【緊急】寝て起きたら森なんだが、、   作:磨衣

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本編始動です!暫くはコッチ進めます。
ようやく彼女達の運命が絡み合いますよ。



とある冒険者の失踪
プロローグ


 

 

「へぇ〜、その丹羽ってヤツは今どうしてるんだい?」

 

 

「あー今、今かぁ、、、」

 

 

「も、もしかして聞いちゃいけなかったか!?」

 

 

「あははw大丈夫です。あの人は今は、、うん、元気だと思います。すっかり会ってないけど」

 

 

 とあるカフェのカウンター。一人の冒険者と生徒が話し合いに耽っている。その生徒は自身の論文に行き詰まって頭を悩ませていた所、この冒険者と店主の会話に耳を傾けていた。彼女が語る話はまるで、幻想の様で有りながら観てきたモノとでも言うように現実を帯びていた。彼は気付かぬ内に口を出していた。

 

 

「そうか、、」

「!そろそろ深夜か、、ありがとう、面白い話だったよ」

 

 

「いいえ〜、論文頑張って〜」

 

 

 いつの間にか喋ってたのか、論文について背を押される。彼はスッキリした思考と共にカフェを後にした。

 

 

カランカランッ、、

 

 

「、、、」カツカツッ、、

 

 

「お会計、690モラとなります」

 

 

「はい」チャラチャラ

「美味しかったです、ありがとうございました」

 

 

「ペコッ」

 

 

 冒険者は自身と生徒の料金を支払いカフェを出る。会計も頭から消えてたらしい、少しの投資だと思いつつ彼女は石畳を歩いて行く。

 

 

「今日は何処で寝泊まりしようかな、、」

〔 食材は買ったし、、野宿も有りかな、、 〕カツカツ、、

 

 

「、、そこのお姉さん、少し宜しいですか?」

 

 

「、、ぇ」ピタッ

 

 

「とある女性の、人探しをしてまして、、」

 

カランッ、、

 

 

 背後から聞こえる、聴き馴染みある声。スメールでは耳にしない下駄の音が近付いてくる。冒険者の彼女はソレに怯え、肩を震わせた。

 

 

〔 なんで、、 〕

 

 

 

「ねぇ、、」

 

 

 

〔 まだ、、稲妻の筈じゃ、、 〕

 

 

 

「麻依?」

 

 

 

 耳元で囁かれた途端、彼女の身体は反発して走り出した。考えてる暇など無い、すぐ声の主から離れなければ。

 

 

「、、は」

「あっはははは!あんなに怯えなくても良いものを、、!」

 

 

 彼は脱兎の如く逃げ出した彼女を笑った。ひと通り笑った後、腹を抑えてた両の手を降ろして顔をあげる。

 

 

「はぁ〜、、ようやく見つけたんだ」

「見逃してなんてあげないから」

 

 

ーーーーーーーーー

 

ダッダッダッ!!

 

 

「ッ!!」

〔 街から離れなきゃ、、!なるべく遠くに、、! 〕

 

 

 走っている彼女の足は絡れながらも速度を落とさない。ただ一つ、彼から離れる為に。

 

ガッ!

「あ"ッ、、」

 

ズザザッ、、

 

 

「、、っ」

〔 身体を止めてる暇なんて、、 〕

 

 

「大丈夫かい?」

 

 

 その声に、熱くなっていた身体から血の気が引いた。痺れた様に身体が動かない。

 

チャリッ、、

「ビックリしすぎだよ、折角会えたのに逃げるなんてさ」

 

 

「ハッ、、ハッ、、」

 

 

「それはまぁ良いだろう。後からじっくり話せるし」

「楽しみだね」

 

 

「やッ、、!」

 

ザザァ、、

 

 

もうそこには、人なんて居なかった。

 

 

ーーーーーーーーー

Sid蛍

 

 

「、、ん?」

 

 

、、ど、、

 

 

、い、、、

 

 

「なんだ?なんか言い合ってるぞ?行ってみよう」

 

 

 パイモンがいつもの様に問題へ介入していく。呆れながら、自分もついて行った。

 

 

「どうしたんだ?」

 

 

「あ、あぁ、、ちょっと人を探してて、、」

「とある冒険者に会いたいんだ。昨晩、その人に背中を押されてやっと論文を完成できたんだ」

 

 

「オマエ教令院の生徒なのか、論文って大変そうだな」

 

 

「うん、実際大変だよ、、。僕の場合卒論だったから落とすわけにはいかなかったし」

「って、こんな事は良いよな。実は帰る時に料金を払い忘れてて、それもその人が払ってくれたんだ」「お礼も兼ねてモラを返したかったんだけど、今日は来てないと言われて、、」

 

 

「あの人、毎日この時間に来てるんです。だから何かに巻き込まれたんじゃないかと悩んでいたんですよ」

 

 

 二人からそう聞き出した途端、パイモンの目がギラついた。モラに釣られている。

 

 

「そうだったのか!でも大丈夫だぞ!ソイツ、オイラ達が見つけて連れてきてやるぜ、なぁ旅人!」

 

 

「え、、」

 

 

「それは本当かい?助かるよ、これは彼女への返金だ。よろしく頼む」

 

ジャラッ、、

 

「うへへへ〜///任せとけ!」

 

 

「はぁ、、」

〔 コレを狙ってたのか、、 〕

 

 

なんともズル賢い頭なんだ、このモラは絶対に死守する事を心の中で誓う。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 ひと通り話し終えた後、カフェから出て冒険者協会へ足を向ける。窓口にはいつもお世話になってるキャサリンが立っていた。

 

 

「お〜い!キャサリ〜ン!!」

 

 

「あら、旅人さん。今日は何のご用ですか?」

 

 

「おう!《麻依》って冒険者の情報が欲しいんだ!」

 

 

「麻依さんですね。何かありましたか?」

 

 

いつもの様にパイモンが率先して理由を話して行く。

 

 

「オイラ達、依頼でソイツに会いたいんだけど、、だからソイツが何処に居るか知らないか?」

 

 

「なるほど分かりました。でも、麻依さんの現在地は私達も把握していないんです」カサッ、、

「コレが彼女の資料です」

 

 

「ん?何だコレ!ボロボロじゃないか!」

 

 

〔 すごい黄ばんでる、、 〕

 

 

 差し出されたのは、一体何年前のモノなのか分からないぐらい劣化してる資料達だ。一冊の本が出来るほど枚数がある。

 

 

「ええ、コレらは何百年も前から保管されてますので」

 

 

「なんびゃく!?数えられないほど!?」

「ソイツ、妖怪か何かなのか!?」

 

 

「そうですよ。彼女は稲妻出身の妖怪なんです」

 

 

「ホントなのかよ!」

 

 

 稲妻、、確かにあそこには人ならざるモノは居るが、これほどの長年は見たこともない。それこそ神などの域なのでは?

 

 

「えぇ、彼女の契約を持ち掛けたのは雷電様ですので、、」

 

 

「マジか!!」

 

 

「将軍が直々に?」

 

 

「記録が残ってますので、、麻依さんの居場所を聞くのならあの方が良いのではないでしょうか?」

 

 

 思わぬ情報が手に入った。彼女に頭を下げて、早速稲妻のワープポイントに飛んだ。

 

 





秘境って、、別に推奨元素じゃなくてもクリア出来るんだ、、(ヌさんの聖遺物周回中)

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