「ここはわかりやすく改変を、、」
「うむ、妾も賛成じゃ」
「、、ん、何をしておる。小童共もネタをだせ」
「な、なぁ神子、コレがオイラ達の求めてるモノか、、?」
パイモンが目を向けた卓には数え切れない枚数の紙。紐で纏められてる物もある。
彼女が言うには、コレら全てが小説の資料らしい。
「そうじゃぞ」
「何で本の編集なんだよ!?」
「それはお主、、コレが彼奴の親の様なものじゃからな」
「だからその「彼奴」って誰だか分かってるのか?」
八重は身体をこちらへ向けて、脚を組み直して言った。
「勿論、「雪の娘」、、麻依の事じゃろう?」
「?雪の娘??」
「この小説の題名じゃ。彼奴はこの本から生まれた妖怪である」
「えぇ!?」
思わず私も目を見開いた。だが同時にさっきの発言に納得する。
だから親だと言ったのか、、。
「物語の妖怪なんているんだな、、」
「まぁこのテイワット大陸で彼奴だけじゃろうて。お主らが会ってないだけかもしれんが」
「彼奴は稲妻の民が「想った事」で生まれた。架空の存在を生み出したのだ」
「思えば、彼奴は妾達の一番近くにいた、民の想いの具現化かもしれんのぉ、、」
「一斗達とは違うんだな、、」
「麻依は「イレギュラー」とやらじゃ、前例のない生まれだからな」
そう言って話が落ち着いた時、八重と打ち合わせをしていた男性が手を挙げた。
打ち合わせが始まる前に、彼は茂と名乗り、私達に会釈をしてくれたのだ。
「あの、、皆さんが話してるのは、あの麻依さんですか?」
「「あの」?」
「「麻依」はコレが連載当時の頃、、著者の所に現れて本を最終回まで支えた、主人公本人といわれた人物です」
「まさか実在してたとは思いませんでした」
「「、、、」」チラッ、、
何となく八重の方へ視線を向けてみる。
「ふふふっ、、そこから著者は、彼奴の活躍を物語で伝えていったのだ」
「わたし、その話に憧れて作家を目指したんです。そんな時丁度、この本を再編集すると話が出ていて立候補して、、」
「、、思ったより「麻依」って凄いやつなんだな」
「そりゃそうじゃ。妾をあそこまでさせた人間は彼奴だけじゃからな」
「へぇ〜」
少し、感慨深い話を聞けた。 「人の想い」 稲妻で旅をして継いだモノ。大変ではあったが今ではいい思い出になっている。思い出に更けていると八重は中断するよう促し、卓上の書類に指を挿す。
「さて、ここまで話してやったんじゃ。情報料とやら、支払って貰うぞ?」
「えぇ"ッ!?」
「ハァ〜〜、、」
「さぁさあ、お主たちの実体験を早う言うのだ」
―――――――
「ハァ、ハァ、、やぁ〜っと終わったぞ、、!」
「旅人さん、お話有難うございました!」
「フフフ、コレで暫く、八重堂は安泰じゃのう♪」
「よく言うぜ、、」
あの話し合いの後、改めてモンドから稲妻までの旅を全て聞き出され数時間経った。
かなり噛み砕いたがもう暫くは口を動かせないかもしれない。
「お、そうじゃ童共」
私達が疲れてるのを知ってか知らずか(いや絶対しってるが)、、八重は一区切りしてから言った。
「あぁ、これは勘なのじゃが彼奴は絶対にスメールにおる」
「場所は分からんが生きて元気にやっとるじゃろう」
「そっ、!そうなのか!?」
「勿論じゃ。じゃから、彼奴を見つけたならすぐ稲妻に連れてくる様に」
「お、おう、、分かったぞ、、」
そう言って少し圧を出す八重からすぐ離れて、パイモンが私の元へ駆け寄ってきた。疲れなど、何処かへ言ってしまった様だ。
『おい旅人っ!早くスメールに戻ろうぜ!!』
『わ、分かった』
そうして、私達は逃げる様に稲妻を後にした。
―――――――
「、、、」
静かな鳥籠の中、ゆっくりと目を開ける。
ここに閉じ込められて、もう何年経ってしまったのか。今は時を把握する事さえ出来ない。
「、、ピトッ」
思い出した、今日は珍しく夢を見たのだ。、、賢者達に、此処へ連れて来られた時の事を。
「そう言えば、もうすぐワタクシの誕生日ね、、」
スメールの民達はきっと、ワタクシではなく「マハールッカデヴァータ」の功績を祝うのだろう。
「、、、」
「お誕生日おめでとう、ナヒーダ、、」
公式から例のムービーが出ましたが皆さん無事ですか?私は耐えられませんでした。
ラストは入れてみたかったので入れました。弊ワットでやっと90突破した記念にもついでで