後、アンケートは2日後の20時まで行う予定でいますので、よろしければ回答して頂けると助かります。
異世界の人々に対し世界一の国はどこかと尋ねた場合、迷いなく名が挙がる神聖ミリシアル帝国の帝都『ルーンポリス』。そこにある外務省の建物の一室にて、2名の男性がある事柄について話し合っていた。
「ふーむ……念のために聞いておくが、全てオロールさんがした発言で間違いないんだな? 部下の発言とかではなく」
「はい。カルトアルパスにて、彼女に接触
政府機関内の人間含め、ロウリア王国との戦争の結果があまりにも現実離れしていたが故に、神聖ミリシアル帝国内でも衝撃と共に徐々に認知されるようになってきた、日本国についてである。
とある日、カルトアルパスで行われた防空巡洋艦のテストの際、
無論、ミリシアルの第零式魔導艦隊や天の浮舟隊、第零式魔装戦車連隊や魔甲歩兵連隊などの、陸海空の最新鋭かつ最強の部隊を派遣し対峙すれば、ロウリア王国程度であれば鎧袖一触で蹴散らせる。
何なら、陸海空の旧式ないし退役寸前の艦船や航空機、戦車などの装備を持った部隊ですら容易に叩きのめす事も可能である。そのくらい、隔絶した軍事技術の差があるのだ。
しかし、今回はミリシアルから見て文明圏外の国が
「いや、今はいい。しかし、言い過ぎではないのか? 我が国最強の第零式魔導艦隊ですら、日本国には歯が立たない? 発掘した魔帝製の兵器でようやく対等……文明圏外の国の軍事力や技術力が魔帝並みなどと、もう少しマシな冗談があるとは思うのだが」
「リアージュ様。お気持ちは分かりますが、オロール様は帝国でもトップクラスの魔導技師です。今までの振る舞いや性格からして、この手の話で嘘や誇張をするはずがないでしょう」
「アルネウス君、そんな事は言われずとも分かっている。しかし、オロールさんや情報局がそこまで言う日本国か……実に興味深い」
今の今まで、魔導技術を極めて頂点に居た自国が、別系統の技術を極めたぽっと出の国に追い越される。この事実が、外務省統括官の『リアージュ』には衝撃的でならなかった。
対して、情報局長『アルネウス』もこの点についてはリアージュと同様ではあったが、彼よりも比較的落ち着きはあった。むしろ、情報収集を兼ねて使節団を派遣しても良いのではと、会話をしながらも考えている。
しかし、それに至るまでには数々の障壁が立ちはだかっているため、簡単に話が進むとは考えていなかった。穏健派ではあるが、リアージュが文明圏外国を見下す方側の人間故なのと、過半数以上の議員の了解を得られる材料が殆んどないからだ。
「ですので、日本国へ我々の方から使節団を――」
「それは無理だ。ミリシアルは世界最強の列強国……現時点で文明圏外でしかないかの国に、たかだか国交樹立のために出向いたともなれば、周辺国や国内の民に何と思われるか。そもそも、議員の方々が納得してくれないと思うのだが」
「あぁ……」
案の定、アルネウスがそれを言い切る前にリアージュがスッパリと切り捨ててしまった。個人的には完全否定とまでは行っていないようだが、理由が理由なだけに納得せざるを得ない。
「でしたら、先進11ヵ国会議に招待するので、注意事項などの指導を行う体で――」
「それも厳しいだろう。レイフォルに勝ったグラ・バルカス帝国であればまだしも、日本国には
「十中八九、鎧袖一触で蹴散らせると思います。平和主義らしいので、自分からは仕掛けないでしょうけど」
「うーむ……しかし、今はともかく様子を見るしかない。議員の方々を説得出来る材料が出来るまではな」
とは言え、アルネウスはそれで諦める性格でもないため、次も何とか上手い案を考えて口に出してみるものの、再びスッパリと切り捨てられてしまう。
ミリシアルが主催していて、列強国以外にも準列強に該当する国々を合わせた11の国で開催するその会議枠が、レイフォルが滅亡しているため1つだけ空いている点を突いたものだったが、ここでも実績と発言力の無さが足を引っ張ったようだ。
なお、今現在空いた枠に入れる国として、グラ・バルカス帝国が挙げられている。アルネウス自身、日本の方が招待するに相応しい国との考えを示している。
「駄目ですか。やはり、向こうの方から来てもらうしか方法はなさそうですね」
「だな。流石に、オロールさんに最低でもムーと同等まで言わしめる国の外交官が直接出向いてくれば、たとえ文明圏外にあったとしても無下にしようとは誰も思わないさ」
「万が一、そうしようとする勢力が現れたら?」
「その時は、こちらで何とかするが……まさか、そこまでの愚か者は居ないだろう。最悪、彼女にお願いして共に説得してもらうかも知れないが」
「ははっ。色々な意味でも、そうならない事を祈ります」
ただし、列強相当の国力を持つ日本側からやって来た場合の国交樹立については、アルネウスはもとよりリアージュもやぶさかではないようで、万が一来た場合のシミュレーションも頭の中で組み立てていったが。
「すみません、リアージュ様。仕事を残してきているので、これにて失礼します」
「ああ、分かった。遅くまですまんな」
こうしてかなり長い間、日を跨ぐまで日本国についての話を交わしていたものの、情報局に少し仕事を残してきたアルネウスが席を立った事で、会談は終了した。
本作独自の種族に関しての質問
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多くして欲しい
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多くしても問題ない
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これ以上は望まない
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作者にお任せ