、だが此奴がポッとでの新参には変わりない、お主は雷神の信頼より此奴の仲を取るのか?」

 

 

「それは極論でござる、宮司様。何も拙者は雷神様に背く訳ではない、ただ麻依への警戒を緩めてほしいのだ」

 

 

「それは出来ぬ。こう見えても妾は心配性でな、不安定なモノは側に置いていないと駄目な性分なのじゃ」

 

 

 二人の間で饒舌な口論が繰り広げられる。私と八重の後ろで控えている雷電親子が置いてけぼりだ。何か私も言わなければ、、。そう思い口を開こうとした瞬間、影の声が部屋に響いた。

 

 

「、、では、私どもが時々ここへ赴けば良いのでは?」

 

 

〔 え"!? 〕

 

 

「影、、どう言うつもりじゃ」

 

 

「わッ、、雷神様は国の統治で忙しく、一妖怪に気を向ける時間はないでしょう」

「かと言って、社に住まわせるのはよろしくない。ここは私達の試験として任せてくれませんか」

 

 

彼女の意見、、要は「自らがこの島まで見守りにくるから回収しなくても良い」と言う訳だが、、。視線を動かす、隣の国崩は納得してる様だ。問題の八重さんは、、

 

 

「、、本気か?」

 

 

「はい」

 

 

「、、ふッ、ふははは///!そうかそうか、お主がそんなに言うなら妾も引こう///」

「此奴は丹羽殿とお主達、、あとは童たちで面倒を見るが良い」

 

 

〔 許されたー、、!? 〕

『何故子供達まで、、』

 

 

 影に再確認を取った後、八重がひと笑いし私の滞在を許可した。余程影本人が自身の意見を発言したのが嬉しい様で、暫く笑いが止まる事は無さそうだ。

 

 

「やッ、八重宮司様、、!大丈夫でござるか、、!?」

 

 

「ふふふっ///!丹羽殿ッ、妾はっ、、///だいじょうぶッ、ふははは///!」

 

 

「、、、」チラッ、、

 

 

「ム"ゥ、、///」

 

 

 中々の大笑いを心配しながら、影の方へ視線を向ける。恥ずかしい様な、怒ってる様な顔になっていた、、。隣の国崩が必死にリカバリーしてるが、明日から空の雷が荒れそうである。

 

ーーーーーーー

 

カツッカツッ、、

「、、神子様。もう思い出し笑いは辞めてください」

 

 

「ふふっ、、///は〜、すまんのぉ、、もう大丈夫じゃ」

 

 

「もう、、」

 

 

 笑い疲れてしまった八重を支え、地を歩いて行く。段々と聞こえてくる細波の音に、海へ近づいてるのが分かった。

 

 

「ごめんなさい、ここまで見送ってもらって、、」

 

 

「いやいや菫どの、謝らなくていいでござるよ。夜道は危ない、御三方に何か遭ってはいけないだろう?」

 

 

「、、はい」

 

 

「、、!そろそろ浜に着くであろう。麻依!着いて来ておるか!?」

 

 

 先に進んでいた丹羽から声が掛かる。無論逃げ出してる訳でもないので、しっかり返事を返した。

 

 

「当たり前ですよ」

 

 

「あのっ、麻依さん!」カラカラッ!

 

 

「?」

 

ガシッ!

「ありがとうございました、迷子の僕を助けてくれて」

「これから、よろしくお願いしますね///」

 

 

「ピャッ」

 

 

 一気に距離を詰め、私の手を握った。表情に反する無機質な感触と暗い夜に映える美顔に驚き、変な声が出てしまう。

 

 

「国崩、行きますよ」

 

 

「あ、はい!」

「また会いましょうね」

 

カランッ

 

 

「、、、」

 

 

「、、麻依?」

 

 

 三人を見送った丹羽が、固まった私を心配して振り返った。

 

 

『、、顔良すぎだろ』

 

 

「?」

 

ーーーーーーー

 

 

チャプッ、、

 

「まったく、あんな事を隠していたとはな」

 

 

「、、ゴメンナサイ」

 

 

 あの三人が本土へ帰った後、子供達は眠り、大人達が宴会をする深夜。丹羽から晩酌に誘われ、彼の器にお酒を注いでいた。

 

 

「はははっ///!もう全て吐き出された過去の事、文句なんて言わないでござるよ」

 

 

「精一杯お酌の酌させていただきま〜す、、」

 

 

「、、そんなに己を責めるなよ」

 

ポムッ、、

 

「ぅ、はい、、」

 

 

 丹羽の細く力強い手が頭に触れる。何とも言えない心地良さを感じた。

 

 

「、、、」

 

 

静かな時間が、過ぎていく。

 





何故か八重神子ってフルネームで書いちゃうよね。

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