陰の女実力者になりたくて   作:ikkun

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陰の実力者は師匠面で実力者アピールをしたい!

私たちはブシン祭の予選を見ながらローズ会長の事件の新聞を見ていた。

 

シド「婚約者を刺して逃亡中のローズ王女に駆け落ち疑惑・・・」

 

アン「絶対シドのことだよどうすんの?」

 

シド「いやいや、アンだってなつかれてたじゃん。絶対二股も許すって感じだったし。」

 

アン「あははーそうだねー・・・」

 

まぁ理想のために婚約者をぶっ刺すなんて反骨精神があってよろしいことじゃないの。

貧乏人としてはパトロンが減っちゃうのは悲しいことだけど・・・

今回は影の実力者のふるまいを高めようじゃないの・・・

 

私とシドは次の試合のために変装に向かったのだが・・・

 

ベアトリクス「エルフの匂いがする・・・私とよく似たエルフは見てないか?妹の忘れ形見なんだ。」

 

そう言ってフードを外すとアルファそっくりのエルフだった・・・

 

シド「ちょっと心当たりないかな。」

 

アン「ごめんなさい。私も。」

 

ベアトリクス「そっか・・・」

 

次の瞬間には剣が振われていた。まぁ寸止めでしょうね・・・なら。

 

シド「ひぃぃい!」

 

アン「きゃあああ!」

 

私たちは尻もちをつく。

 

ベアトリクス「ごめんなさい、もっと強いかと思った。」

 

そうして自己紹介をしたんだけど結構強そうだったな・・・

私はこうしてミステに変装して観客席の方に向かった。

 

アンネローゼ「貴方確かジミナといた・・・」

 

クイントン「ジミナの知り合いか?アンタジミナの何なんだ?前の試合ジミナは何をしやがった?」

 

ミステ「あの子は遊んでただけよ・・・全く、教えたことをさりげなくやるんだから可愛げのない弟子。」

 

アンネローゼ「!?師匠だったのね・・・ジミナが手を動かしたのは分かったけどあなたは全て見えていたのね・・・」

 

ふふふ・・・この人かなりいいリアクションするわね・・・

 

ミステ「今日の試合もあの子にとっては遊びとなるでしょうね。」

 

アンネローゼ「相手は常勝金龍よ?大丈夫なの?」

 

クイントン「ゴルド―は分析力が強みっていうからな・・・」

 

そうして試合は始まった・・・

 

ゴルド―「おおおお!」

 

ゴルドーの剣をジミナは首ならしで躱した。

 

ミステ「あの子・・・・もっと早くできるでしょうに。」

 

アンネローゼ「さらに早くても躱せるということね・・・やはり凄いわ。」

 

クイントン「あんまり信じられねーが・・・」

 

そしてゴルドーは必殺技を出した。

 

ゴルドー「邪神秒殺金龍剣!」

 

ジミナ「くしゅ!」

 

ズガン!

 

ジミナはくしゃみと同時に剣を突き出して敗北させた。

 

ミステ「全く・・・もっと早く突き出せたのに・・・お遊びはすぎるわね・・・」

 

アンネローゼ「やっぱり彼は・・・」

 

クイントン「侮れねーやつってことだな。打ち砕いてやるぜ!」

 

そうして次の試合でもクイントンを倒した・・・

 

ミステ「これで本戦出場・・・あの子がどこで本気を出すか楽しみだわ。」

 

アンネローゼ「そうね・・・でも本戦一回戦は私よ。動きは完全に見切ったわ。貴方の弟子の苦戦する姿を焼き付けることね。」

 

ふふふ・・・あとはシドに任せましょう・・・

 

 

そうして帰ってきて翌日イメトレをしてたらヒョロがやってきて・・・

 

ヒョロ「ローズ会長に懸賞金が出るみたいだぞ!」

 

そうして捜索をお願いされた・・・その時だった・・・

 

シド「げっ・・・姉さん・・・」

 

アン「厄介なことになりそう・・・」

 

捜索開始!窓から離脱!

そうしてヒョロと別れた私たちは町をぶらぶら歩いていた・・・

 

シド「取りあえず姉さんが頭を冷やすまで時間を稼がないと・・・」

 

アン「この前なんて私まで一緒に関節技を掛けられたからね・・・」

 

でもローズ先輩は無事に逃げられたのか知りたいしロックな行動の動機も是非知りたいものだ・・・

 

そう考えていると建物の中から聞こえるのは・・・

 

シド「ベートーベンの月光か・・・」

 

アン「なかなかうまいわね・・・」

 

前世では家の教育方針という奴でヴァイオリンをやっていた。

だから私は音楽に関して割と敏感、それにヴァイオリンやってたら周りからお嬢様とか練習が忙しいって誤解するから友達付き合いを最小にするのにも使えたし何よりヴァイオリンの美しさに気が付いた・・・陰の実力者が夜に美しく奏でる姿・・・よくない?

気が付いたら私は結構ガチでやっていた。

 

お気に入りはタルティーニの悪魔のトリル。名前からしてもうカッコいい。

この月光も陰の実力者的にはばっちりなチョイスだ。

 

そうして私たちは建物に入ったのだが・・・

 

シド「何でイプシロンが・・・」

 

そう・・・相変わらずスライムで盛った姿で演奏しているイプシロンの姿がそこにあった・・・

そうして演奏を終えると私たちは控室で話すことになった・・・

 

イプシロン「まさか主様たちが聞いていらっしゃるなんて・・・お恥ずかしいです。」

 

アン「さっきの曲月光よね?」

 

イプシロン「ハイ、お二人が教えてくださった曲の中で私が一番好きな曲です。」

 

弾いただけなのに耳コピでひけるとか天才ね。まぁ好きを共有できるのは嬉しいことだけど・・・

 

イプシロン「主様たちの叡知のおかげでピアニストとして作曲家として有力者と関係を築いております。」

 

へ?

 

イプシロン「月光に始まりトルコ行進曲、子犬のワルツ。貴族たちにも好評で賞もいただきました。」

 

ごめん、偉大な作曲者・・・

 

イプシロン「ご存じの通りオリアナ王国は仕事のしがいのある国なので頑張ります。」

 

シド・アン「頑張ってねー・・・」

 

さて本題を切り出そう。

 

アン「オリアナのローズ王女の行方って知ってる?」

 

イプシロン「ローズ王女ですか?ベータの担当ですので詳しくは・・・ですが王都の地下に逃げ込んだとは聞いていますが。」

 

シド「地下か・・・」

 

イプシロン「すぐにベータに使いを・・・」

 

アン「いえ、いいわ。それだけ分かれば十分よ。」

 

そうして私たちは出た私たちは陰の実力者として理由を聞くべく準備を開始した。

 

noside

 

ローズは悪魔憑きの中王都の地下にいた・・・ドエムに操られた父のこと指名手配され両国の関係を悪化させていること・・・そして教団の手が祖国に向いていること。すべてが彼女を苦しめた。

 

ローズ「このまま投降したほうがいいのか・・・」

 

愛しき二人を思いながらそうつぶやいたときだった・・・

 

ローズ「この音は・・・」

 

美しきピアノの音とヴァイオリンの音が聞こえた・・・

 

ローズは音のする方向へといくとそこにいたのは・・・

 

ローズ「シャドウ・・・ガーデン・・・」

 

そう、そこにいたのはピアノを弾くシャドウとヴァイオリンを弾くガーデンの姿だった。

その二つの旋律はお互いの旋律を支え合い時に一方が主張してはそれを支えその逆もこなしこの世のものとは思えない美しい音、あたりに白き羽が舞い落ちており二人の黒い姿との対比もありまさに神秘的な光景がローズの眼前には広がっていた・・・

 

二人が演奏を終えるとローズは二人に拍手を送る。

 

ローズ「素晴らしい演奏でした・・・」

 

シャドウ「貴様は何をなす・・・?」

 

突然聞かれたローズは驚きを示す。この二人は全てを分かっているそう感じた・・・

 

ローズ「皆を守りたかった・・・でも私は何もできなかった・・・」

 

ガーデン「それであなたの信念の刃は折れたの?」

 

ローズ「折れてなんてない!最善の未来を掴みたかった!」

 

そういうとシャドウとガーデンは青紫と新緑の魔力を出す。

 

シャドウ「もし貴様が戦う意思があるなら力をくれてやろう。」

 

ローズ「その力があれば未来は変えられるのですか?」

 

ガーデン「貴方次第よ・・・」

 

ローズ「私は王女として!ローズ・オリアナとして守りたい思いがある!そのための力が欲しい!」

 

その瞬間二人の魔力がローズの体を駆け巡った。

そしてローズの悪魔憑きは瞬く間に治った。

 

ローズ「これが二人の魔力・・・」

 

シャドウ「抗え、そして戦う意思を見せてみろ。」

 

ガーデン「忘れるな、力とは使い方が重要ということを・・・」

 

シャドウ「そしてその在り方を決めるのは自分だ・・・」

 

そうして二人はいなくなった・・・

ローズは教団の人間、そして追っていたアレクシア倒しあることのために外に出るのだった・・・

 

sideアン

 

いやーまさかローズ会長が悪魔憑きになってたとは・・・

 

アン「良いことして陰の実力者っぽいこともできて今日は最良の一日だったね!」

 

シド「うん、やっぱり音楽は陰の実力者としては重要な要素に・・・」

 

ガシ!

 

私たちは肩を捕まれた・・・・そして振り向くととんでもなく穏やかな笑みを浮かべたクレアさんの姿があった・・・

 

シド(あ・死んだわ)

 

どうやら時間が足りなかったみたい・・・

 

シェリーの話、救済ルートに書き換えた方が良いですか?

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